メロンパン好きなら一度は耳にしたことがある「メロンパンの皮焼いちゃいました。」。あのサクサクしたクッキー生地だけを味わえる夢のような商品として話題になりましたよね。SNSでも「これを待ってた！」「天才の発想」と大反響を呼び、一時はコンビニやスーパーで見つけるのが難しいほどの人気ぶりでした。
ところが最近、「見かけなくなった」「販売終了したの？」という声が多く聞かれます。今回はこの人気商品がなぜ姿を消したのか、販売終了の理由や再販の可能性を丁寧に解説します。
メロンパンの皮焼いちゃいました。とは？
「メロンパンの皮焼いちゃいました。」は、山崎製パンが2014年に発売した菓子パン。名前のとおり、メロンパンの“皮だけ”を焼いたシンプルかつ斬新な商品です。
発売当初は近畿地方限定で登場しましたが、SNSで「メロンパンの皮だけを食べられるなんて！」と一気に話題となり、数週間で全国展開されました。発売価格は1個およそ76円。お手頃価格と独特のサクサク食感で幅広い世代に支持されました。
その人気は社会現象といえるほどで、わずか1年間で約3,400万個を販売。発売3週目で関西エリアの店舗取扱率47％を達成し、菓子パンランキングで上位に入るほどのヒット商品となりました。
なぜ販売終了になったのか？
ここからは、多くの人が気になっている「販売終了の理由」について見ていきましょう。公式サイトでは明確な「終売」の発表はありませんが、いくつかの要因が重なったと考えられています。
① もともと期間限定・地域限定の企画商品だった
発売当初から「期間限定」「話題性重視」のキャンペーン商品として企画されていたようです。特定の地域でテスト販売を行い、SNSでの反応を見ながら全国展開するという流れでした。
その後も何度か復刻されましたが、いずれも期間限定で、「定番商品」としての販売計画はなかったと考えられます。
② 爆発的ヒットによる供給負担
SNSで一気に注目を集めたことで、需要が急増。全国からの注文に対応するために、製造ラインを増設して短期間で生産対応を行ったという裏話があります。
ただ、その生産体制を長期間維持するのはコスト的にも難しかったのかもしれません。大量生産が前提ではない“話題性商品”だったため、一定期間で販売を終える判断がなされた可能性があります。
③ 商品ライフサイクルとブランド戦略
山崎製パンは毎年多数の新商品を投入し、ヒット商品を「平成の名作シリーズ」として期間限定で復刻するスタイルを取っています。
「メロンパンの皮焼いちゃいました。」も2019年に「平成のヒット商品シリーズ」として再発売されており、定番化ではなく“話題を再燃させる企画”の一環として扱われていたようです。
④ コンビニ・スーパーの陳列サイクルの影響
近年、菓子パンの入れ替えサイクルは非常に短く、売り場のスペースも限られています。季節限定品や新商品を次々と投入するため、人気があっても販売期間が短くなるケースが多いです。
「メロンパンの皮焼いちゃいました。」も、その流れの中で一時的な販売に留まったと考えられます。
復活・再販はあったの？
実は、この商品は一度きりで消えたわけではありません。これまでに複数回の復活・派生バージョンが登場しています。
- 2015年10月：「メロンパンの皮焼いちゃいました。２
バター風味とメロンの香りを強化した第2弾。デイリーヤマザキなどで先行販売されました。 - その後「メロンパンの皮焼いちゃいました。３」も登場
発酵バターを使った贅沢な仕様で、一部地域で限定販売されたと報じられています。 - 2019年4月〜5月：「平成のヒット商品シリーズ」として復刻
平成時代を代表するヒット商品として、全国で期間限定復活。再び「懐かしい！」と話題になりました。
しかし、それ以降（2023年〜2025年現在）に新たな再販情報は確認されていません。通販サイトやスーパーでも取り扱いはなく、公式からの再登場アナウンスも出ていない状況です。
今はもう買えない？入手状況を調査
最新の流通状況を調べると、次のような状態になっています。
- スーパー・コンビニでは現在取り扱いなし
- Amazon・楽天などの通販サイトにも新品の出品なし
- 転売サイトなどで一時的に出品される場合があるが、常時購入は不可
- 2023年以降は、ほぼ“入手困難”な状態が続いている
つまり、現在は実質的に「販売終了」と考えてよいでしょう。限定的なフェアやイベントで復刻される可能性はありますが、定常販売に戻る兆しは見えていません。
「販売終了」と聞いても愛され続ける理由
一度きりの期間限定商品にもかかわらず、「メロンパンの皮焼いちゃいました。」が今なお話題になるのはなぜでしょうか。理由はいくつかあります。
- “皮だけ”という発想の斬新さ
誰もが一度は「メロンパンの皮だけ食べたい」と思ったことがあるはず。その夢を形にしたユーモアある企画でした。 - SNSでの拡散力
「メロンパンの皮だけ」というワードのインパクトは抜群。投稿のバズが発売地域を超えて全国に広がり、自然と宣伝効果を生み出しました。 - 限定感とノスタルジー
期間限定だったため、「あの時しか食べられなかった」という特別な記憶を持つ人が多い。販売終了が“幻のパン”として語り継がれる理由でもあります。 - 手頃な価格と満足感
100円未満で買える手軽さと、クッキーのような食感の満足感。小腹を満たすおやつとしても優秀でした。
手作りや代替で楽しむ人も
「もう売ってないなら、自分で作ろう」という動きも広がっています。
SNSやレシピサイトでは、“メロンパンの皮クッキー”や“メロンパンラスク”など、似た味わいを再現するレシピが人気。
また、コンビニ各社や山崎製パンからは似た食感の菓子パンも販売されており、「代替商品であの懐かしさを感じる」と話すファンもいます。
再販の可能性はある？
山崎製パンは過去にもヒット商品のリバイバルを何度も行っています。
「ナイススティック」や「コッペパン」などの定番に加え、限定商品の復刻キャンペーンも定期的に実施しており、「メロンパンの皮焼いちゃいました。」もその対象になる可能性は十分あります。
特に平成ブームや“懐かしスイーツ”が注目される今、再び企画される可能性もゼロではありません。
ただし、現時点で公式発表はなく、再販予定は未定。今後、周年企画や限定イベントなどで復活することに期待したいところです。
メロンパンの皮焼いちゃいました。販売終了の理由まとめ
最後に今回の内容を整理します。
- 「メロンパンの皮焼いちゃいました。」は2014年に近畿限定で発売され、SNSで話題となり全国展開されたヒット商品。
- 発売当初から期間限定の企画商品であり、数度の復刻を経て現在は販売終了状態。
- 終売理由は「期間限定企画」「供給体制の限界」「定番化しない戦略」「流通サイクルの短期化」など複合的な要因。
- 2019年に一度復活したが、2025年時点で再販予定はなし。
- ファンの間では手作りレシピや代替商品で“あの味”を再現する動きも。
懐かしさとユーモアを兼ね備えた「メロンパンの皮焼いちゃいました。」。
もし再び登場したら、あの頃のワクワクをもう一度味わいたいですね。
