ローソンのカフェコーナーで人気だった「ミルクティー」。一部の店舗では見かけなくなり、「販売終了したの？」と疑問に思った人も多いのではないでしょうか。この記事では、ローソンのミルクティーがなぜ販売終了と噂されているのか、その背景と復活の可能性について詳しく見ていきます。
ローソンのミルクティーが店頭から消えた理由
ローソンのマチカフェシリーズは、コーヒーを中心に多くのドリンクが展開されています。その中で「ミルクティー」も長年人気を集めていましたが、2024年頃からSNSで「最近見かけない」「発注できない」といった声が増えました。実際に店員の証言でも、「アイスミルクティーの発注が止まった」「在庫がなくなり次第終了と聞いた」との投稿があり、販売終了が段階的に進んでいたことが伺えます。
では、なぜそんな状況になったのでしょうか。最も大きな要因は「コスト構造の変化」です。
ミルクティーは紅茶葉・牛乳・糖類・香料など複数の原料を使うドリンクです。近年、茶葉の輸入コスト上昇、国内の生乳価格高騰、物流費の増加などが重なり、原価が大幅に上がっていました。コーヒーに比べて製造工程が多く、オペレーションも複雑なため、店舗全体の効率を考えると採算が取りにくくなったと考えられます。
原材料費高騰とオペレーション見直し
ここ数年、コンビニ業界ではドリンクメニューの“効率化”が進んでいます。特にマチカフェでは、忙しい時間帯の提供スピードを重視しており、抽出やミルク混合に時間がかかる商品は優先順位が下がる傾向にあります。ミルクティーはコーヒーやカフェラテよりも作業工程が多く、ピーク時の回転率を落とす要因にもなっていました。
こうした状況のなかで、ローソンは「限られた設備で提供できる商品を厳選する」方針を取ったとみられます。つまり、人気や話題性があっても、コストとオペレーションの両面で難しい商品は見直し対象になるのです。
商品ラインナップ再編の一環としての終了
ローソンに限らず、コンビニ各社は季節やトレンドに合わせてドリンクを入れ替えています。たとえば、春夏にはフルーツティーやレモンティー、秋冬にはラテ系・チョコドリンクなどが登場し、期間限定で販売されることも多いですよね。
そのため、ミルクティーの“販売終了”は、必ずしも「人気がなくなった」「失敗した」からではなく、ラインナップを更新するサイクルの中で一時的に姿を消した可能性もあります。新しい味や製法のテスト導入なども行われており、ローソンとしてはメニューの最適化を図った結果の一つと考えられます。
SNSで広がった「販売終了」の噂
SNS上では、「ローソンのミルクティーが好きだったのに売ってない」「再販してほしい」といった投稿が相次ぎました。中には「店員に聞いたら発注できないと言われた」「地域によってまだ売ってる」といった声もあり、どうやら地域や店舗ごとに対応が異なっていたようです。
これは、ローソンが全国一斉の販売終了を発表していないことからも裏付けられます。実際、「地域により販売終了となる場合があります」という公式の但し書きが存在し、在庫状況や販売地域によって取扱いが異なっているのです。つまり、「なくなった」と感じるタイミングは人によって違うということですね。
トレンドの変化とミルクティー需要の見直し
もうひとつの要因として、「飲料トレンドの変化」も挙げられます。数年前はタピオカやロイヤルミルクティーが爆発的に人気でしたが、最近は“低糖”“植物性ミルク”“香り重視の紅茶”など、多様なニーズが生まれています。若年層を中心に、よりヘルシーで洗練された飲み方が求められており、従来型のミルクティーは一旦整理の対象となった可能性があります。
ただし、これは「ミルクティーが不要になった」という意味ではありません。むしろ、新しい形で再構築するための準備段階ともいえます。メーカーやコンビニは、定番商品を完全に消すよりも、リニューアルやリブランディングを通して復活させることが多いのです。
新登場した「ロイヤルミルクティー」は実質的な後継商品？
2025年11月、ローソンはマチカフェシリーズから新たに「ロイヤルミルクティー（アッサム＆ダージリン茶葉使用・生乳100％）」を発売しました。これは、旧ミルクティーをリニューアルした後継商品と考えられます。
新商品は茶葉の香りを強調し、ミルクのコクを高めた仕様で、従来品よりもプレミアム感がある仕上がり。実際に飲んだ人の口コミでも「香りが濃厚」「ミルク感がアップしている」と高評価を得ています。つまり、ローソンは“単に終了した”のではなく、“改良した新モデルを投入した”と捉える方が自然でしょう。
一方で、販売地域や期間については「地域により予告なく終了する場合がある」と明記されており、常時販売ではなく季節限定またはテスト導入の可能性もあります。もし気になる人は、ローソン公式サイトやマチカフェの最新情報をチェックしてみるとよいでしょう。
再販・復活の可能性はあるのか？
「また飲みたい」という声が多いローソンのミルクティー。現時点で旧仕様の完全復活は発表されていませんが、前述のように新しいミルクティー系ドリンクが登場していることを踏まえると、カテゴリーとしては継続しています。
つまり、“販売終了”ではなく“刷新”のフェーズにあると見るのが正確です。消費者の反応次第では、ロイヤルミルクティーが定番化したり、新たなアレンジ版（黒糖ミルクティー・チャイ風など）が発売される可能性もあります。ローソンは顧客の声を積極的に商品開発に反映する企業なので、再販要望が多ければ形を変えて戻るケースは十分にあり得ます。
まとめ：ローソンのミルクティーは「終了」ではなく「進化中」
ローソンのミルクティーが販売終了といわれる背景には、原材料費の高騰、オペレーションの効率化、商品ラインナップの見直し、そしてトレンドの変化など、複数の要因が絡んでいます。しかし、これは単なる終了ではなく、新しい商品への移行過程と見る方が妥当です。
実際に「ロイヤルミルクティー」として新商品が登場しており、今後さらに改良されたミルクティーが発売される可能性も高いでしょう。ファンとしては一時的に姿を消したのは寂しいものの、よりおいしく進化した形で戻ってくることを期待したいところです。
ローソンのミルクティーが再び全国で味わえる日を楽しみに、次のリニューアル情報に注目してみてください。
