近鉄の観光特急「しまかぜ」といえば、上質な座席や展望車両、カフェ車両など、鉄道ファンならずとも一度は乗ってみたい人気列車。その旅のお供として注目を集めているのが「しまかぜ弁当」です。名前のとおり、しまかぜ専用に作られた駅弁で、見た目も味も“特別感”があると評判。でも実際のところ、「どこで買えるの？」「列車に乗らないと食べられないの？」と気になる人も多いはず。ここでは、しまかぜ弁当の販売場所や予約方法、購入のコツまで、最新情報をもとにわかりやすく解説します。
そもそも「しまかぜ弁当」ってどんなお弁当？
しまかぜ弁当は、近鉄の観光特急「しまかぜ」に合わせて開発された特別な駅弁です。いわば“旅の楽しみのひとつ”として作られており、乗車中にゆったりと味わえるよう工夫されています。
特徴は、発着駅ごとに内容が異なる点。名古屋発の便では「松浦商店」が製造し、鰻や味噌カツなど名古屋らしい味覚が詰まった構成になっています。一方、大阪難波発の便では「淡路屋」が担当しており、炊き込みご飯や煮物など、関西風の優しい味わいが楽しめます。どちらも見た目が美しく、彩り豊かで、旅気分をぐっと高めてくれる存在です。
しまかぜ弁当はどこで買える？
しまかぜ弁当は「列車に乗らないと買えない」と思われがちですが、実は購入できる場所はいくつかあります。主に次の3つの方法で入手可能です。
1. しまかぜ車内での販売
最も確実なのは、列車内の販売を利用する方法です。しまかぜの車内では、カフェ車両やワゴンサービスで弁当を販売しており、座席で注文することも可能です。車内販売なら、できたての駅弁を旅と一緒に楽しめるのが魅力。ただし、数量に限りがあるため、乗車時間が遅いと売り切れている場合もあります。
2. 発着駅の駅弁売り場・売店
列車に乗らなくても、発着駅の売店でしまかぜ弁当を購入することができます。
- 近鉄名古屋駅
改札内の駅弁売店で松浦商店製のしまかぜ弁当を販売。価格はおよそ1,200円前後で、味噌カツや鰻など名古屋名物を盛り込んだ内容になっています。 - 大阪難波駅（駅弁「箱夢」など）
淡路屋製のしまかぜ弁当を取り扱っており、関西の味付けを楽しめます。大阪から乗る人はもちろん、駅弁だけ買って帰る人も多い人気商品です。 - 賢島駅や沿線の売店
観光地・志摩方面の賢島駅や駅併設のファミリーマートで販売されていた例もあります。旅行の記念やお土産として購入する人も多いようです。
3. イベントや特別販売
近鉄関連の鉄道イベントや駅弁大会で、限定販売されることもあります。特に鉄道フェアやデパートの「駅弁まつり」などでは、列車に乗らずとも入手できるチャンスがあるため、公式発表をチェックしておくのがおすすめです。
名古屋版と大阪版、内容の違いを楽しもう
しまかぜ弁当の楽しみは、なんといっても発駅による違いです。名古屋版は「名古屋めし」を中心とした味付けで、鰻や味噌カツ、きしめん風サラダなど、東海地方らしさを感じさせる構成。一方の大阪版は、関西の老舗「淡路屋」による優しい味わいが特徴で、炊き込みご飯や煮物、焼魚などが丁寧に盛り付けられています。
見た目も異なり、どちらも華やかで写真映えする内容です。鉄道ファンの間では「両方制覇したい」と食べ比べを楽しむ人も少なくありません。
しまかぜ弁当の予約方法
しまかぜ弁当は基本的に当日販売ですが、列車利用者の場合は「特急しまかぜ」自体の予約が必要です。列車は全席指定で、乗車券・特急券・特別車両券がセットで必要になります。
- 予約開始時期
乗車日の1か月前の10時30分から、近鉄のインターネット予約サービス「近鉄ネット予約」や主要駅窓口で発売されます。人気路線のため、早めの予約が安心です。 - 弁当の事前予約について
一部便では、車内販売の弁当が数量限定のため「事前申込み」または「車内での早期注文」を推奨しています。公式サイトでの事前予約フォームはありませんが、発駅の売店に直接問い合わせれば取り置き対応をしてくれる場合もあります。 - 購入時の注意点
車内販売は、列車の運行状況や設備点検により休止される場合があります。また、駅売店も日により入荷がない場合があるため、確実に手に入れたいときは販売状況を事前に確認しましょう。
近年の販売状況と口コミ
ここ数年も、しまかぜ弁当は安定して販売されています。2024年には名古屋駅や賢島駅のファミリーマートで販売された例が確認され、「おうちでしまかぜ気分を味わえる」と話題になりました。SNSでも「車内で食べると旅気分が倍増する」「中身が豪華で写真映えする」など好評の声が多く、列車ファンはもちろん観光客にも人気です。
一方で、駅弁情報サイトでは「販売終了の可能性」や「入荷が不定期」との注記も見られます。販売場所や内容は時期によって変わるため、現地や近鉄レストランシステムの公式サイトで最新情報を確認するのが確実です。
しまかぜ弁当をより楽しむコツ
- 乗車前に購入しておく
駅売店で買ってから乗車すれば、車内でゆっくり味わえます。車内販売に頼ると売り切れることもあるので、名古屋駅や大阪難波駅での購入が安心です。 - 発駅ごとの違いを体験する
名古屋発と大阪発では中身が異なるため、旅行のたびに食べ比べを楽しむのもおすすめ。味や見た目の違いを比べると、旅の思い出がより深まります。 - 写真を撮って記念に残す
しまかぜ弁当は盛り付けが美しく、列車のテーブルに広げるとまるで旅番組のような雰囲気。SNSにアップする人も多く、しまかぜの象徴的な一品になっています。
販売終了の可能性や注意点
駅弁は季節や需要によって販売が変わることがあります。しまかぜ弁当も例外ではなく、時期によっては一時的に終売・休売となる場合があります。特に列車運休時やイベントシーズン後などは入荷が途切れることもあるため、「絶対に買いたい」ときは駅または近鉄レストランシステムに直接問い合わせるのが確実です。
また、インターネット通販や宅配では基本的に販売されていません。現地限定の商品として扱われているため、購入は現地訪問が前提となります。
しまかぜ弁当はどこで買える？旅の思い出を味わおう
しまかぜ弁当は、近鉄の観光特急「しまかぜ」の象徴ともいえる存在。列車内はもちろん、近鉄名古屋駅や大阪難波駅の駅弁売り場でも入手でき、旅の前後やお土産にもぴったりです。内容は発駅ごとに異なり、名古屋版と大阪版の食べ比べも楽しみのひとつ。販売状況は時期によって変わるため、出発前に最新情報を確認しておくのがポイントです。
豪華な列車旅のひとときに、特別感あふれるしまかぜ弁当を味わえば、旅の思い出がよりいっそう深まるはずです。
