最近、「ビアボールが販売終了したらしい」といった話をSNSや口コミで見かけた人も多いのではないでしょうか。実際、店頭で見かけなくなったり、通販で「在庫なし」と表示されたりすると、「もう終売なの?」と不安になりますよね。
結論から言うと、ビアボールは販売終了していません。
むしろサントリーはブランドを継続し、パッケージリニューアルなどの改良を進めています。この記事では、なぜ「販売終了」という噂が出たのか、その背景と再販・今後の展開について分かりやすく解説します。
ビアボールとは?人気を集めた「割って楽しむビール」
「ビアボール」は、サントリーが2022年11月に全国発売した新しいタイプのビールです。
一般的なビールと違い、アルコール度数16%の原酒を炭酸水やジュースで割って飲むスタイル。自分の好みに合わせて“濃さを調整できる”のが最大の特徴です。
瓶は334ml入りで、再栓できるスクリューキャップ付き。
「自宅でゆっくり楽しみたい」「仲間とシェアしたい」など、自由な飲み方ができることから話題になりました。
発売当初は「炭酸で割るビール」という斬新さから品薄になる店舗もありましたが、徐々に安定供給が進み、リピーターも増えています。
「販売終了」と言われた理由
それでも、2024年頃から「もう売っていない」「販売終了になったのでは?」という声がSNSで広がりました。
その背景にはいくつかの理由があります。
1. 店舗によって取り扱いがない
全国発売といっても、すべてのスーパーやコンビニで販売されているわけではありません。地域やチェーンによって仕入れ状況が異なり、「近所で見かけない=販売終了」と誤解されるケースがあります。
2. リニューアルによる切り替え時期
2024年5月にビアボールはパッケージリニューアルを実施しました。
その際、旧デザインの商品は一時的に出荷停止となり、新パッケージが入荷するまでの期間、店頭から姿を消していました。この「入れ替え期間」が“販売終了”と誤認された大きな原因の一つです。
3. 限定セット商品の終売
過去に発売された「グラス付きセット」や「キャンペーン限定パッケージ」などは、数量限定だったため販売終了しています。
一部の通販サイトでは「販売終了」と表示されているページもありますが、それは限定仕様のみで、通常品の販売停止を意味するものではありません。
4. 一時的な在庫切れ
SNS上では「通販サイトで売り切れていた」という投稿も多く見られます。
需要が集中したタイミングや配送遅延などの要因で、一時的に在庫がなくなった店舗があり、その情報が拡散された可能性もあります。
実際はどうなの?サントリー公式の最新情報
サントリーの公式サイトやプレスリリースを確認すると、ビアボールの販売終了に関する発表は一切ありません。
むしろ、2024年3月に「ビアボールをリニューアルして全国発売する」というニュースが発表されました。
リニューアルの内容は次の通りです。
- スクリューキャップ採用で再栓がより簡単に
- 瓶の軽量化(約20%減)で扱いやすさ向上
- デザイン刷新でブランドカラーを一新
- 家庭用・業務用ともに容量を334mlに統一
つまり、製造をやめるどころか、利便性を高めて再スタートを切ったということです。
また、2025年には数量限定で「ビアボール〈レモネード割り〉」が登場するなど、新たな展開も続いています。
ブランドとしての展開意欲はむしろ高まっているといえるでしょう。
一部で入手しづらい現状とその理由
「販売終了ではない」とはいえ、実際に店頭で見つからない人も多いはず。
その理由は、販売経路や需要の偏りにあります。
- スーパーや量販店では取り扱いが安定していますが、コンビニでは導入が少なめ。
- 都心部よりも地方のほうが流通量が少ない傾向がある。
- 炭酸水で割るスタイルに馴染みが薄く、一部店舗では販売スペースを縮小。
また、ビアボールは他のビール類とは異なるカテゴリーで、冷蔵・常温どちらでも陳列できるため、売り場位置が分かりにくいこともあります。
「ビールコーナーになかったけど、リキュール棚にあった」という声もあるほどです。
そのため、見つからない場合は、店員さんに在庫を確認したり、オンラインショップを活用したりするのがおすすめです。
SNSでの反応とファンの声
SNSでは、ビアボールを愛用しているユーザーからさまざまな声が寄せられています。
- 「自分の好みで濃さを調整できるのが最高」
- 「ハイボールみたいに楽しめるビールって新しい」
- 「久々に買おうと思ったら売ってなかった。終売かと思った…」
このように、ファンが多い一方で、誤情報が拡散されやすい状況もあります。
「在庫がない=販売終了」と思い込むのではなく、まずは公式情報や最新リリースを確認することが大切です。
ビアボールの魅力を改めておさらい
ビアボールの人気は、単なる「変わり種ビール」という枠を超えています。
その魅力を改めて整理すると――
- 自由に割って楽しめる:炭酸水・ジュース・氷など、自分好みのアレンジが可能。
- アルコール度数16%の原酒:濃さを調整できるから、飲みすぎ防止にもなる。
- 再栓できる瓶:一度に飲みきらなくてもOK。
- スタイリッシュなデザイン:ホームパーティやギフトにもぴったり。
これらの特徴が、「新しいお酒の楽しみ方」として支持され続けている理由です。
今後の展開と再販の可能性
現在、ビアボールは全国のスーパーや酒販店、オンラインストアで販売継続中です。
一部の限定商品が終了しても、定番のビアボール自体が市場から消えることはありません。
むしろ、今後は新しいフレーバーやキャンペーン展開も期待されています。
2025年夏に登場するレモネード割りをはじめ、季節限定のバリエーションが登場する可能性も高いでしょう。
また、SNSを通じて再ブームが起こる可能性もあります。
「久々に飲んだらやっぱり美味しい」「炭酸で割るから軽くて飲みやすい」といった声が再燃すれば、再入荷・販路拡大の動きも加速すると考えられます。
購入のヒント:どこで手に入る?
現時点でビアボールを購入する方法は主に次の3つです。
- スーパー・ドラッグストア
イオン、ヨーカドー、フレッセイなどの大型スーパーで取り扱いが確認されています。 - 酒販店
やまや、リカーマウンテンなどの酒専門店では比較的安定して入荷しています。 - オンラインショップ
Amazonや楽天市場などで購入可能。売り切れ時期もあるため、在庫状況をこまめにチェックしましょう。
もし近くの店舗で見つからない場合は、ネット通販を活用するのが確実です。
まとめ:ビアボールは販売終了していない
ここまで見てきたように、「ビアボールが販売終了した」という情報は誤解です。
実際にはリニューアルを経て、現在も販売継続中。限定商品や旧パッケージの終売が混同されただけのケースが多いようです。
今後もサントリーはブランド強化を続け、季節限定の新商品などが登場する可能性もあります。
つまり、“販売終了ではなく進化中”というのが正しい見方です。
ビアボールを見かけないときは、少し時間をおいて再入荷を待つか、オンラインショップをチェックしてみてください。
自分好みの割り方で楽しめる自由なビール体験は、まだまだ続いていきそうです。
