「カロリーメイトのプレーン味、最近見かけないけど…もしかして販売終了?」
そんな声がSNSでも増えています。長年にわたり愛されてきたカロリーメイトの中でも、“シンプルで食べやすい”と評判だったプレーン味。なぜ突然姿を消してしまったのでしょうか。この記事では、販売終了の背景や今後の展開について、分かりやすく解説します。
カロリーメイトプレーン味とは?原点回帰の味として登場
「カロリーメイトプレーン味」は、2014年9月に登場しました。
当時のキャッチコピーは「発売32年目の原点回帰」。
1983年に誕生したカロリーメイトが長年培ってきた“栄養バランス食品”の理念をもとに、「素材の味をそのまま感じられるように」と作られたのがこのプレーン味です。
チーズ味やチョコレート味と違い、甘さや風味を控えめにしたシンプルな味わいが特徴でした。
朝食代わりや忙しい時の軽食として愛用するファンも多く、「お菓子というより“食事寄り”で食べやすい」と評価されていました。
2022年に販売終了が発表された
そんなプレーン味ですが、2022年3月上旬で生産終了となり、同年4月頃から店頭での取り扱いが徐々に消えていきました。
大塚製薬の広報によると、「販売終了の理由は販売数の減少」とのこと。つまり、人気が落ちてきたため、生産を終了するという判断がされたのです。
SNSでは「もうプレーン味が買えないなんて残念」「一番食べやすかったのに」といった声が相次ぎました。
多くの人がプレーン味の“静かな終売”に気づいたのは、すでに店頭から消えた後だったようです。
なぜカロリーメイトプレーン味は販売終了になったのか
1. 売り上げの減少
大きな理由はやはり販売数の低下です。
カロリーメイトには複数の味がありますが、その中でもチーズ味・チョコレート味・メープル味などが定番人気として定着しており、売れ行きに差が出ていました。
プレーン味はファンはいたものの、「何味なのか想像しにくい」「地味」という理由で、一般的な人気が伸びなかったと考えられます。
2. 味のリニューアル・世代交代
プレーン味が終売となった2022年には、新たにバニラ味が登場しています。
これは、プレーン味に代わる“シンプル系フレーバー”として投入されたもので、より現代の嗜好に合わせたリニューアルと見ることができます。
企業としても、同じ系統の味を複数抱えるより、売れ筋に集中したほうが生産効率が良いという判断があったのでしょう。
3. 味のイメージが伝わりづらかった
カロリーメイトのチーズ味は「元祖」であり、発売当初からの定番。
一方のプレーン味は「チーズ味から風味を抜いたもの」というイメージで、やや地味な印象を持たれがちでした。
多くの消費者にとって、“プレーン=味がない”というイメージが先行してしまい、積極的に選ばれにくかったのも事実です。
プレーン味が店頭から消えた理由と消費者の混乱
2022年春以降、プレーン味は急速に店頭から姿を消しました。
一部のコンビニやスーパーでは在庫販売が続きましたが、やがて「見かけない」「どこにも売ってない」と話題に。
通販サイトでは在庫限りの商品が高値で取引されることもあり、「終売」「廃盤」「在庫限り」という表記が広がっていきました。
ただし、「販売終了=ブランド終了」ではありません。
カロリーメイト全体としては引き続き販売が続いており、他の味(チーズ味・チョコレート味・メープル味・フルーツ味・バニラ味)は安定して流通しています。
そのため、「プレーンだけ終了」というのが正確な状況です。
プレーン味終了は“味の整理”の一環だった
食品業界では、長期ブランドでも「味の整理」が定期的に行われます。
需要の少ないフレーバーを終売し、新しい味を投入することで、商品の鮮度を保ち、時代の変化に対応していくのです。
プレーン味の終了も、こうした“味のリフレッシュ”の一環と考えられます。
大塚製薬はこれまでも、ポテト味やライム味など一部のフレーバーを販売終了にしてきました。
逆に、期間限定や新味(アップル味、バニラ味など)を投入することも多く、常にラインナップの見直しを行っています。
プレーン味が消えたのは悲しいですが、これはブランドを長く続けるための戦略的な選択でもあるのです。
プレーン味の代わりになる味は?
では、プレーン味のように“あっさり食べられる”カロリーメイトを探している人には、どの味が近いのでしょうか。
- バニラ味
プレーンの販売終了後に登場した新フレーバー。
ほのかな甘みとやさしい香りで、クセが少なく食べやすいと評判です。
「プレーンの代わりにこれを選ぶ」という声も多く見られます。 - チーズ味
ブランド創設以来の定番。塩味が効いていて、甘さが苦手な人にもおすすめ。
実際、プレーン味を好んでいた人が「結局チーズ味に戻った」という口コミもあります。 - フルーツ味
やや個性は強いものの、爽やかな香りと軽い食感で人気。
販売休止期間を経て復活した経緯もあり、“再販の期待”が持てる存在です。
今後プレーン味は再販されるのか?
2025年現在、プレーン味の再販予定は公式には発表されていません。
ただし、過去には一度販売終了となったフルーツ味やポテト味が限定で復活した例もあるため、可能性がゼロとは言い切れません。
SNS上でも「プレーン味復活希望!」という声が根強く、需要が一定数あることは確かです。
もし再び市場からリクエストが多く寄せられれば、限定復刻などの形で登場する可能性もあるでしょう。
プレーン味終了から見えるカロリーメイトのブランド戦略
カロリーメイトは40年以上続くロングセラー商品。
その人気を支えているのは「時代に合わせて変化する柔軟さ」です。
1980年代の“忙しいビジネスマン向け”から始まり、現在では“学生・健康志向層・登山愛好家”まで、幅広い層に支持されています。
プレーン味の終了も、時代の嗜好変化を受けたひとつの転換点といえます。
新しい味への切り替え、パッケージ刷新、コンビニ限定展開などを通して、カロリーメイトは常に“古くならないブランド”であり続けています。
つまり、プレーン味が消えたとしても、それはブランドの衰退ではなく「次の時代に向けた前進」なのです。
消費者としてできること
もしプレーン味のファンであれば、今後の新味や期間限定版をチェックしてみましょう。
また、SNSや企業のお問い合わせフォームなどで「復活希望」を送るのも効果的です。
過去には、ファンの声を受けて再販された味もあるため、メーカー側が反応する可能性もあります。
さらに、オンラインショップではまだ「在庫限り」で販売されているケースもあります。
ただし、価格が高騰している場合もあるため、購入時は注意が必要です。
カロリーメイトプレーンがなぜ販売終了?販売終了理由と今後の展開【まとめ】
カロリーメイトプレーン味が販売終了した主な理由は以下の通りです。
- 売り上げの減少による生産終了
- バニラ味への世代交代
- 味のイメージが伝わりにくかった
- ブランド全体のラインナップ整理
プレーン味の終了は残念ですが、カロリーメイト全体は今も健在で、新しい味が次々登場しています。
「またあの素朴な味を食べたい」というファンの声が届けば、いつか復刻される日が来るかもしれません。
これからもカロリーメイトは、“食べる栄養バランス食品”として進化し続けるブランド。
プレーン味が残した存在感は、今後の新商品にもきっと生かされていくでしょう。
