コンビニやスーパーのアイスコーナーで、長年見慣れた「サンデーカップ」を最近見かけなくなった…そう感じている人も多いのではないでしょうか。森永製菓の人気アイスとして定番だっただけに、「もう販売終了なの?」「どこに行けば買えるの?」と気になるところです。この記事では、サンデーカップがなぜ店頭から姿を消したのか、販売終了の背景や再販の可能性、さらに代わりになるアイスの情報まで、最新の状況を詳しく紹介します。
サンデーカップとは?長く愛された“パフェ風アイス”の魅力
まずはサンデーカップという商品の基本を振り返りましょう。
森永製菓が販売していたサンデーカップは、チョコとバニラのアイスを層状に重ね、その間にパリパリのチョコレートを挟んだ“パフェ風アイス”です。上から食べ進めるごとに味と食感が変化し、最後まで飽きないのが特徴でした。中でも「サンデーカップ<パリパリチョコ>」は定番中の定番。カップいっぱいに詰まったバニラとチョコのバランスが絶妙で、子どもから大人まで人気を集めていました。
内容量は180mlで、手頃なサイズ感。発売から30年以上のロングセラーとして親しまれ、2019年には「発売30周年記念リニューアル」も行われています。当時は「バニラとチョコの位置を入れ替えた特別仕様」も登場し、話題になりました。
公式サイトでは「現在は販売しておりません」表示
現在、森永製菓の公式サイトを確認すると、サンデーカップのページには「※現在は販売しておりません」と明記されています。つまり、少なくとも定番品としての生産・出荷は一時的に停止されている状態です。
ただし、販売終了の正式な発表はされていません。これは「製造終了」と「販売休止(または限定販売)」の間のグレーゾーン的な状況といえます。実際、ネット上では「近所のスーパーで見かけた」「まだ売ってる店舗がある」といった報告も見られ、完全な終売とは言い切れません。
一方で、森永製菓の広報対応では「現在は販売しておりません」と回答しているため、定番ラインから外れた可能性が高いと考えられます。
サンデーカップが販売終了した理由とは?
では、なぜ長年愛されてきたサンデーカップが姿を消してしまったのでしょうか。その背景には、いくつかの現実的な要因が重なっています。
1. 原材料・物流コストの高騰
サンデーカップは過去数年で何度も価格改定が行われています。2019年に140円だった希望小売価格は、2025年には180円まで上昇。これは原材料(乳製品・チョコレート)の高騰に加え、物流費や人件費などの上昇が大きく影響しています。特にアイス業界では冷凍流通コストが高く、定番商品の維持が難しくなる傾向があります。
2. 製造ラインの見直しとブランド戦略の転換
森永製菓は複数のアイスブランドを展開しており、ラインナップの最適化を進めています。その一環として、出荷量が安定しない商品や製造コストの高い製品を整理する動きが見られます。サンデーカップも生産効率の観点から一時的に製造ラインを休止したとみられ、定番から限定販売へシフトしている可能性があります。
3. 製造トラブルによる一時的な影響
2019年にはサンデーカップ<パリパリチョコ>の一部商品で、製造機械の不具合により金属片混入の恐れがあるとして自主回収が行われたことがあります。この件が生産体制に一時的な影響を及ぼした可能性も否定できません。
4. 消費者ニーズの変化
ここ数年、アイス市場では「ご褒美系」「高級系」アイスの人気が高まっており、サンデーカップのような中価格帯商品がやや苦戦する傾向があります。ボリュームよりも質を重視する傾向が強まり、コンビニの棚がプレミアムアイス中心に入れ替わっているのも一因と考えられます。
実は“期間限定復活”していた!
「販売終了」と言われつつも、2025年9月にはサンデーカップが期間限定で復活していたことが確認されています。森永製菓が発売した「サンデーカップ<パリパリチョコ>四つ葉のクローバー仕様」は、上部のチョコ部分が四つ葉の形になった特別バージョンで、「なくなり次第終了」として全国のスーパー・コンビニで販売されました。
このことから、サンデーカップは完全に終了したわけではなく、限定版として今後も不定期に登場する可能性があります。森永製菓は季節やイベントに合わせて人気商品の限定復刻を行うことがあるため、再び店頭に並ぶチャンスもありそうです。
どこで買える?在庫・通販・取り扱い状況
2025年現在、サンデーカップは多くの店舗で取り扱いが終了しています。とはいえ、以下のようなルートでは入手できる場合があります。
- ネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)
一部の通販サイトでは、「サンデーカップ<パリパリチョコ>180ml×20個」などの業務用セットが販売されています。ただし、これらは在庫限りの可能性が高く、常時取り扱いではありません。 - 業務スーパー・地方スーパー
地方のスーパーや業務用アイスを扱う店舗で、旧パッケージ品が残っているケースもあります。都市部よりも地方のほうが在庫が長く残る傾向があります。 - 期間限定再販時の店舗
限定復刻が行われた際は、全国の大手スーパーやコンビニで一斉に展開されることがあります。森永製菓の公式ニュースリリースやSNSをチェックしておくと良いでしょう。
サンデーカップが好きだった人におすすめの代替アイス
サンデーカップが買えない今、似た味わいや食感を楽しめるアイスもいくつかあります。
- 明治 チョコレートアイスパフェ
バニラとチョコが層になった構造で、食感のバランスも近いアイス。カップ形状も似ています。 - ロッテ パリパリバー
森永のサンデーカップほど層構造ではありませんが、チョコの“パリパリ食感”が好きな人にはおすすめです。 - ビエネッタ(森永製菓)
同じ森永ブランドから販売されているアイスケーキ。パリパリチョコとアイスの層が特徴で、サンデーカップの進化系といってもよい存在です。 - ハーゲンダッツ クリスピーサンド
価格帯は高いものの、“チョコ+バニラ+食感”の組み合わせという点で満足度は高いです。
味の構成や食感のバランスが近い商品を探すことで、「あの味が恋しい」という気持ちを少しでも満たせるはずです。
今後の再販や復活の可能性は?
サンデーカップのように長年愛された商品は、完全終了後に「期間限定で再登場」することが多々あります。実際、過去にも森永製菓の人気アイスが数年後に復刻した例があり、サンデーカップも同様の可能性が残されています。
再販のタイミングは、記念年やシーズンイベントに合わせるケースが多く、特に夏~初秋にかけては再発売が発表されることが多い傾向です。もし再登場する場合は、デザインや味がリニューアルされ、限定仕様として再び注目を集めるでしょう。
まとめ:サンデーカップ販売終了の背景と今後の展望
サンデーカップが「販売終了」と言われている背景には、コスト上昇、製造ラインの調整、消費者ニーズの変化といった複合的な要因があります。公式には「現在は販売しておりません」とされており、定番商品としての生産は停止中と考えられます。
しかし、2025年には期間限定で再登場しており、完全な終売ではないことがわかります。再販や限定復刻の可能性は十分残されているため、森永製菓の公式情報をこまめにチェックしておくのが良いでしょう。
サンデーカップがまた店頭に戻ってくる日を楽しみにしつつ、今は似た味わいの代替アイスを探して“あの味”を思い出すのも一つの楽しみです。長年愛されてきたこのパフェ風アイスが、再び多くのファンの前に姿を現すことを期待したいですね。
