夏といえば、カブトムシ。子どものころに夜の森へ捕まえに行った記憶がある人も多いのではないでしょうか。
でも、最近は自然の中で見つけるのが難しくなり、「どこで買えるの？」と探す人が増えています。この記事では、カブトムシを購入できる場所や、季節ごとの販売時期、そして初めて飼う人に向けた飼育の始め方をわかりやすく紹介します。
カブトムシを買う人が増えている理由
近年、カブトムシは「採る」より「買う」時代に変わりました。都市部では森林や雑木林が減り、夜間にカブトムシを探すのはかなり難しいです。
その一方で、ホームセンターや昆虫ショップ、ネット通販などで簡単に手に入るようになりました。
親子で飼育を楽しむ人や、自由研究に使う家庭も多く、夏になると毎年人気が高まります。
カブトムシはどこで買える？主な販売場所
ホームセンター
最も身近で見つけやすいのがホームセンターです。
コーナン、カインズ、コメリなどの大型店では、7月〜8月にかけて「昆虫コーナー」が設けられ、オス・メスの成虫やペアが並びます。
ゼリーやケース、発酵マットなどの飼育用品もまとめて揃うため、初心者でもすぐに飼い始められるのが魅力です。
ただし、販売期間は短め。
特にお盆を過ぎると在庫が一気に減るため、早めにチェックしておくのがポイントです。店によっては電話で在庫確認もできます。
昆虫専門店
本格的に飼育を楽しみたい人には、昆虫専門店もおすすめです。
専門店では、国産カブトムシのほか、ヘラクレスオオカブトやコーカサスオオカブトなど海外種も取り扱っています。
生体の管理がしっかりしていて、飼育アドバイスを受けられるのも強みです。
店舗によっては通信販売も行っているので、近くにお店がなくても購入可能です。
ただし、人気種は予約が必要なこともあるため、公式サイトやSNSで販売開始時期を確認しておきましょう。
ネット通販（Amazon・楽天など）
通販でもカブトムシを買う人が年々増えています。
検索欄に「カブトムシ 生体」や「カブトムシ 幼虫」と入力すれば、多くのショップが見つかります。
全国どこからでも注文できるため、地域に販売店がない人にも便利です。
注意したいのは「死着保証」の有無。
生体は輸送中の温度や衝撃で弱ることもあります。
購入前に保証条件や口コミを確認して、信頼できるショップを選ぶことが大切です。
個人ブリーダー・イベント販売
最近では、個人ブリーダーがネットオークションやフリマアプリで販売しているケースもあります。
また、地域の夏祭りやイベント、道の駅などで「カブトムシ販売コーナー」が出ることも。
直接ブリーダーから話を聞ける場合もあり、飼育のコツや繁殖方法を教えてもらえることもあります。
ただし、出所が不明な個体を購入するのは避けたほうが安全です。
野生採集個体を無断で販売している場合もあるため、販売元の信頼性を必ず確認しましょう。
カブトムシが買える時期と季節ごとの特徴
成虫が出回るのは夏
成虫のカブトムシが最も多く販売されるのは、7月〜8月の夏休みシーズンです。
ホームセンターやペットショップではこの時期になると昆虫コーナーが拡大し、親子連れでにぎわいます。
暑さに弱い種類もいるため、購入したらすぐに涼しい場所で飼育を始めましょう。
幼虫は秋から春がチャンス
秋から春にかけては、幼虫が販売の中心になります。
10月ごろに産卵された幼虫が販売され、冬の間に育てて翌年の夏に羽化させる流れです。
幼虫飼育は成長の様子を観察できるため、長期間楽しめるのが魅力です。
秋に幼虫を購入し、翌夏に立派な成虫を羽化させるのは、親子での人気イベントにもなっています。
初心者向け：カブトムシ飼育の始め方
成虫の飼い方
カブトムシを飼うには、まず以下のものを用意します。
マットは底から10センチ程度敷き、常にしっとり湿らせておきます。
乾燥すると弱るため、霧吹きで湿度を保つと安心です。
餌は昆虫ゼリーを中心に与え、スイカや果物は腐敗しやすいので控えめにしましょう。
夜行性なので、夜間に活動します。
日中は静かな暗い場所にケースを置き、直射日光や高温を避けるのが基本です。
幼虫の育て方
幼虫を育てる場合は、以下のポイントを押さえておきましょう。
- マットをたっぷり入れる（10〜15センチ程度）
- 室温は20〜25℃を目安に保つ
- 2〜3か月ごとにマットを交換
- 1匹ずつ個別飼育が理想（多頭飼いは共食いリスクあり）
マットは発酵した腐葉土が最適です。
市販の「カブトムシ幼虫用マット」を使えば、栄養や通気性が確保され、初心者でも失敗しにくくなります。
成虫になるまでおよそ半年〜1年。
羽化の瞬間を見届けられるのは、幼虫飼育ならではの喜びです。
飼育で気をつけたいこと
カブトムシは生きものです。飼い始めたら最後まで責任を持つことが大切です。
途中で飽きて放してしまうと、生態系への影響を与えるおそれがあります。
特に外国産カブトムシを野外に逃がすのは絶対に避けましょう。
また、カブトムシは短命です。
成虫の寿命は1〜2か月ほど。
そのため、繁殖を考えて幼虫を育てるか、夏の間だけ観察を楽しむか、目的をはっきりさせておくとよいでしょう。
カブトムシを買うときのチェックポイント
- 販売元が明確であること（信頼できるショップかどうか）
- 個体の健康状態（動きが活発か、脚が欠けていないか）
- 死着保証や返品条件の有無（通販の場合）
- 飼育用品を同時に揃えられるか
安さだけで選ぶと、弱った個体を買ってしまうことがあります。
元気なカブトムシを選ぶためには、購入前に動きを観察するのが一番です。
通販利用時はレビューをしっかり読み、信頼性を確認しましょう。
カブトムシを買うメリットと楽しみ方
カブトムシを育てる楽しみは、「命のサイクルを間近で感じられること」。
幼虫が土の中で成長し、さなぎを経て羽化するまでの過程は、子どもにとって貴重な自然体験になります。
また、夜になると昆虫ゼリーを食べたり、羽音を立てて飛び回ったりする姿も見どころ。
家族で観察日記をつけるのもおすすめです。
まとめ：カブトムシはどこで買える？販売時期を逃さず楽しく飼おう
カブトムシは、夏のホームセンターや昆虫ショップで簡単に買えます。
秋〜春には幼虫を手に入れて育てる楽しみ方もあります。
通販なら地域を問わず購入できるため、時期を逃した人にも便利です。
ただし、生体を扱う以上は「最後まで世話をする責任」が伴います。
命を大切にしながら、観察や繁殖など、自分なりの楽しみ方を見つけてみましょう。
カブトムシはどこで買えるのかを知り、季節ごとのタイミングを押さえて準備すれば、きっと夏の思い出に残る素敵な飼育体験ができるはずです。
