「最近、揚げぴっぴが見つからない」「どこにも売ってないって本当?」——香川名物として知られるこのお菓子。SNSなどで「販売終了したのでは?」という声を見かけることもありますよね。
でも、実際のところはどうなのでしょうか?この記事では、揚げぴっぴの正体や販売休止の経緯、そして今どこで買えるのかをわかりやすくまとめました。
揚げぴっぴとは?香川生まれの“うどんスナック”
まず、「揚げぴっぴ」ってどんなお菓子なのかを簡単に説明します。
香川県といえば「讃岐うどん」が有名ですが、そのうどんをカラッと油で揚げてスナックにしたのが「揚げぴっぴ」です。名前の「ぴっぴ」は、香川の方言で“うどん”のこと。つまり「揚げうどんスナック」という意味ですね。
食感はサクサクで、軽い口当たり。味付けはシンプルな塩味や甘味などが定番で、素朴ながらやみつきになる味わいです。
一袋あたりの価格はおよそ500円前後。お土産としてもちょうどいいサイズ感で、常温で日持ちするため、旅行者からも人気を集めています。
一度は販売休止に?「販売終了した」と言われた理由
揚げぴっぴの「売ってない」「なくなった」という噂が広がったきっかけは、2020年頃に起きた“販売休止”です。
当時、「ヤドンの揚げぴっぴ」というポケモンとのコラボ商品が販売されていました。しかし、製造時の原材料や表示の不備により、メーカーが自主回収を発表。その影響で一時的に店頭から姿を消したのです。
このニュースがSNSなどで大きく取り上げられ、「揚げぴっぴが販売終了になった」と誤解された人が多くいました。
実際には「ヤドンバージョン」だけの問題であり、商品そのものが完全に消えたわけではありません。製造・販売体制の見直しを経て、後に再販されることになります。
再登場した「揚げぴっぴ」—リニューアル版が登場!
2022年、香川の鉄道関連会社「四国キヨスク株式会社」がブランドを引き継ぎ、商品をリニューアルして再販売をスタートしました。
味は以前と変わらず「しお味」と「甘味」の2種類で、パッケージデザインも新しくなり、よりお土産向けに進化。原材料や製造体制も見直され、安全性と品質の向上が図られています。
復活を喜ぶ声は地元でも多く、「久しぶりに見かけた」「あの味が戻ってきた!」とSNSで話題になりました。
つまり、揚げぴっぴは「販売終了」ではなく「再スタート」していたんです。
現在の販売元とメーカー情報
リニューアル後の揚げぴっぴは、「四国キヨスク株式会社」が販売元です。
製造は香川県内の製麺会社が担当しており、うどん文化に根ざした製法が受け継がれています。
四国キヨスクといえば、JR四国の関連会社であり、駅構内の「キヨスク銘品館」や「おみやげどころ」を運営する企業。香川や徳島、高知、愛媛の主要駅で地元商品を多く取り扱っており、その中の一つとして揚げぴっぴもラインナップされています。
品質管理はもちろん、製造ロットごとの検査体制も強化されており、食品表示や原材料管理に関しても法令を遵守した運営がされています。
揚げぴっぴはどこで買える?【店舗編】
さて、本題の「どこで買えるの?」という部分です。
現時点での実店舗での主な販売場所は以下のとおりです。
- JR四国のキヨスク銘品館・おみやげどころ
香川県内の主要駅(高松駅など)を中心に販売されています。旅行や出張で立ち寄る人にも便利。 - セブン-イレブン Kiosk(四国エリア)
四国内の一部のセブン-イレブン Kiosk店舗でも取り扱いがあります。ただし、店舗によっては取り扱いがない場合もあるので注意が必要です。 - 香川県内の観光施設・空港売店
高松空港や道の駅など、一部観光地のお土産売り場にも並んでいることがあります。
販売エリアが限られているため、県外では見かける機会が少ないのも事実です。これが「売ってない」と言われる原因の一つになっています。
揚げぴっぴを通販で買う方法【オンライン購入】
香川まで行けない…という人も安心してください。
「揚げぴっぴ」は、四国キヨスクの公式通販サイトやYahoo!ショッピング公式ストアなど、オンラインでも購入可能です。
- 四国キヨスク Yahoo!ショッピング店
→ 「揚げぴっぴ 塩味」などが販売中。全国配送に対応しています。 - 香川の土産物専門店のECサイト
一部店舗では楽天市場や自社サイトでも販売しています。
ただし、人気のため在庫切れになることもあるので、見つけたら早めの購入がおすすめです。
また、転売サイトやフリマアプリなどでは価格が高騰しているケースもあるため、信頼できる公式ショップを利用するのが安心です。
売ってない時の代替品・類似スナック
もし「揚げぴっぴ」が入手できない場合は、うどんやそばを揚げたスナックタイプの代替商品もおすすめです。
例えば以下のような商品があります。
もちろん「揚げぴっぴ」ならではの独特な軽さや香川らしさは唯一無二ですが、代替として楽しむのもありです。
なぜ「販売終了」と勘違いされるのか
実際には販売が続いているのに、なぜ「終わった」と思う人が多いのでしょうか。
その背景には、いくつかの要因があります。
- 過去の回収ニュースの印象が強かった
2020年の販売停止時のニュースが拡散され、現在もその情報だけを見て「販売終了」と誤解している人が多い。 - 販売地域が限られている
香川県中心のため、全国的に知名度は高くても購入ハードルが高い。 - 店舗による仕入れ差
すべてのキヨスク・セブンイレブンで扱っているわけではないため、「行ったのに置いてない」と感じる人が出る。
このように、情報の断片や地域差が「売ってない」という印象につながっているようです。
賞味期限・保存方法などの基本情報
揚げぴっぴは常温保存が可能で、賞味期限は製造日からおよそ3か月前後です。
高温多湿を避け、直射日光の当たらない場所で保管すれば、開封前は長持ちします。
開封後は湿気を避け、早めに食べ切るのがおすすめです。
内容量は1袋あたり80g程度。食べ切りサイズでちょうどよく、おやつやおつまみにもぴったりです。
原材料には小麦粉、食用油、食塩などが使用されており、アレルギー情報としては「小麦」が該当します。
香川観光のついでに探したい名物スナック
香川には「揚げぴっぴ」以外にも、個性的なお菓子がたくさんあります。
例えば「讃岐かりんとう」や「骨付鳥せんべい」、そして「うどんグミ」なども人気。
「うどん県」としての遊び心あふれる商品が多く、お土産巡りが楽しくなるはずです。
もし香川旅行の予定があるなら、JR高松駅構内の「キヨスク銘品館」や高松空港のお土産コーナーは要チェック。
そこには揚げぴっぴのほか、香川ならではの味がずらりと並んでいます。
揚げぴっぴは今も買える!販売終了は誤解だった
ここまで見てきたように、「揚げぴっぴが売ってない」「販売終了した」という噂は誤解によるものです。
一時的に販売が止まったことはありましたが、現在はリニューアルされて再販されています。
販売エリアは香川県中心ですが、オンライン通販でも購入可能。
素朴で懐かしい味のスナックを、ぜひまた味わってみてください。
香川発の人気スナック「揚げぴっぴ」、次に見つけたときは迷わずカゴに入れるのがおすすめです。
そして「どこで買える?」と悩む人がいたら、この記事を思い出して教えてあげてくださいね。
