「ストロングゼロのビターレモン、最近見かけなくなったな」と感じた人、多いのではないでしょうか。コンビニやスーパーの棚から姿を消し、「販売終了したの?」とSNSでも話題になっています。今回はそんな「ストロングゼロ〈ビターレモン〉」が本当に販売終了したのか、なぜ見かけなくなったのか、そして代わりになるおすすめ商品について詳しく見ていきます。
ストロングゼロ〈ビターレモン〉とは?特徴と人気の理由
ストロングゼロ〈ビターレモン〉は、サントリーの人気チューハイシリーズ「‐196℃ ストロングゼロ」の中でも、“甘くない”レモン系フレーバーとして多くのファンを持つ一本です。
レモン果皮を使った「ピール浸漬酒」と「丸ごとレモンの浸漬酒」がブレンドされ、レモンのほろ苦さとキレのある味わいが特徴。アルコール度数は9%で、ガツンとした飲みごたえながら後味はスッキリしています。
口コミでも「甘くなくて飲みやすい」「果皮の苦味が大人っぽい」「他のレモン系より爽やか」と高評価。ストロングゼロの中では珍しく“ビター系”の個性が強い商品でした。
ただ、その独特の風味や甘さ控えめなテイストは好みが分かれる部分もあり、「強すぎる」「酸っぱすぎる」と感じる人も一定数いたようです。
ビターレモンが「売ってない」と言われ始めた理由
ここ1〜2年で「ビターレモンがどこにもない」「販売終了したのでは?」という声が急増しています。実際のところ、どうなっているのでしょうか。
一部の情報サイトや口コミでは「製造終了」との表記も見られます。もぐナビなどの製品ページには「この商品は製造を終了しています」と明記されており、流通在庫のみの状態である可能性が高いです。
また、実際にスーパーやコンビニの店員に尋ねると「もう入荷していない」「終売の案内が来ている」といった声も確認されています。
とはいえ、サントリーの公式サイト上で「ビターレモン終売」との正式な発表はありません。公式の「製造終了商品一覧」にも掲載がなく、完全に生産終了したとは明言されていないのが現状です。
そのため、正確には「公式発表なしの販売終了状態」、つまり実質的な終売に近い状況と考えられます。
ストロングゼロビターレモンが販売終了に至ったとされる背景
公式発表がないとはいえ、市場から姿を消した背景にはいくつかの要因があると考えられます。ここではその代表的な理由を整理します。
1. 高アルコール缶チューハイ市場の縮小
9%のアルコール度数を持つ「ストロング系チューハイ」は、かつて爆発的な人気を誇りましたが、ここ数年で市場が頭打ちになっています。
健康志向の高まりや“ストロング離れ”が進み、若年層を中心に「もう少し軽いお酒を飲みたい」という流れが強まっているのです。メーカー各社もアルコール8%以上の新商品投入を控える動きを見せています。
2. ラインナップ整理によるフレーバー削減
ストロングゼロシリーズはこれまで数多くの味を展開してきましたが、2023年以降、サントリーはラインナップを整理し、定番を絞る傾向を強めています。
販売数の少ないフレーバーや季節限定商品は整理対象になりやすく、ビターレモンのようなniche(ニッチ)な味がリストラされた可能性があります。
3. 流通・販売面での在庫縮小
「甘くない」「ビター」という個性が強いビターレモンは、売れ筋の〈ダブルレモン〉や〈シークヮーサー〉ほどの回転率がなかったと推測されます。
流通コストや在庫リスクを抑えるため、卸業者や小売店が取り扱いを縮小した結果、店頭で見かけなくなったと考えられます。
4. 社会的なイメージの変化
ストロング系チューハイは「すぐ酔える」「安くて強い」という印象が広まり、メディアや消費者の間で“健康リスク”や“飲み過ぎ”の懸念が取り上げられるようになりました。
これを受けてメーカー側も、「適正飲酒」や「低アルコール」「糖質・プリン体ゼロ」といった方向へシフトしており、ブランドイメージ再構築の一環としてビターレモンのような商品が整理された可能性もあります。
5. ブランドリニューアルの影響
サントリーは2024年に「‐196℃」シリーズを「‐196」に刷新。パッケージや味の見直しを行い、主要6種に絞った新体制を打ち出しました。
その際、〈ビターレモン〉の扱いは不明瞭になり、一部では「リニューアル対象外」として自然消滅したのでは?と見られています。
ビターレモンを探している人へ:在庫状況と購入のコツ
現在、ビターレモンを確実に入手する方法は限られています。大型スーパーや酒量販店ではほぼ姿を消しており、残っているのは通販サイトや在庫処分品のみ。
一部のネットショップでは「終売に伴いセット内容が変更される場合があります」との注意書きもあるため、購入時は販売元や賞味期限を確認するのが安全です。
また、転売やプレミア価格がついているケースもあるため、正規ルート以外からの購入には注意しましょう。
在庫限りで再販の予定は未定とされており、今後は新しいレモン系チューハイへの移行を検討するのが現実的です。
ビターレモンの代わりにおすすめのレモン系チューハイ
「ビターレモンの代わりになる甘くないチューハイが知りたい」という人のために、近い味わいや特徴を持つ商品を紹介します。
・ストロングゼロ〈ダブルレモン〉
ストロングゼロシリーズの定番中の定番。果汁感が強く、甘さ控えめなキリッとした酸味が魅力。ビターレモンよりややフレッシュな印象です。
・キリン 本搾りチューハイ レモン
人工甘味料や香料を使わず、果汁とお酒だけで仕立てたチューハイ。酸味と苦味のバランスが良く、「自然なレモン感が好き」という層に人気です。
・サントリー こだわり酒場のレモンサワー〈キリッと男前〉
炭酸の刺激と強いレモンの香りが特徴。甘さを極力抑えた設計で、ビターレモンの“ビターな飲み口”を求める人におすすめです。
・アサヒ ザ・レモンクラフト 極上レモン
レモンの皮のような苦味と香りをしっかり感じられる本格派。甘さよりも酸味と深みを重視したタイプで、ビターレモンファンにも好評。
これらの商品はいずれも“甘くない系”に分類され、ビターレモンの後継候補として試す価値があります。
今後、ビターレモンが再販される可能性はある?
現時点では、サントリーからビターレモン再販の正式発表はありません。
ただし、ストロングゼロシリーズではこれまでにも「人気の復刻フレーバー」が期間限定で登場した例があるため、再び脚光を浴びる可能性もゼロではありません。
しかし、市場全体が“低アルコール・健康志向”に流れていることを考えると、再登場する場合も9%ではなく7%前後に変更される可能性があります。
「ストロング」よりも「ちょうどいい酔い心地」を重視する時代に移りつつあるという点も押さえておきたいところです。
まとめ:ストロングゼロビターレモン販売終了の真相
まとめると、ストロングゼロ〈ビターレモン〉は公式に「販売終了」と明言されてはいないものの、流通在庫がほぼ尽きており、実質的には販売終了状態にあると見られます。
背景には、ストロング系チューハイ市場の縮小、ラインナップ整理、社会的イメージの変化など複合的な要因があります。
もし今後も「甘くない」「レモンの苦味を感じたい」という人は、〈ダブルレモン〉や〈本搾りチューハイ〉など、同じ路線のチューハイを試してみるのがおすすめです。
それぞれ個性は違いますが、共通して“ビターでスッキリした味わい”を楽しめます。
お酒の嗜好は人それぞれですが、飲む場面や体調に合わせて無理のないペースで楽しむのがいちばん。
ストロングゼロビターレモンが再び復活する日を願いつつ、今ある選択肢の中で自分に合った一本を見つけてみてください。
