「ドライアイスってどこで買えるの？」――アイスを持ち帰るとき、冷凍食品を長時間保冷したいとき、あるいはペットの安置やイベントなどで急に必要になることってありますよね。けれど、いざ探すと意外と売っていないもの。ここでは、ドライアイスを買える場所をコンビニ・スーパー・専門店・通販まで詳しく紹介します。
ドライアイスとは？普通の氷との違い
ドライアイスは、二酸化炭素（CO₂）を－79℃ほどまで冷やして固めたもの。冷たさのレベルが桁違いで、食品や生花などを一時的に冷やすときによく使われます。
ただし、この温度の低さが「どこでも売っていない」理由でもあります。保管には専用の断熱容器が必要で、昇華（気化）すると二酸化炭素が発生するため、密閉空間では酸欠の危険も。つまり、安全に管理するには専門知識や設備が欠かせません。
そのため、家庭用冷凍庫に入れても保存できず、販売できる店舗も限られているのです。
一番確実なのは「氷屋」や「ドライアイス専門店」
ドライアイスを確実に手に入れたいなら、まず探すべきは「氷屋」や「ドライアイス専門業者」です。
昔ながらの氷屋さんや、飲食店向けにドライアイスを扱う会社では、1kg単位から販売してくれるところも多く、ブロック状・ペレット状・粉状など、用途に応じて形も選べます。
料金の目安は1kgあたり500〜800円ほど。事前に電話で「家庭用でも買えるか」「当日受け取れるか」を確認しておくと確実です。葬儀社が使うような業務用の在庫を扱っている場合もあるので、問い合わせれば個人でも購入できるケースが多いですよ。
スーパーでドライアイスをもらえることも
身近な場所で入手できる可能性があるのが、大型スーパーや業務スーパー。イオン、イトーヨーカドー、ライフなどでは、冷凍食品やアイスを購入した人向けにドライアイスを無料または有料で提供しています。
ただし、これはあくまで「持ち帰り用サービス」。量は100g程度の少量で、長時間の保冷には向きません。
最近では環境配慮やコストの関係で、有料化している店舗も増えています（10円〜50円程度）。
「ドライアイスだけ買いたい」と思っても、スーパーで単品販売しているケースはほとんどありません。冷凍食品を買うときの“おまけ”程度に考えておくのが現実的です。
アイスやスイーツ店で購入時に付けてもらえる
サーティワンアイスクリームやシャトレーゼなどのアイス・スイーツ専門店では、商品を持ち帰る際にドライアイスをつけてもらえます。
30分〜1時間分の保冷なら無料、長時間になると追加料金（数十円〜）が発生する場合も。店舗によっては「ドライアイスだけ売ってほしい」という要望には応じていませんが、アイスを買うついでなら確実に入手できます。
もし冷凍ケーキやギフトアイスを持ち帰る予定があるなら、このタイミングでドライアイスを手に入れておくのも賢い方法です。
コンビニ・ドラッグストア・ホームセンターでは基本的に売っていない
一方で、コンビニやドラッグストア、ホームセンターなどでは、ドライアイスの取り扱いはほぼありません。
コンビニの冷凍食品コーナーは豊富でも、ドライアイスを管理する設備がなく、昇華ガスによる安全性の問題もあるため、常備していないのが実情です。
同じくホームセンターでも、冷却剤や保冷剤の販売はあってもドライアイスの単品販売はほぼ確認されていません。もし冷却目的なら、保冷剤や氷を代用するのが現実的です。
通販なら全国どこでも購入できる
近くに販売店がない場合は、ネット通販で購入する方法もあります。
ドライアイス専門の通販サイト（中央冷凍産業、日本橋ドライアイスなど）では、1kg単位から業務用まで幅広く販売しており、自宅に届くのが便利。配送はクール便で、専用の発泡スチロール容器に入って届くため安心です。
注意点として、ドライアイスは時間が経つと昇華するため、到着日＝使用日を目安に注文することが大切です。送料や梱包料がかかる場合もあるので、必要量を見極めてまとめ買いするのがおすすめです。
用途別のおすすめ購入先
ドライアイスをどこで買うべきかは、使う目的によっても変わります。
- 冷凍食品・アイスの持ち帰り
スーパーやスイーツ店で商品購入時にもらうのが手軽。少量で十分。 - イベントやキャンプ、長時間保冷
氷屋や専門業者で1kg以上を購入。ブロックやペレット状を用途に合わせて選ぶ。 - ペットの安置や冷蔵庫故障など緊急時
専門店または通販で確実に入手。用途を伝えると適量を教えてもらえる。 - 地方在住・夜間などで近隣店舗がない場合
通販一択。日時指定で届くように早めに手配する。
ドライアイス購入時の注意点
ドライアイスを扱うときは、次の点に気をつけましょう。
- 素手で触らない：マイナス79℃なので凍傷の危険があります。軍手やトングを使用。
- 密閉空間で使わない：昇華して二酸化炭素が発生します。換気を必ず行う。
- 冷凍庫に入れない：温度差で故障することがあります。専用容器で保管。
- 使い切りが基本：長期保存は難しく、数時間〜1日程度で昇華します。必要な分だけ購入。
安全に扱うためにも、家庭で保管し続けるのではなく、必要なタイミングで必要な量を入手するのが鉄則です。
コンビニで買えない理由
「なぜコンビニではドライアイスを売らないの？」と思う人も多いでしょう。理由は主に3つあります。
- 管理コストが高い：低温維持や専用設備が必要。
- 安全リスクがある：ガス発生による酸欠や凍傷の恐れ。
- 需要が少ない：日常的な購入者が少なく、在庫ロスが出やすい。
これらの要因から、コンビニは通常の氷や保冷剤のみを取り扱い、ドライアイスは扱っていません。もしコンビニで「氷」は買えても、「ドライアイス」は別物だと覚えておきましょう。
ドライアイスの賢い探し方
今すぐ必要なときは、次の手順で探すと早いです。
- 「〇〇市 氷屋 ドライアイス」で検索。
- 見つけた店舗に電話して在庫と販売可否を確認。
- 大型スーパーに問い合わせて、ドライアイス提供サービスがあるか聞く。
- それでも見つからなければ、ドライアイス通販業者に注文。
地域によっては製氷会社や葬祭業者が一般販売に対応していることもあります。電話一本で解決することも多いので、まずは近場を調べてみましょう。
ドライアイスはどこで買える？コンビニやスーパー別の販売店を調査まとめ
ドライアイスはその性質上、コンビニや一般のホームセンターではほぼ売っていません。確実に買いたいなら、氷屋や専門業者、または通販サイトが最も信頼できるルートです。
一方で、「冷凍食品やアイスを短時間持ち帰るだけ」の場合は、スーパーやスイーツ店で付属サービスを利用するのが便利。
つまり――
- 少量・短時間ならスーパーやアイス店
- 多量・長時間なら専門店や通販
このように使い分けるのが賢い選び方です。必要なときに慌てないよう、近所の氷屋やオンラインショップをチェックしておくと安心ですね。
