スマートフォンが生活の中心にある今、外出時に欠かせないのがモバイルバッテリー。中でも、無印良品の「モバイルバッテリー付充電器」はシンプルなデザインと使いやすさで人気を集めていました。ところが、最近になって「販売終了」「もう売っていない」という声が増えています。
本記事では、無印モバイルバッテリーが販売終了したとされる理由、再販の可能性、そして代替となるおすすめ製品について詳しく解説します。
無印モバイルバッテリーとは？
無印良品が展開していたモバイルバッテリーは、「急速充電ができるモバイルバッテリー付充電器」というシリーズ名で販売されていました。代表的なモデルは「MJ-PSMB100（10,000mAhタイプ）」や「MJ-PSMB50（5,000mAhタイプ）」などで、USB-AとUSB-Cの2ポートを備え、最大20W出力の急速充電にも対応していました。
無印らしいミニマルなデザインに加え、「ACプラグ一体型」でコンセントに直接挿して充電できる点が特徴。外出時だけでなく、家庭でも充電器として使える“二刀流”仕様が好評でした。価格は税込3,990円前後と、手頃な価格帯も人気の理由のひとつでした。
無印モバイルバッテリーが販売終了したといわれる理由
ネット上では「販売終了になった」「店頭でも見つからない」といった投稿が相次いでいます。実際、無印良品の公式ネットストアでは「ネットストアでの注文は停止しております」「在庫なし」と表示され、オンライン購入はできない状態です。では、なぜ販売終了の噂が広がったのでしょうか。
1. オンライン販売の停止と在庫枯渇
公式サイトの「販売停止」「在庫なし」という表記が、「もう販売していない」という印象を強く与えたと考えられます。実店舗でも在庫が少なく、取り扱い店舗が限られているため、購入しづらい状況が続いています。オンラインでは売り切れ、店舗でも見つからない——その結果、「販売終了した」と受け止められるようになったのでしょう。
2. 家電カテゴリーの縮小傾向
無印良品は近年、生活雑貨や衣料品を中心にラインナップを再編しており、家電やガジェット系商品の扱いを徐々に縮小しています。かつては掃除機や加湿器、イヤホンなども幅広く展開していましたが、現在は多くの製品が店頭から姿を消しています。モバイルバッテリーもその流れの一環として、優先度が下がった可能性があります。
3. 安全性・規制対応のコスト増
モバイルバッテリーはリチウムイオン電池を使用しており、発熱・発火などのリスクがある製品です。PSE（電気用品安全法）対応や安全基準の見直しなど、定期的な検査や認証取得にコストがかかります。メーカーとしても、リスク管理や品質保証の負担が大きいジャンルであり、これが販売縮小の一因になったと考えられます。
4. OEM元の変更や契約見直し
過去の無印モバイルバッテリーは、Ankerが製造を担当していた可能性が高いといわれています。しかし、近年はOEM先の表記がなくなり、別メーカー製造へ切り替えた、もしくは契約終了になったとみられます。製造体制の変更が製品供給に影響を与え、一時的に販売停止となっている可能性もあります。
5. 市場競争の激化と差別化の難しさ
モバイルバッテリー市場はAnker、エレコム、オウルテックなどの専門メーカーがひしめく激戦区です。無印の強みである「シンプルさ」や「統一感」は魅力ですが、性能面では競合他社に後れを取っていました。実際にレビューでは「重量が重い」「変換ロスが大きい」といった声もあり、差別化が難しかったことも背景にあります。
再販の可能性はある？
無印良品の公式「IDEA PARK」には、「モバイルバッテリー付充電器の再販希望」という投稿が寄せられています。運営側からは「できました」との返答もあり、一時的に再販が行われた形跡があります。しかし、現時点では公式ストアでも「在庫なし」「取り扱い終了」の表示が続いており、安定供給には至っていません。
SNSやレビューサイトでは、「一部店舗で見かけた」「楽天市場で在庫を見つけた」との報告もありますが、いずれも限定的。新モデルの発表など公式なアナウンスもないため、再販の可能性はあるものの、現状では期待しすぎない方が現実的です。
無印モバイルバッテリーは「販売終了」なのか？
結論から言えば、「完全な販売終了」とは言い切れません。ただし、以下のような状況から「事実上の販売終了状態」と考えるのが妥当でしょう。
- 公式サイトでは販売ページが存在するものの、注文停止・在庫なし。
- 店舗でも取り扱いがほとんどなく、見つけにくい。
- 新モデルや後継機の発表がない。
つまり、「公式が終売を宣言していないが、実質的には流通が止まっている」というのが現状です。
過去モデル（MJ-PSMB100など）が終売し、後継モデル（MJ-PSMB50など）が一時販売された後、そのまま在庫切れで継続供給が止まった可能性が高いです。
購入できる可能性がある場所
どうしても無印モバイルバッテリーが欲しいという人は、以下の方法を試してみると良いでしょう。
- 無印良品の実店舗：在庫が残っている店舗がまれにあります。店舗検索機能で近隣店を確認し、電話で問い合わせるのが確実です。
- 楽天市場・AmazonなどのECサイト：一部の販売店が旧モデルを出品している場合があります。ただし、価格が高騰していたり、並行輸入品・中古品も混在しているため、注意が必要です。
- フリマアプリ（メルカリなど）：中古・未使用品が出品されていることもありますが、安全性やバッテリー劣化には十分注意しましょう。
無印モバイルバッテリーの代替品おすすめ
無印モバイルバッテリーが入手困難な今、同等のデザイン・機能を持つ代替品を選ぶのも賢い選択です。ここでは、使い勝手や信頼性の観点からおすすめできるブランドを紹介します。
1. Anker
モバイルバッテリーの定番ブランド。PSE認証済みで安全性が高く、急速充電・軽量・大容量などモデル展開も豊富です。無印モバイルバッテリーの製造元ともいわれており、実質的な“後継候補”として最有力。デザインもシンプルで、無印ユーザーとの親和性が高いです。
2. エレコム
日本メーカーらしく品質管理が徹底されており、PSEマーク・温度保護機能・過充電防止機能など安全面も安心。価格も手頃で、デザインも落ち着いています。
3. オウルテック
耐久性と保証の長さが特徴。国産ブランドでサポート体制が厚く、長く使いたい人におすすめ。シンプルなカラー展開も魅力です。
これらのブランドはいずれも家電量販店やECサイトで容易に入手できます。特にAnkerの「PowerCore」シリーズは、性能・安全性・デザインのバランスが良く、無印モデルからの乗り換えに最適です。
モバイルバッテリーを選ぶ際のポイント
モバイルバッテリー選びでは、デザインや価格だけでなく、安全性や実容量にも注目しましょう。
- 容量：スマホ1回分なら5,000mAh、2〜3回充電したいなら10,000mAh以上が目安。
- 出力：PD（Power Delivery）やQC（Quick Charge）対応なら高速充電が可能。
- 重量とサイズ：持ち運び重視なら150g以下、バッグ常備なら200g前後までが快適。
- 安全性：PSEマーク取得済みかを確認。リチウム電池の発熱・膨張リスクに注意。
とくに、古いモバイルバッテリーを長期間使うのは危険です。発熱や膨張が見られたら、速やかに廃棄・買い替えを検討しましょう。
まとめ：無印モバイルバッテリーは実質的に販売終了、代替ブランドを検討しよう
無印モバイルバッテリーは公式に「販売終了」とはされていないものの、現状ではオンライン販売停止・店頭在庫僅少という状況から、実質的に終売状態といえます。
再販希望の声もあるため、今後の動向に注目したいところですが、確実に入手したい人は代替ブランドへの乗り換えを検討するのが賢明です。
信頼性や安全性の高いAnkerやエレコム製品を選べば、無印モデルと同等以上の満足感が得られるはずです。シンプルなデザインと使いやすさを求める人にとっても、十分納得のいく選択肢となるでしょう。
