「最近、あの“色鉛筆キャンディ”を見かけないんだけど？」
そんな声を耳にした人も多いかもしれません。文房具のような見た目で、カラフルなスティック型キャンディとして人気を集めていた“色鉛筆キャンディ”。子どものころに食べていた記憶があるという人にとっては、懐かしくもあり、もう一度味わいたいお菓子のひとつですよね。
ところがここ数年、「どこにも売ってない」「販売終了したの？」という噂が広がっています。実際のところ、色鉛筆キャンディはどうなってしまったのでしょうか。この記事では、販売終了の真相や再販の可能性をわかりやすくまとめていきます。
色鉛筆キャンディとは？カンロの人気ロングセラー
色鉛筆キャンディは、老舗お菓子メーカー・カンロが製造・販売していたカラフルなキャンディです。透明な棒状のキャンディの中に芯のような色が入っており、まるで本物の色鉛筆のような見た目が特徴でした。
りんご、いちご、ぶどう、ソーダ、オレンジ、パイン、青りんご、コーラなど、さまざまなフレーバーが楽しめるアソートタイプで、子どもにも大人にも人気がありました。見た目のかわいらしさから、プレゼントやイベント用のお菓子としても好評。
また、2021年には「バーバパパ」とコラボした特別デザインのパッケージが登場し、SNSでも話題に。カラフルなビジュアルとポップな世界観が再び注目を集めました。
しかし、そんな人気商品が現在では「どこにも売っていない」と言われています。
本当に販売終了？現在の入手状況を調査
まず結論から言うと、色鉛筆キャンディは現在、一般的な販売ルートではほぼ入手できません。
カンロ公式サイトの商品一覧からも削除されており、大手通販サイトでも「販売停止」「在庫なし」「お取り扱い終了」といった表示が並びます。ドラッグストアやスーパーでも姿を見かけることはなく、事実上の“生産終了状態”といえる状況です。
過去には「リニューアルして再登場」という動きもありましたが、それも短期間で終わったようです。2023年ごろまでは一部で見かけることがありましたが、その後流通が途絶え、現在はメーカーからの新出荷は確認されていません。
一部の駄菓子店や個人ショップでは在庫品が販売されている場合もありますが、数量が限られており、今後の再入荷予定はないと明記されているケースがほとんどです。
つまり、現時点では「再販予定なし」「市場在庫のみ」というのが実情といえます。
なぜ色鉛筆キャンディは販売終了したのか？
カンロから公式な「販売終了の理由」は発表されていません。
ただし、過去の動向やお菓子業界の傾向から考えられる要因はいくつかあります。
1. 売上の減少と需要の変化
一時期は人気を博したものの、近年のキャンディ市場ではグミやチョコ、機能性キャンディなど新しいジャンルが次々登場しています。かわいさや話題性だけでなく“健康志向”や“食感重視”の流れが強まった結果、伝統的な飴菓子の需要が減少していった可能性があります。
2. 製造コストの上昇
色鉛筆キャンディは、通常のキャンディよりも手間のかかる構造をしていました。カラフルな芯を入れるための製造工程が複雑で、量産コストが高くなりがちです。原材料価格の高騰も重なり、採算が取りにくくなった可能性があります。
3. 限定コラボの終了
2021年の「バーバパパ」コラボ以降、新パッケージやリニューアル展開は確認されていません。期間限定コラボを終えたあと、そのまま生産を打ち切った可能性も考えられます。
4. 流通効率や在庫リスク
駄菓子系キャンディは回転率が低く、販売店によっては賞味期限切れのリスクも抱えます。流通コストや在庫管理の面で採算が合わなくなった可能性も否定できません。
SNSでの反応：「懐かしい」「もう一度食べたい」
X（旧Twitter）やInstagramでは、「子どものころ好きだった」「もう売ってないのが残念」といった投稿が目立ちます。
「修学旅行のおやつに持っていった記憶がある」「色がきれいで好きだった」など、懐かしさを語る声も多く、単なるお菓子ではなく“思い出の味”として記憶に残っている人が少なくありません。
このような投稿がきっかけで、「色鉛筆キャンディ 売ってない」「販売終了」という検索が増えたとみられます。ノスタルジーを刺激するキーワードとして、今も一定の注目度を保っているようです。
代替・類似商品はある？今買える「似ているキャンディ」
色鉛筆キャンディそのものは入手困難ですが、見た目や味の雰囲気が近い商品はいくつか存在します。
・カラフルで透明感のあるスティックキャンディ
・文房具モチーフの駄菓子
・果汁系の棒付きキャンディ
たとえば「ペロペロキャンディ」や「カラフルスティックキャンディ」など、似たビジュアルを楽しめる商品もあります。また、手作りキャンディ専門店では、アートキャンディやデザインキャンディとして“色鉛筆風”の飴が限定販売されることもあります。
完全に同じではないものの、「見た目のかわいさ」や「透明な色の美しさ」を楽しめる商品を探すのも一つの方法です。
再販の可能性は？
お菓子業界では、過去の人気商品が“限定復刻”として再登場する例もあります。たとえば、「ナッツボン」や「ポポロン」など一度消えたお菓子が再販されたケースもあります。
色鉛筆キャンディも、一定のファン人気やSNSでの反響を考えると、将来的に限定復刻やコラボ再販の可能性はゼロではありません。
カンロは「ピュレグミ」などトレンドに強いブランドを持つ一方、懐かしキャンディ系にも根強いファン層がいます。もし今後“昭和レトロブーム”“懐かし駄菓子特集”といった企画が再燃すれば、その中で復刻される可能性も期待できます。
懐かしさが人気を呼ぶ“終売キャンディ”ブーム
最近では、“販売終了になったお菓子”や“もう食べられない味”がSNSやメディアで注目される傾向があります。昔のパッケージや味を懐かしむ投稿がバズることも多く、こうした“思い出需要”は年々高まっています。
色鉛筆キャンディも、そうした「懐かしキャンディ」の代表格のひとつ。
実際に再販されていないにもかかわらず、いまだに話題に上るのは、それだけ人々の記憶に残る商品だったという証拠でしょう。
思い出の中の味が再び現実に戻ることを願う声は、今も根強く存在しています。
色鉛筆キャンディが売ってない理由と再販の可能性まとめ
・製造元のカンロによる公式な終了告知はなし
・ただし公式サイト・主要通販からは姿を消し、実質的に販売終了状態
・要因は需要低下・コスト上昇・限定コラボ終了などの複合要因とみられる
・現時点では再販予定は未定
・ただし、懐かしキャンディ再ブームの流れ次第で再登場の余地あり
色鉛筆キャンディは、単なるお菓子ではなく、世代を超えて語り継がれる“思い出の味”です。
現在は手に入らなくても、あのカラフルな見た目とやさしい甘さを覚えている人は多いはず。
もし再び店頭に並ぶ日が来たら、そのときは懐かしさとともに、あの頃の記憶もよみがえることでしょう。
