「ブレンディオリジナルが売ってない」「最近見かけなくなった」──そんな声がSNSや口コミで増えています。かつてスーパーの定番だったボトルコーヒーが、なぜ突然姿を消してしまったのでしょうか。この記事では、販売終了と噂される理由や現在の状況、さらに代替商品や復活の可能性について詳しく解説します。
ブレンディオリジナルとはどんな商品だったのか
「ブレンディ オリジナル」は、味の素AGFが展開してきた家庭用ボトルコーヒーシリーズのひとつ。豊かな香りとまろやかな甘みが特徴で、ミルクを加えてもそのコクがしっかりと感じられる“加糖タイプ”として人気を集めていました。
他の「ブレンディ ボトルコーヒー 無糖」「ブレンディ ボトルコーヒー 微糖」シリーズに比べ、甘さとコーヒー感のバランスが良く、朝の一杯や仕事の合間などにちょうど良い飲みやすさが魅力。家族みんなで楽しめる定番商品として、長年親しまれてきました。
しかしここ数年、店頭でこの「オリジナル」だけが見当たらないという現象が多く報告されています。無糖タイプは並んでいるのに、オリジナルが棚から消えている──そんな違和感を覚えた人も多いのではないでしょうか。
「販売終了」と言われるようになった理由
ブレンディオリジナルが販売終了と噂されるようになった背景には、いくつかの出来事が重なっています。単純に“売れなくなったから終わった”という話ではなく、製造体制の変化や市場の流れが影響しています。
製造・販売元の変更
大きな転換点となったのが、2021年に発表された製造・販売元の承継です。これまで味の素AGFが手がけていたボトルコーヒーシリーズを、サントリー食品インターナショナルが引き継ぐことになりました。
この移行は2022年春ごろから本格的に進み、ボトルのデザインや容量、味の方向性などが見直されました。企業の販売戦略が変わるタイミングでは、一時的に生産ラインが整理されることも多く、これが“売ってない”と感じられる直接的な要因になったと考えられます。
容量・デザイン・味のリニューアル
リニューアル後、ボトルの容量は900mlから950mlへと微増。ラベルデザインも刷新され、味の訴求も「より豊かなコクと上質な香り」へと変化しました。
これにより、「以前のブレンディオリジナルとは違う味」「前の方が好みだった」という感想も生まれています。結果的に、リニューアル前の“旧ブレンディオリジナル”を求める声が増え、「販売終了したのでは?」という誤解が広がった形です。
店頭での取り扱い縮小
もうひとつの理由が、実店舗での取り扱い数の減少です。スーパーやドラッグストアの棚は常に新商品との入れ替えがあり、売れ筋やスペース効率を重視して陳列が決まります。そのため、無糖・微糖など需要の高いラインに比べて、加糖タイプのオリジナルは取り扱いが減りやすい傾向があります。
さらに、近年はペットボトルの小容量商品やスティックタイプへの需要が高まっており、大容量ボトルコーヒー全体の売り場スペースが縮小していることも無視できません。
消費者の嗜好変化
健康志向の高まりにより、加糖タイプのコーヒー飲料を避ける人が増えています。糖質オフ・無糖コーヒー市場が拡大し、ブレンディのような「ほどよい甘さ」をウリにしていた製品は、やや立場が弱くなりました。
また、家庭での飲み方も変化しています。コーヒーメーカーやインスタントスティックで好みの味を作る人が増え、ボトルコーヒーの“常備需要”が減少したことも影響しています。
実際に販売終了したのか?公式の見解
では、「ブレンディオリジナル」は本当に販売終了したのでしょうか。結論から言うと、公式には販売終了は発表されていません。
サントリーの公式ブランドサイトでも「ブレンディ ボトルコーヒー オリジナル 950ml」は現行ラインナップとして掲載されています。つまり、製造は続いており、流通や店舗によっては購入できる状態です。
ただし、販売地域や店舗によって在庫の有無に差があり、店頭での露出が減っているのは事実。地域によっては「無糖」「低糖」は並んでいても「オリジナル」だけ取り扱いがないケースが多く、「実質的な販売終了」に見える状況が生まれています。
また、過去に一時的に棚から姿を消した時期があり、その後リニューアルとして再登場した例もあります。そのため、今後も一定のタイミングで再販や限定復刻といった形で戻ってくる可能性はあると考えられます。
コストや物流の影響も無視できない
商品が消える背景には、原材料や物流コストの上昇もあります。コーヒー豆の価格高騰、ボトル資材や段ボールの値上げ、輸送コストの上昇などが重なり、メーカーがラインナップを整理する動きが進んでいます。
加糖タイプは原材料が多く、賞味期限の管理も難しいため、製造コストが高くなりがちです。さらに、環境対応のための軽量化やリサイクル素材への転換など、製造側にかかる負担が増えたことも一因でしょう。
つまり、ブレンディオリジナルが“人気がなくて消えた”という単純な話ではなく、経営的な合理化・構造改革の流れの中で、結果的に扱いが減っているという見方が現実的です。
現在も購入できる場所はある?
「もう飲めないの?」と思った方に朗報です。実は、オンラインショップでは現在も「ブレンディ ボトルコーヒー オリジナル 950ml」が購入できます。
楽天市場やAmazonなどでは24本入りケース販売が確認されており、地域によってはネットスーパーやドラッグストアのオンラインストアにも在庫があります。
ただし、流通量が限られているため、価格変動や在庫切れが起こることもあります。店頭で見つからない場合は、ネット通販を活用するのが確実です。
また、通販で購入する際は「サントリー製」「950mlボトル」といった表記を確認すると、新仕様か旧仕様かを見分けやすくなります。
ブレンディオリジナルの代替商品は?
もし「昔のブレンディオリジナルの味が好きだった」という方には、以下のような代替商品を検討するのもおすすめです。
- ブレンディ ボトルコーヒー 無糖・微糖タイプ
同じブランドで味の方向性が近い。ミルクを加えれば、オリジナルに近いまろやかさを再現しやすいです。 - ブレンディ スティック カフェオレシリーズ
加糖タイプのまろやかな味を求めるなら、インスタントスティックも好相性。お湯やミルクで調整でき、甘さも選べます。 - BOSS カフェオレ
同じくミルクとコーヒーのバランスが取れた人気商品。手軽に飲みたいときに便利です。 - UCC 職人の珈琲 甘さ控えめ
甘さを控えめにしつつもコクを感じられるタイプ。オリジナルに近い味わいを求める人におすすめです。
味の再現度はそれぞれ異なりますが、「甘さとコクのバランス」を重視するなら、ブレンディブランド内のスティック系が最も近いと感じる人が多いようです。
再販や復活の可能性は?
ブレンディオリジナルは完全に終売ではないため、再販というよりは「リニューアル再登場」の可能性が高いです。メーカーとしてもブランドの知名度が高く、根強いファンが多い商品だけに、今後もラインナップを完全に外す可能性は低いと考えられます。
もし今後、消費者の間で「加糖タイプが飲みたい」「昔の味をもう一度」という声が増えれば、期間限定や特別仕様として復刻する展開もあり得ます。実際に過去には、似た形で復活した飲料商品も少なくありません。
ブレンディオリジナルが販売終了の理由は?復活や代替商品情報まとめ
ブレンディオリジナルが“販売終了”と見られているのは、
・製造元の変更
・リニューアルによる仕様の違い
・店頭での取り扱い減少
・健康志向による需要変化
など、複数の要因が重なった結果です。
公式に終売は発表されておらず、現在も一部店舗やネット通販では購入可能。完全な終了ではなく、“見つけにくくなった”というのが実情です。
昔の味を懐かしむ声が多いほど、再販や復刻の可能性も高まります。気になる方は、サントリーやブレンディ公式サイト、通販サイトの最新情報をチェックしてみてください。コーヒーの香りとともに、あの懐かしい味にまた出会える日が来るかもしれません。
