夜道の一人歩きや、不審者への不安を感じたことがある人は多いでしょう。そんなときに「もしもの備え」として注目されているのが、防犯スプレー（護身用スプレー）です。
でも、いざ買おうと思っても「どこで買えるの？」「法律的に問題はないの？」と迷う方も多いはず。この記事では、防犯スプレーの購入場所、選び方、そして注意点まで、わかりやすく解説します。
防犯スプレーはどこで買える？主な販売場所を紹介
防犯スプレーは、日常的な店舗ではあまり見かけない商品です。そのため、まずはどこで購入できるのかを知っておくことが大切です。大きく分けて「オンライン通販」と「専門店」の2つのルートがあります。
1. オンライン通販サイトでの購入
最も手軽で種類が豊富なのが通販サイトです。特に次のような大手ECサイトでは、数多くの防犯スプレーが販売されています。
- Amazon（アマゾン）
- 楽天市場
- Yahoo!ショッピング
- Qoo10
これらのサイトでは、「防犯スプレー 護身用 日本製」「催涙スプレー OC」などのキーワードで検索すれば、多様なモデルを比較できます。レビューや評価を見ながら選べるのも大きなメリットです。
Amazonなどでは、**SABRE（サブレ）シリーズ**のような海外ブランドや、日本製の小型モデルなども人気です。持ち運びやすく、誤噴射防止機能付きの商品も多く、女性を中心に支持されています。
2. 護身用品専門店・警備用品店
実際に商品を見て選びたい人には、護身用品を扱う専門店がおすすめです。
代表的な店舗としては以下のようなショップがあります。
- 護身用品専門店ボディーガード
- アーマージャパン
- KSP防犯グッズショップ
これらの店舗では、防犯スプレーのほかにもスタンガンや警棒、防犯カメラなども取り扱っています。スタッフに相談しながら選べるため、初心者にも安心です。
ただし、実店舗によって在庫状況は異なります。来店前に電話やメールで確認しておくのが確実です。
ホームセンターやコンビニでも買える？
ホームセンターやコンビニ、100円ショップなどでは「防犯ブザー」や「防犯ライト」は売っていますが、防犯スプレー自体の取り扱いはほとんどありません。
特にコンビニやドラッグストアでは、法的リスクや安全管理の観点から、スプレータイプの商品は販売されないことが多いです。
「今すぐ欲しいから近所で買いたい」という場合には、大型ホームセンター（例：コーナン、カインズ、ビバホームなど）に問い合わせてみると良いでしょう。ただし、店舗によっては販売が制限されているため、確実に手に入れたい場合は通販が無難です。
防犯スプレーの種類と特徴
防犯スプレーにはいくつかのタイプがあります。目的に応じて適したものを選ぶのがポイントです。
1. OC（唐辛子成分）スプレー
最も一般的なタイプで、唐辛子の主成分「カプサイシン」が入っています。
噴射されると相手の目や喉に強い刺激を与え、数分間は視界を奪うことができます。非致死性で、あくまで「逃げるための時間を作る」目的で使用されます。
2. ジェルタイプ
液体が霧状ではなくジェル状に噴射されるため、風の影響を受けにくく屋外でも使いやすいのが特徴です。相手に直接付着しやすく、誤噴射を防ぎやすい点でも人気があります。
3. ミニスプレータイプ
キーホルダー感覚で持ち歩ける小型タイプです。容量は少なめですが、日常の通勤・通学での携帯に適しています。女性や学生にも選ばれています。
警察推奨モデルとは？安心できる選び方
防犯スプレーを選ぶ際には、「信頼できるメーカーかどうか」を確認することが大切です。
一部のモデルは「警察採用モデル」や「警察推奨品」と紹介されていますが、これはメーカーが警備・訓練用に納入実績を持つことを意味する場合が多いです。
例えば、護身用品専門店で扱う「日本護身用品センター」や「アーマージャパン」の製品は、国内で一定の安全基準を満たしたモデルが中心です。こうした信頼あるショップやメーカーから購入すれば、品質面でも安心です。
通販サイトで選ぶ際は、以下の点をチェックしましょう。
- 日本語の説明書が付属しているか
- 国内販売実績があるメーカーか
- レビュー評価が一定以上か
- 誤噴射防止キャップが付いているか
また、携帯時に誤って噴射してしまう事故も報告されています。安全ピンやロック機構があるタイプを選ぶと安心です。
防犯スプレーの法的注意点と持ち歩きのルール
ここで気になるのが、「防犯スプレーを持ち歩いても大丈夫なの？」という点です。
結論から言うと、正当な理由があれば所持可能ですが、むやみに持ち歩くのは注意が必要です。
日本では、催涙スプレーやスタンガンなどの護身用具について明確な法律が存在しませんが、状況によっては「軽犯罪法」や「武器等取締法」に抵触する可能性があります。
例えば、夜間に街中でスプレーを携帯していて警察に職務質問された場合、「正当な理由を説明できない」と判断されると没収されるケースもあります。
正当な理由とは、たとえば次のようなものです。
- 夜間勤務で帰宅が深夜になるため
- ストーカー被害に遭っている、または不安を感じている
- 警備や防犯関連の業務に従事している
このように「自分の身を守るため」という明確な理由があれば問題視されにくいですが、常時携帯するのではなく「必要な場面で持つ」程度にとどめるのが安全です。
使用時の注意とアフターケア
防犯スプレーはあくまで「防衛手段」であり、攻撃目的での使用は認められていません。
もし使用した場合でも、過剰な使用によって相手に重大な損傷を与えると、過剰防衛とみなされる可能性もあります。
あくまで逃げるために使い、その場から速やかに離れることが原則です。
また、使用後は次のような対応が必要です。
- 近くの交番または警察署に通報する
- 状況を正確に説明し、自己防衛目的であったことを明確にする
- 必要であれば弁護士に相談する
防犯スプレーを使う場面は想定したくないものですが、事前に正しい知識を持っておくことが大切です。
防犯スプレーのおすすめ活用シーン
- 夜道の一人歩き
- 塾や学校帰りの子どもの防犯
- ストーカーや不審者対策
- 車上荒らし・侵入者対策
- 登山や動物避け
特に女性や高齢者の方には、小型で軽量なスプレータイプが人気です。バッグやポーチに入れておくだけでも、心理的な安心感が得られるでしょう。
防犯スプレーはどこで買える？まとめ
防犯スプレーは、Amazon・楽天などの通販サイトが最も確実な購入場所です。種類も豊富で、レビューを参考にしながら自分に合ったモデルを選べます。
実店舗では、護身用品専門店や警備用品店での取り扱いが中心です。ホームセンターなどでは取り扱いが限定的なため、事前確認が必要です。
また、法律上の注意点を理解し、正しい使い方を心がけることが大切です。
防犯スプレーはあくまで「自分の身を守るための最終手段」。万が一の備えとして、正しい知識を持って準備しておきましょう。
