メキシコ料理やトルティーヤ作りに欠かせない「マサハリナ」。本格的な味を自宅で再現したいと思っても、「どこで買えるの？」と迷う人が多いようです。実は日本ではあまり見かけない食材のひとつ。今回は、マサハリナを手に入れる方法や、通販・店舗での取り扱い状況、選び方のポイントをわかりやすく紹介します。
マサハリナとは？コーン粉とは違う特別な粉
マサハリナ（Masa Harina）は、トウモロコシを石灰水で煮て乾燥させ、粉にしたものです。スペイン語で「masa」は生地、「harina」は粉という意味。その名のとおり“生地を作るための粉”で、トルティーヤやタマーレを作るときに欠かせません。
普通のコーンミールやコーンフラワーとは製法が異なり、水と混ぜたときに粘りと伸びが出るのが特徴です。これは「ニスタマル化」と呼ばれる独自の処理によるもの。一般的なコーン粉では再現できないモチモチ感と香ばしい風味が生まれます。
ホワイトコーンやイエローコーンなど、使用するトウモロコシの種類によっても風味や色合いが変わるため、好みに合わせて選べるのも魅力です。
マサハリナが使われる料理
マサハリナはメキシコや中南米の伝統料理で広く使われています。たとえば次のような料理です。
- トルティーヤ（タコスの皮などに使用）
- タマーレ（トウモロコシの皮で包んで蒸した料理）
- ププサ（エルサルバドルのチーズ入り焼きパン）
- アレパ（南米のとうもろこしパン）
これらはすべて、マサハリナでなければ本来の食感が出にくい料理。コーンミールではボソボソしてしまい、生地がまとまらないことが多いため、代用は難しいとされています。
マサハリナはどこで買える？通販での入手が確実
日本ではマサハリナを扱っているお店がまだ少なく、一般的なスーパーではあまり見かけません。入手するなら、通販サイトを利用するのがもっとも確実です。
Amazon（アマゾン）
Amazonでは「マサハリナ」や「masa harina」と検索すると複数のブランドがヒットします。Bob’s Red MillやMasecaなどが人気です。容量も500g〜2kgまで幅広く、レビューも多いため選びやすいのが特徴です。
楽天市場
楽天市場でもマサハリナを扱うショップが増えています。輸入食材店や自然食品系の店舗が出品しており、トルティーヤ粉、コーン粉などのカテゴリーで見つかります。まとめ買い割引やポイント還元があるのも嬉しいところ。
Yahoo!ショッピング
Yahoo!ショッピングでも「マサハリナ」検索で複数の商品が見つかります。海外直輸入品を扱う店舗も多く、在庫状況や価格を比較して選ぶのがおすすめです。
輸入食材専門サイト
「南米食材」「メキシコ料理」「輸入粉」を扱う専門サイトでも取り扱いがあります。たとえば南米食材を扱うKyodai Marketでは、ホワイトやイエローなど種類豊富なマサハリナを販売。業務用の大容量パックを購入できる場合もあります。
実店舗で買うなら？カルディや輸入食材店をチェック
通販以外では、カルディコーヒーファーム（KALDI）など一部の輸入食材店で販売されていることがあります。ただし、店舗ごとに取り扱いが異なり、常に在庫があるとは限りません。見かけたら購入しておくのが賢明です。
また、国際色豊かな地域のスーパーや、外国人向け食材店（東京・名古屋・大阪などの大都市圏）でも置いてあることがあります。メキシコ料理店の物販コーナーなども意外な穴場です。
マサハリナを選ぶときのポイント
マサハリナにはいくつかの種類があり、選ぶときのコツを知っておくと失敗がありません。
- 「Masa Harina」と明記されているか確認
似た名前で「コーンミール」や「コーンフラワー」がありますが、これらはニスタマル化されていません。トルティーヤを作るなら必ず「Masa Harina」と表記されたものを選びましょう。 - 原材料に「アルカリ処理済み」または「石灰処理」と書かれているか
これがマサハリナと一般的な粉の違い。処理されていない粉ではまとまりません。 - コーンの種類で風味が変わる
ホワイトコーンは軽やかで香りが穏やか。イエローコーンは香ばしさが強く、よりメキシコらしい風味になります。ブルーコーンは珍しく、色鮮やかなトルティーヤが作れます。 - 容量と保存方法もチェック
粉ものなので湿気に弱いです。開封後は密閉容器に入れ、冷暗所で保存しましょう。長期保存なら冷凍するのもおすすめです。
代用品は使える？コーンミールやコーンフラワーとの違い
見た目が似ているため、コーンミールで代用できそうに見えますが、性質はまったく違います。マサハリナは石灰処理をしてあるため、水と混ぜると粘りが出ます。対してコーンミールは単に粉砕しただけなので、まとまりにくくボソボソした生地になります。
もしトルティーヤやタマーレを作るなら、マサハリナを使わないと本来の柔らかさや風味は出ません。コーンミールはコーンブレッドやクッキーなど、焼き菓子に向いています。目的の料理に応じて正しい粉を選ぶことが大切です。
マサハリナを使ったおすすめの楽しみ方
マサハリナがあれば、自宅で簡単にトルティーヤが作れます。作り方はとてもシンプル。
- マサハリナに少しずつ水を加えてこねる
- 手で丸めて薄く伸ばす
- フライパンで両面を焼く
これだけで香ばしくて柔らかいトルティーヤの完成です。手作りのタコスやケサディーヤにすれば、家庭でも本格メキシコの味を再現できます。
また、マサハリナはスープのとろみづけや、コーンパンの香りづけなどにも使えます。使い道が広く、1袋あるだけで料理の幅がぐっと広がります。
日本での流通事情と購入のコツ
日本ではマサハリナの需要がまだ少なく、常時店頭に置いているスーパーは限られています。業務スーパーや一般的な製菓材料店でも見つからないことが多いです。そのため、通販サイトを中心に探すのが確実です。
通販では輸入品が多く、価格帯は500gで800〜1,200円前後が目安。まとめ買いをすると送料を節約できる場合もあります。人気ブランドは在庫が切れることもあるため、気になる商品は早めに注文しておくと安心です。
まとめ：マサハリナは通販で手に入れるのが一番確実
マサハリナは、トウモロコシをアルカリ処理した特別な粉で、トルティーヤやタマーレを作るために欠かせない食材です。普通のコーン粉とはまったく違う性質を持ち、本格的なメキシコ料理を楽しむならぜひ手に入れたいところ。
ただし、日本では販売店が少ないため、確実に入手したいならAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの通販を利用するのが現実的です。輸入食材店やカルディでも見つかる場合がありますが、在庫に限りがあるのでチェックは早めに。
マサハリナがあれば、自宅で本場の味にぐっと近づけます。トルティーヤやタマーレを手作りして、メキシコの食文化を家庭で楽しんでみてください。
