家電好きの間でじわじわ話題になっている「Xiaomi（シャオミ）のドラム式洗濯機」。
スマホやイヤホンでおなじみのXiaomiが、ついに洗濯機分野にも参入したというニュースを耳にした人も多いかもしれません。
では実際、このドラム式洗濯機は日本でどこで買えるのでしょうか？この記事では、現時点での入手方法や販売店の情報、価格の傾向、そして購入時の注意点をわかりやすく整理して紹介します。
Xiaomiドラム式洗濯機とは？特徴と注目ポイント
Xiaomiのドラム式洗濯機は、中国本土で2024年に登場したスマート家電のひとつ。
代表的なモデルは「XHQG120MJ101」などで、洗濯容量12kg・乾燥9kgという大容量ながら、価格は中国国内でおよそ1,900元（約4万円前後）という圧倒的なコスパを誇ります。
機能面も見逃せません。
スチーム除菌や温水洗浄、多彩な衣類別モードに加え、スマートフォンアプリと連携して洗濯の進行状況を確認できるなど、“IoT家電”としての利便性も備えています。
静音設計のインバーターモーターは10年保証が付くなど、ハイブランド並みのスペックを実現している点も人気の理由です。
見た目もシンプルで、マットホワイトを基調としたデザイン。
「インテリアになじむドラム式」という点でも、ミニマル志向のユーザーに好まれています。
日本での正規販売は？現時点の流通状況
ここが一番気になるポイントでしょう。
結論から言うと、2025年12月時点ではXiaomiドラム式洗濯機は日本で正式に発売されていません。
Xiaomiは日本国内でもスマートフォンやイヤホンなどを展開していますが、洗濯機などの大型家電については、まだ正規販売ルートが整っていないのが現状です。
ヤマダ電機・ヨドバシカメラ・ビックカメラなどの大手家電量販店を調べても、常設の取り扱いは確認できません。
そのため、国内で目にする「Xiaomi洗濯機」は、基本的に並行輸入品や個人輸入ルートによるものが中心になります。
通販・輸入サイトでは購入できる？
日本の家電量販店には並ばないものの、海外通販サイトや並行輸入ショップでは購入可能です。
たとえば、中国の通販モール「China Global Mall」や、一部の国際ECプラットフォームでは「Xiaomi Mijia 12kg ドラム式洗濯乾燥機」が販売されています。
価格はおおむね39,000円〜45,000円程度ですが、これに送料・関税・輸入代行手数料が加わることを考慮する必要があります。
Amazon Japanでも、時期によっては海外セラー経由で出品されることがあります。
ただし、説明欄に「中国仕様」や「海外直輸入」と書かれているものは、日本の電圧やプラグ形状が異なる場合が多いため、購入前の確認が必須です。
また、AliExpressなどの個人輸入サイトでは低価格で見つかることもありますが、到着まで数週間かかる場合や、保証対応が難しいケースもあるため注意が必要です。
並行輸入品を購入する際の注意点
並行輸入や個人輸入で購入する場合は、次の点をしっかり理解しておきましょう。
- 電圧・プラグ形状の違い
日本の家庭用電源は100Vですが、中国仕様は220V。変圧器が必要になるケースがあります。 - 取扱説明書が中国語表記
スマート機能や設定項目が中国語のままの場合が多く、アプリ連携などは慣れが必要です。 - 保証・修理対応の不透明さ
Xiaomi公式の日本サポートでは、並行輸入品は保証対象外。修理依頼先が見つからないこともあります。 - 配送リスクと関税
海外発送は破損・遅延リスクを伴い、関税がかかる場合も。価格表示だけで判断しないようにしましょう。
これらのリスクを理解したうえで、「自己責任で輸入する」スタンスが求められます。
日本での取り扱いが進まない理由
Xiaomiドラム式洗濯機が国内展開されていない理由には、いくつかの事情があります。
まず、家電の安全基準と流通体制です。
日本で白物家電を販売するには、電気用品安全法（PSE）適合や、アフターサービス網、設置サポート体制などを整える必要があります。
これには時間とコストがかかるため、スマホ中心のXiaomiがすぐに参入するのは難しいと考えられます。
また、日本の住宅事情も大きな要素。
防水パンのサイズや搬入経路、排水・電源位置などが中国の住宅設計と異なるため、単純に同モデルを輸入しても設置できない場合があります。
そのため、今のところは「Xiaomiが公式に日本市場向けモデルを調整中」と考えるのが自然でしょう。
価格の比較と国内メーカーとの違い
Xiaomiドラム式洗濯機の魅力は、なんといっても価格の安さと機能のバランスです。
中国市場では約4万円台で販売されていますが、日本の大手メーカー製ドラム式（12kgクラス）はおおむね20万円前後が相場。
この差は非常に大きく、「もし国内販売されたら価格破壊が起きる」とまで言われています。
とはいえ、価格が安いぶんサポートや安全面の整備はこれから。
日本メーカーのドラム式が持つ静音性や乾燥効率、設置保証などの総合的な安心感を重視するなら、やはり国産機が有利です。
一方で、価格重視・ガジェット好き・スマート家電志向の層には、Xiaomi製が強く響くでしょう。
実際に使う場合のチェックポイント
もし並行輸入などでXiaomi Mijia 12kg ドラム式洗濯乾燥機を購入する場合、設置・使用前に以下の点を確認してください。
- 電源が220V対応か、変圧器が必要かを確認する
- 給排水口のサイズが日本の規格に合っているか
- 洗剤投入口やフィルター構造が日本製と異なるため、清掃方法を把握しておく
- アプリや操作パネルの言語設定を日本語／英語に変更できるか
- 設置場所の防水パン・搬入幅を測っておく
これらをクリアできれば、問題なく使えるケースもあります。
ネット上では実際に購入・使用したユーザーのレビューも少しずつ増えており、使用感は「音が静か」「乾燥も十分」と好評な声もあります。
将来的に日本で正規販売される可能性は？
Xiaomiは2025年現在、冷蔵庫・掃除機などのスマート家電も拡充しており、国内のECサイトでも少しずつ取り扱いが増えています。
その流れを考えると、今後2〜3年のうちに洗濯機分野へ進出する可能性は十分あります。
特に、日本市場では「高価格化する国産ドラム式に代わる低価格モデル」への需要が高まっており、Xiaomiがそこを狙うのは自然な流れ。
今後、公式ストアや量販店での展開が始まれば、サポート体制付きの安心モデルが登場するかもしれません。
まとめ：Xiaomiドラム式洗濯機はどこで買える？
現時点での結論はこうです。
- 日本国内では正規販売はまだ
- 購入したい場合は海外通販や並行輸入ルートを利用
- ただし、電圧・保証・設置などのリスクが伴う
- 正規展開が始まれば、価格破壊を起こす可能性あり
もしあなたが「新しいスマート家電をいち早く試したい」「コスパ重視で輸入もいとわない」というタイプなら、今のうちに情報をチェックしておく価値はあります。
反対に、「サポート・安全性を重視したい」場合は、今後の国内展開を待つのが賢明です。
Xiaomiドラム式洗濯機はどこで買えるのか――その答えは「まだ正式には難しいけれど、世界では確実に動き始めている」。
これから数年、日本の家電市場がどう変わるか、その行方を楽しみに見守りたいですね。
