「アイシーンってもう売ってないの?」
最近そんな声をよく耳にします。かつて人気を集めたJTのたばこブランド「アイシーン」。清涼感のあるメンソールと軽やかな吸い口で、特に女性やライトスモーカーに愛されていた銘柄です。
しかし2024年現在、店頭で見かけなくなったという報告が相次いでいます。実際に販売終了してしまったのか、また代わりになる商品はあるのか――今回はその真相と今後の入手方法を詳しく解説します。
アイシーンとはどんなたばこだったのか
まずは、ブランドの特徴を振り返ってみましょう。
「アイシーン(iCENE)」は、2002年に中部地方で先行発売され、翌年に全国展開されたJT(日本たばこ産業)の紙巻たばこブランドです。爽やかなメンソール感とスタイリッシュなパッケージが印象的で、当時のキャッチコピーは「氷のように澄んだ一服」。若年層や女性を中心に支持され、軽やかな吸い心地が人気を呼びました。
ラインアップには「アイシーン・スーパークーリング・メンソール」「アイシーン・メンソール・ワン」などがあり、いずれもタール値やメンソールの強さを抑えた仕様が特徴でした。
特に“スーパークーリング”の名の通り、冷涼感の強い吸い心地が話題になったことを覚えている方も多いのではないでしょうか。
販売終了の正式発表とその背景
アイシーンはその後、「ピアニッシモ・アイシーン・メンソール・ワン」などの名称で継続販売されてきました。
しかし、2024年4月、JTは公式サイトで「紙巻たばこ4銘柄の販売終了」を発表。その中に「ピアニッシモ・アイシーン・メンソール・ワン」も含まれていました。
発表内容によれば、販売数量の減少や品質維持体制の見直しが理由とされており、在庫がなくなり次第販売を終了するとのことです。
つまり、現在市場で見かけにくくなっているのは正式な「廃止」によるもので、限定的な在庫を除けば新たな出荷は行われていません。
実際、全国のたばこ専門店では「在庫限り」「売り切れ次第終了」と掲示する店舗が増えており、すでにメーカー出荷は停止している状態です。
現在の入手方法と注意点
「もうどこにも売ってないの?」と気になる方も多いでしょう。
完全に手に入らないわけではありませんが、在庫が残っている店舗はごくわずかです。地域によっては、たばこ専門店や個人経営の煙草屋に少量の在庫が残っているケースもあります。
ブログやSNS上では「まだ在庫あり」と発信する販売店も見られますが、数は日々減少しているため、見つけたら早めの購入が基本です。
一方で、オンラインショップやフリマアプリなどで高値で取引されているケースも見受けられます。ですが、たばこの通信販売には年齢確認の義務があるほか、転売品には保存状態のリスクも伴います。
正規ルート以外での購入は自己責任となるため、品質面や法令上のトラブルに注意が必要です。
アイシーンに似た吸い心地の代替銘柄
愛用者にとっては「次にどれを選べばいいのか」が最大の関心ごとですよね。
アイシーンの特徴である「軽い吸い口」「冷たいメンソール感」「上品な香り」に近い銘柄をいくつか挙げてみましょう。
まずは、同じJTブランドの**ピアニッシモ・アリア・メンソール**シリーズ。
アイシーンの後継的位置づけとしてラインアップされており、女性やライトユーザー向けにデザインされています。
- ピアニッシモ・アリア・メンソール(1mg)
軽やかで透き通るような清涼感。タール1mg・ニコチン0.1mgで、アイシーン・メンソール・ワンを愛用していた人に特におすすめです。 - ピアニッシモ・プレシア・メンソール(5mg)
メンソールの刺激を少し強めたい人向け。上品な香りと滑らかな煙が特徴です。 - ピアニッシモ・ペティル・メンソール(3mg)
バランスの取れた味わいで、メンソール初心者にも吸いやすい一本。
また、JT以外の銘柄では、**メビウス・イーシリーズ・メンソール・アイスストーム・ワン**が候補に挙がります。スリムタイプでスタイリッシュな見た目、タール1mg仕様と、全体的な印象が近いと評判です。
もしアイシーンの“クール感”を重視していたなら、このあたりの製品を試す価値があります。
代替銘柄を選ぶときのポイント
アイシーンのような「軽くて清涼感のある」たばこは、単純にメンソール系というだけでなく、吸い口の滑らかさや香りの繊細さにも特徴がありました。
そのため、代替品を探すときには以下のポイントを意識すると、自分に合った一本が見つけやすくなります。
- タール値とニコチン値
アイシーン・メンソール・ワンは1mg仕様でした。同じ数値に近いものを選ぶと違和感が少ないです。 - メンソールの強さ
「クーリング感重視」ならピアニッシモ・アリア・メンソール、「程よい刺激」ならピアニッシモ・ペティル・メンソールが近い味わいです。 - フィルター形状とスリムタイプ
スリムなシルエットや軽い口当たりを好むなら、ピアニッシモ・アリア・メンソールやメビウス・イーシリーズ・メンソール・アイスストーム・ワンが選択肢になります。 - 香りと後味
女性的・上品な香りを重視する人はピアニッシモ・プレシア・メンソール系、爽快さ重視ならメビウス・イーシリーズ・メンソール・アイスストーム・ワンがおすすめ。
こうしたポイントを意識しながら数種類を試してみると、自分にとってしっくりくる代わりの銘柄を見つけやすくなります。
在庫品を探す際の注意事項
販売終了銘柄を探すときに最も大切なのは、「信頼できる販売ルートを選ぶこと」です。
たばこは法律で販売年齢が厳しく定められており、また転売や無許可販売はトラブルの原因にもなります。ネット上での個人取引やオークションサイトでは、保存状態が悪いものや古い在庫が高値で売られていることもあるため注意が必要です。
最も確実なのは、地域のたばこ専門店に直接問い合わせること。
在庫の有無を教えてくれる場合もありますし、「今なら似た味わいの新製品がありますよ」といった提案を受けられることもあります。
喫煙者仲間やSNSの情報を活用して、信頼できる店舗を探すのも一つの手です。
アイシーン愛用者が感じた「惜しまれる理由」
SNSや口コミを追うと、「もう一度吸いたい」「あの軽やかさが好きだった」といった声が今でも多く見られます。
アイシーンは単なるメンソールたばこではなく、“透明感のある味わい”という独自のポジションを築いていました。
パッケージも清潔感のある白とブルーを基調にしており、「持っていて気分が上がる」「おしゃれなたばこ」と評されていた点も特徴です。
ブランド統合や需要減という現実的な事情はあるものの、ユーザーの記憶に残る“感性ブランド”としての存在感は今も根強いと言えるでしょう。
アイシーン販売終了のまとめと今後の選択肢
改めてまとめると、「アイシーン」はJTによる公式発表により2024年に販売終了となりました。
現在は在庫限りの販売で、再生産や再販の予定は公表されていません。
しかし、同系統のメンソール系たばこにはピアニッシモ・アリア・メンソールやメビウス・イーシリーズ・メンソール・アイスストーム・ワンなど、吸い心地の近い商品が複数存在します。
もし店頭で見つけたら、それは最後のチャンスかもしれません。
一方で、新しい銘柄との出会いをきっかけに、より自分に合った一本を探すのも喫煙者の楽しみの一つです。
お気に入りの味わいを懐かしみつつ、新しい時代のたばこ選びを前向きに楽しんでみてください。
※本記事はたばこ製品に関する情報を紹介するものであり、喫煙を推奨するものではありません。
20歳未満の喫煙・購入は禁止されています。健康への影響や法令を十分理解した上で、正しいルールを守って楽しみましょう。
