「モスバーガーのとびきりチーズが販売終了したらしい」という声がSNSで広がっています。あの厚みのあるハンバーグとチーズの組み合わせが好きだった人にとっては、ちょっとショックな話ですよね。実際にどうなったのか、なぜ終了したのか、そして再販や代替メニューの可能性について詳しく調べてみました。
とびきりチーズとは?人気の理由をおさらい
「とびきりチーズ」は、モスバーガーの中でも“特別なハンバーガー”として愛されてきた商品です。通常のモスバーガーとは違い、国産牛と国産豚をブレンドした肉厚のパティに、北海道産のチーズをたっぷりのせたプレミアムな一品。ソースは和風テイストで、肉の旨みとチーズのコクが絶妙に調和していました。
モスバーガーの公式サイトでも、“国産肉を使用したこだわりのハンバーガー”として紹介されており、定番ファンが多い商品でした。季節限定商品が入れ替わっても、「とびきりチーズだけはずっと食べていた」という声も少なくありません。
販売終了は本当?実際の時期と背景
結論から言うと、従来の「とびきりチーズ」は2024年3月頃をもって販売終了しています。モスバーガーのお客様相談室に問い合わせた人のブログや、報道記事でも「とびきりハンバーグサンドシリーズの終了」が確認されています。
つまり、「とびきりチーズ」単体ではなく、シリーズ全体が終売となった形です。これは商品の人気がなくなったからではなく、シリーズ自体を刷新するための戦略的な終了でした。
モスバーガーでは同時期に「新とびきりチーズ ~北海道チーズ~」を新たに発売しており、この切り替えが“販売終了”の理由のひとつになっています。公式発表でも、「新シリーズ導入にあわせて旧とびきりハンバーグサンドシリーズは販売を終了する」と明言されています。
なぜ「とびきりチーズ」シリーズが終了したのか
人気商品をあえて終売するのには理由があります。いくつかの要因が重なったと考えられます。
1. 原材料費の高騰
とびきりハンバーグサンドシリーズは国産肉や北海道産チーズなど、原料にこだわった高品質路線の商品でした。ここ数年、食材コストの上昇が続いており、安定した価格で提供するのが難しくなっていたと推測されます。
特に、チーズや牛肉の輸入価格上昇、国内畜産物の価格高騰などは外食業界全体に影響を与えています。モスバーガーもこの流れの中で、原価バランスの見直しを余儀なくされたと考えられます。
2. ブランド刷新と新シリーズ展開
モスバーガーは2024年に「新とびきりシリーズ」を発表。これまでの“とびきりハンバーグサンド”を一新し、「国産牛100%パティ」「北海道チーズ使用」などを打ち出しました。
このタイミングで旧シリーズを終了し、新しい品質基準に基づいた“新とびきり”へ移行することで、ブランド全体のリニューアルを進めた形です。
3. 消費者ニーズの変化
健康志向や素材重視の流れが強まり、単なる“ボリュームバーガー”ではなく、“素材の質”を重視する傾向が高まっています。モスバーガーもそのトレンドを踏まえ、肉質・チーズ・ソースのすべてを見直したと考えられます。
新とびきりチーズ ~北海道チーズ~とは?味や仕様の違い
では、現在販売されている「新とびきりチーズ ~北海道チーズ~」は、以前のとびきりチーズとどう違うのでしょうか。
最大のポイントは、パティが「国産牛100%」になったことです。従来は牛と豚の合い挽きでしたが、リニューアル後は牛肉のみを使用。より肉の旨みと食べ応えが強調された仕上がりになっています。
また、チーズも北海道産チーズを中心にブレンド。ソースは従来の和風ソースをベースにしつつ、チーズとの相性をより意識した味わいに改良されています。口コミでは「肉のうま味が増している」「チーズのコクが濃厚になった」と好評な一方で、「以前の優しい味の方が好みだった」という声も見られます。
店舗によって販売状況が異なることも
販売終了時期については、全国一律で即時終了というわけではなかったようです。モスバーガーのお客様窓口からは、「店舗によって在庫や入れ替え時期が異なりますので、詳細は直接店舗へお問い合わせください」という案内があったとの報告もあります。
そのため、2024年春以降もしばらく旧とびきりチーズを販売していた店舗もあったようです。こうした“地域差”は、モスバーガーのようにフランチャイズ運営を含むチェーンでは珍しくありません。
再販や復刻の可能性はある?
「とびきりチーズ、もう一度食べたい!」という声はSNSや掲示板でも根強く見られます。では、再販の可能性はあるのでしょうか。
現時点では、旧仕様そのものの再販予定は発表されていません。ただし、モスバーガーは人気メニューの期間限定復活を行うことがあるブランドです。過去にも、「ご当地バーガー」や「復刻テリヤキバーガー」などが一時的に復活した例があります。
したがって、完全に“可能性ゼロ”とは言い切れません。特に周年イベントやコラボキャンペーンなどの際に、復刻メニューとして再登場するケースは十分に考えられます。
今食べられる「代替商品」は?
旧とびきりチーズの代わりとしては、やはり「新とびきりチーズ ~北海道チーズ~」が最も近い存在です。国産牛100%のパティはジューシーで、チーズの濃厚さもしっかり感じられるため、チーズバーガー好きには満足度の高い一品。
また、期間限定メニューとして「とびきり和風ソース」や「ダブルとびきり」などのバリエーションも登場することがあるので、チーズとの組み合わせを楽しみたい人は公式メニューをこまめにチェックしておくのがおすすめです。
モスバーガーの「とびきり」シリーズが愛される理由
モスバーガーが他のチェーンと違うのは、“速さよりも品質”を重視している点です。注文を受けてから作るスタイルや、国産食材へのこだわりがブランドの特徴。とびきりハンバーグサンドシリーズはその象徴的存在でした。
「とびきりチーズがなくなるなんて残念」という声は、単なる味の喪失ではなく、モスバーガーらしい“こだわりの象徴”が変化してしまったことへの寂しさでもあります。だからこそ、新とびきりシリーズにも期待が集まっているのです。
モスバーガーのとびきりチーズが販売終了した理由と今後の期待
今回の販売終了は、ネガティブなものというより“進化のための入れ替え”でした。旧シリーズが培ってきた味のベースを引き継ぎつつ、原料や品質をグレードアップさせた「新とびきりチーズ ~北海道チーズ~」が現在の主力となっています。
再販の可能性は低いものの、モスバーガーは過去の人気商品を大切に扱うブランドです。今後、期間限定や復刻として旧とびきりチーズの味が戻ってくることも十分ありえるでしょう。
モスバーガーの「とびきりチーズが販売終了?」というニュースに驚いた人も、新シリーズを試してみると新しい魅力を感じるはず。進化を続けるモスバーガーの次の一手にも注目です。
