「丸亀製麺シェイクうどんが販売終了したらしい」という噂、最近SNSなどでよく見かけますよね。手軽に食べられて人気だったあの“振って食べるうどん”が、なぜ姿を消したのか。今回はその背景や販売終了の理由、そして再販の可能性について詳しく調べてみました。
丸亀製麺シェイクうどんとは？新感覚うどんブームの火付け役
「丸亀製麺シェイクうどん」は、丸亀製麺が2023年5月に発売したテイクアウト専用の新スタイルうどん。
透明のカップにうどん・具材・だしを入れて、フタを閉めて“シェイク（振る）”だけで完成するという手軽さが話題を呼びました。
打ち立て・茹でたてのうどんを冷水で締め、だしと具材を組み合わせてカップに詰めるという方式で、テイクアウトやドライブ中でも楽しめる仕様。オフィスランチやピクニックにもぴったりな“新感覚うどん”として人気を博しました。
2023年にはSNSでも「可愛い」「映える」「食べやすい」と評判が広がり、わずか10か月で累計500万食を突破したとのこと。定番の「明太とろろうどん」や「ピリ辛担々サラダうどん」など、味のバリエーションも豊富でした。
なぜ販売終了？衛生問題と限定販売の仕組みが関係
人気商品だった丸亀製麺シェイクうどんですが、実は発売からわずか数週間で“販売休止”の報道が出ました。
原因は、長崎県の店舗で販売された「ピリ辛担々サラダうどん」にカエルが混入していたという衝撃のニュース。
丸亀製麺はこの問題を受けて、当面の間、該当商品の販売を中止すると発表しました。
ただし、これは一部商品に関する一時停止措置で、シリーズ全体が完全終了したわけではありません。
それでも、食品業界では衛生トラブルがブランド全体に影響を与えるケースが多く、安全体制の見直しが必要となったのは確かです。
もう一つの理由として、**「期間限定販売」**の仕組みが挙げられます。
丸亀製麺シェイクうどんは常設メニューではなく、春～夏の時期に限定で登場する季節商品。
例えば、2024年4月16日から6月中旬までは「鶏から塩レモンシェイクうどん」「ピリ辛油淋鶏シェイクうどん」などの新作を期間限定で販売していました。
つまり、販売終了というよりも「シーズンが終わった」という意味合いの方が近いのです。
実際のところ、今はもう買えない？
2025年11月現在、丸亀製麺の公式サイトや最新プレスリリースでは、丸亀製麺シェイクうどんの情報は掲載されていません。
過去には2024年7月に「販売再開」の発表もありましたが、2025年の新作情報は確認されず、現時点では販売終了状態と見てよいでしょう。
一部メディアでは「販売終了ではなく“休止中”」という表現もあり、復活の可能性をにおわせています。
ただし、消費者からは「丸亀製麺シェイクうどんを買いに行ったけどなかった」「もう終わったの？」という声がSNS上に多く、一般的な認識としては“終了”というイメージが強くなっています。
販売終了の背景にある3つの要因
丸亀製麺が丸亀製麺シェイクうどんを常設化しなかった理由には、いくつかの背景が考えられます。
1. 衛生リスクと品質管理の難しさ
冷やしうどん＋生野菜＋カップ容器という組み合わせは、どうしても衛生管理がシビアになります。
冷蔵管理や具材の在庫ロスなど、通常のうどんメニューよりも手間がかかる構造です。
特に全国展開を行う場合、品質のバラつきを防ぐのは簡単ではありません。
2. 季節限定商品の位置づけ
冷たいカップうどんという性質上、需要が高まるのは春から夏にかけての期間のみ。
秋冬になると温かいうどんがメインになるため、自然とメニューが入れ替わります。
実際、丸亀製麺の広報でも「夏季限定での展開」と説明されており、恒常的に提供する意図はなかったようです。
3. コストとオペレーションの課題
丸亀製麺シェイクうどんは個別包装・持ち帰り容器・具材分けなどの工程が多く、通常メニューよりもコストがかかります。
一部店舗では「調理に手間がかかる」「在庫管理が大変」といった現場の声もあったようです。
話題性は高かったものの、採算性の観点では継続が難しかった可能性があります。
2024年の再販と新作メニューの動き
実は2024年春、丸亀製麺シェイクうどんは一度“再登場”しています。
「よくばりシェイクうどん」「鶏から塩レモンシェイクうどん」「ピリ辛油淋鶏シェイクうどん」など、人気の肉系メニューを加えた新シリーズが期間限定で発売されました。
容器も改良され、ドリンクホルダーに収まる形になったほか、だしの量や麺のコシも調整されたとのこと。
再販当時はSNSでも「待ってた！」「夏にぴったり」と再び話題になりました。
しかしこのシリーズも「6月中旬までの限定販売」とされ、その後は再びラインナップから消えています。
つまり、毎年春～夏にかけて登場しては終わるという“季節限定リズム”が定着していたのです。
今後の再販やリニューアルの可能性
再販の可能性はゼロではありません。
丸亀製麺はこれまでにも人気限定メニューを毎年リニューアルして再登場させています。
たとえば「鶏から塩レモンシェイクうどん」や「鬼おろし肉ぶっかけ」なども、夏限定として繰り返し復活しています。
また、2024年には「丸亀製麺シェイクうどん」の姉妹企画のような「シェイクぴっぴ」シリーズが話題に。
より進化した持ち帰り仕様のうどんとして試験的に登場しており、シェイクスタイル自体は完全に消えたわけではありません。
再登場の鍵を握るのは、
・テイクアウト需要の高まり
・夏季限定メニューの売上動向
・衛生管理体制の改善
の3点です。
これらがクリアされれば、2026年以降の夏シーズンに復活する可能性もあるでしょう。
消費者の反応と“再販希望”の声
SNS上では「また食べたい」「夏にぴったりだったのに」「あの塩レモンが恋しい」といった声が今でも多数見られます。
手軽さとユニークな食感でファンを掴んでいた商品だけに、販売終了を惜しむ声は根強いようです。
一方で、「一度食べれば満足」「うどんはやっぱり温かいほうが好き」という意見もあり、賛否は分かれています。
ただ、話題性とブランドの親しみやすさという点では、丸亀製麺の強みを活かしたヒット企画であったことは間違いありません。
丸亀製麺シェイクうどんが販売終了？今後の動向に注目
ここまで見てきたように、「丸亀製麺シェイクうどん」は完全終了ではなく、現時点では休止・限定販売停止の状態です。
衛生問題の影響、季節要因、コストなど複合的な事情でレギュラー化には至らなかったものの、再登場の可能性は十分にあります。
これまでにも丸亀製麺は、人気限定メニューをリニューアルして復活させてきた実績があります。
そのため、次の春や夏に「新・丸亀製麺シェイクうどん」や「シェイクぴっぴ」として再び登場するかもしれません。
あの“振って食べる”楽しさをもう一度味わえる日を期待しながら、今後の発表に注目していきましょう。
