お正月が近づくと、スーパーの野菜売り場でちらほら見かける「くわい」。ホクホクとした食感と、芽が出る縁起物として昔からおせち料理に欠かせない存在ですよね。でも、普段はなかなか見かけない食材だけに、「どこで買えるの？」「いつなら手に入るの？」と迷う人も多いはず。ここでは、くわいを確実に入手する方法を、スーパー・直売所・通販それぞれの視点からわかりやすく紹介します。
くわいってどんな野菜？おせちに欠かせない理由
くわいは水田で育つ水生植物の一種で、地下にできる球根の部分を食べます。外見は丸く、上に芽が突き出しているのが特徴。英語では「Arrowhead」と呼ばれることもあり、中国や台湾などアジアでも古くから食べられてきました。
日本では「芽が出る＝めでたい」とされ、出世や成功を願う縁起物としておせち料理に使われるのが定番。特に煮しめや含め煮、素揚げなどで食べると、ほろ苦さと栗のようなホクホク感が楽しめます。季節限定の食材なので、冬の味覚としても人気があります。
くわいが買える時期はいつ？
くわいの旬は11月下旬から1月頃まで。ちょうどお正月シーズンに合わせて市場に多く出回ります。生のくわいはこの時期しか見かけないことが多く、春以降はほとんど店頭に並びません。
そのため、「おせちの準備を始めた12月末に探しても見つからない」というケースも珍しくありません。早いスーパーでは11月後半から並び始めるので、12月中旬までには購入しておくのがおすすめです。
スーパーでくわいを買うならここをチェック
冬場になると、くわいは一部のスーパーや青果店でも取り扱いがあります。代表的な販売店舗としては以下のようなところが挙げられます。
- ライフ
- 西友
- 成城石井
- コープ（生協）
- まいばすけっと
- マルエツ
- イオン、イトーヨーカドーなどの大型スーパー
特に年末が近づくと、「おせちコーナー」や「旬の野菜売り場」に並ぶことが多いです。また、デパ地下や百貨店の食品フロアでも見つけやすくなります。
ただし、扱いが少量の店舗もあるため、確実に欲しい場合は事前に店舗へ問い合わせるのが安心です。地域や店舗によっては取り扱いがない場合もあります。
地元の直売所・道の駅も狙い目
くわいは水田を利用して栽培されるため、生産地の近くでは新鮮なものが出回ります。特に**広島県福山市（備後くわい）**は全国有数の産地として知られており、地元の直売所や農協（JA）で購入できる場合もあります。
ほかにも、石川県（金沢の加賀野菜）、埼玉県、茨城県、大阪府の一部地域でも栽培されています。地方の特産コーナーや道の駅に立ち寄った際には、地元産のくわいが販売されていることもあります。
通販なら確実に手に入る！おすすめの購入方法
近所のスーパーで見つからないときは、**通販（オンラインショップ）**を活用するのが確実です。特に年末になると、楽天市場やYahoo!ショッピング、産地直送サイトなどで多くの商品が出揃います。
主な通販サイトの例
- 楽天市場
「国産くわい」「備後くわい」などで検索すると、Lサイズ・Mサイズ・おせち用といったバリエーションが選べます。産地直送の生くわいが中心です。 - Yahoo!ショッピング
産地別に比較しやすく、ギフト用の箱入りもあります。生くわいのほか、冷凍・水煮タイプを扱うショップも一部あり。 - JAタウン・産直サイト
JA福山市などが出荷する備後くわいを販売。採れたてを冷蔵便で届けてくれるため、鮮度を重視する人におすすめです。 - 業務用食材通販
飲食店向けの仕入れサイト（八面六臂など）でも扱いがあり、大量購入や業務用に便利です。
通販での価格と目安
通販で販売されるくわいの価格帯は、以下のような傾向があります。
- 生くわい（国産）：1kgあたり1,500円〜3,000円前後
- おせち用サイズ選別品：500g〜1kgで2,000円台が中心
- 送料：別途数百円〜1,000円程度
産地やサイズ、数量で価格差がありますが、12月中旬以降は需要が集中して**「売り切れ」になる店舗も多い**ため、早めの注文が安心です。
くわいを買うときの注意点
通販やスーパーでくわいを買う際は、いくつかのポイントに気をつけましょう。
- 鮮度をチェックする
表面がつややかで、芽の部分がしっかりしているものが新鮮です。柔らかくなっているものは避けましょう。 - 保存方法に注意
生くわいは乾燥に弱いため、新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室で保管します。できれば1週間以内に使い切るのが理想です。 - 調理前のあく抜き
くわいは独特の苦みがあるため、米のとぎ汁や薄い塩水で下ゆでしてあくを抜くのが基本。これでほろ苦さがほどよく残り、上品な味わいになります。
くわいのおすすめ調理法
買ったくわいをおいしく食べるには、下ごしらえが大切です。定番の調理法をいくつか紹介します。
- 煮しめ・含め煮
だし汁、みりん、しょうゆ、砂糖でゆっくり煮含めると、ホクホクした食感と上品な甘みが引き立ちます。 - 素揚げ
皮をむいてそのまま揚げるだけ。ほくほくした食感と香ばしさがクセになります。塩をふるだけでおつまみにも。 - 炊き込みごはん
くわいを小さく切って炊飯器に入れると、ほんのりとした苦みと香りがごはんに移り、冬らしい一品になります。
くわいが見つからないときの代用食材
もしもくわいが入手できない場合、似た食感の野菜で代用することも可能です。
おすすめは「ゆり根」「栗」「じゃがいも」など。特にゆり根は見た目や食感が近く、おせちの雰囲気も損なわずに仕上がります。
まとめ：くわいはどこで買える？旬を逃さず早めに準備しよう
くわいは、冬だけに出回る貴重な縁起物。11月下旬から1月ごろが旬で、スーパーやデパ地下の野菜売り場、地元の直売所などで販売されます。ただし、店舗によって入荷時期や数量が限られているため、確実に手に入れたいなら通販を活用するのがベストです。
楽天市場やJAタウンなどの産地直送サイトでは、鮮度の高い備後くわいが注文でき、サイズや量も選べます。お正月直前は在庫が減るため、12月上旬〜中旬には注文を済ませておくと安心です。
今年のおせち料理には、芽が出る縁起の良いくわいを添えて、新しい年のスタートを華やかに迎えてみてはいかがでしょうか。
