2024年秋に登場したGalaxy S24 FE。
Samsungの人気シリーズ「Fan Edition(FE)」の最新モデルとして登場したこのスマホは、上位機種の体験をより手頃に楽しめる“コスパ機”として注目を集めています。
この記事では、Galaxy S24 FEの実際の使用感、前モデルとの違い、そしてどんな人におすすめできるのかをわかりやすく紹介します。
Galaxy S24 FEの基本スペックと特徴
Galaxy S24 FEは、シリーズらしい“上位機種に近い体験”を提供するモデルです。
6.7インチのDynamic AMOLED 2Xディスプレイを搭載し、最大120Hzのリフレッシュレートに対応。スクロール操作が滑らかで、SNSや動画、ゲームまで快適に楽しめます。
画面の解像度はフルHD+(2340×1080)。輝度も高く、屋外でも視認性が良好。色再現が美しく、写真や映像を自然な色味で楽しめる点はSamsungらしさです。
チップセットはExynos 2400eを採用し、メモリは8GB、ストレージは128GB/256GBから選択可能。
同価格帯のスマホと比べてもパフォーマンスは高く、アプリの切り替えやゲームもストレスを感じません。
カメラ性能:トリプル構成でオールマイティに対応
Galaxy S24 FEの背面カメラは3眼構成。
- メイン:50MP(光学式手ブレ補正あり)
- 超広角:12MP
- 望遠:8MP(3倍光学ズーム対応)
メインカメラは上位モデルと同等のセンサーを搭載しており、昼間の撮影はもちろん、夜景でも明るくノイズの少ない写真を撮影できます。
AI補正による自然な仕上がりで、SNS投稿にそのまま使えるレベル。
ズーム性能も優秀で、デジタルズームでも解像感を保ちやすく、旅行やイベント撮影でも活躍します。
インカメラは10MPで、ポートレートモードの背景ぼかしも自然。自撮り中心のユーザーにも十分満足できるクオリティです。
デザインと質感:シンプルかつ上品
外観デザインは上位モデルのGalaxy S24シリーズを踏襲。
フラットなディスプレイに、アルミフレームとガラス背面を組み合わせたミニマルな仕上がりです。
手に持つとしっかりした質感ながら、重さは約213g。
片手操作にはやや大きめですが、横向きでの動画視聴やゲームでは迫力のある映像体験が得られます。
カラーバリエーションはミント、グラファイト、パープル、クリームなど複数展開され、男女問わず使いやすい落ち着いたトーンです。
IP68の防水・防塵にも対応し、雨の日や水回りでも安心して使えるのもポイントです。
ディスプレイの見やすさと滑らかさ
Galaxyといえばディスプレイ品質の高さ。Galaxy S24 FEも例外ではありません。
Dynamic AMOLED 2Xにより、コントラストが高く、黒が引き締まって見えるのが特徴です。
リフレッシュレート120Hzは自動調整式で、静止画表示時は省電力に、スクロール時は滑らかに切り替わります。
YouTubeやNetflixのHDR再生にも対応しており、動画視聴メインのユーザーにも満足度の高い体験を提供します。
Galaxy AIがもたらす“スマート体験”
Galaxy S24 FEは、上位モデルと同じ「Galaxy AI」を搭載しています。
これはSamsung独自のAI機能群で、翻訳や要約、画像編集などに活用できます。
特に便利なのが「ライブ翻訳通話」。
通話中にリアルタイムで翻訳してくれるため、海外の相手とのやり取りもスムーズです。
また、撮った写真の不要物をAIが自然に消去する「生成編集」も搭載されており、画像加工アプリを使わずに整った写真が作れます。
このAI体験が、Galaxy S24 FEを単なる中価格帯スマホではなく“次世代スマホ”へ押し上げているといえるでしょう。
バッテリー持ちと充電速度
Galaxy S24 FEのバッテリー容量は4,700mAh。
これは前モデルGalaxy S23 FE(4,500mAh)よりも増量されており、実際の使用でも1日しっかり持ちます。
充電は25Wの急速充電に対応。
約30分で50%以上回復するスピードで、外出前の短時間充電にも対応可能です。
ワイヤレス充電もサポートしていますが、速度は控えめ。充電器は別売りなので、別途購入が必要です。
省電力モードの最適化も進化しており、ディスプレイ輝度やバックグラウンド動作を自動調整して長時間駆動を実現します。
Galaxy S23 FEとの違いを徹底比較
前モデルGalaxy S23 FEと比べたときの主な違いは次の通りです。
- ディスプレイサイズ:6.4インチ → 6.7インチ
- バッテリー容量:4,500mAh → 4,700mAh
- プロセッサ:Exynos 2200 → Exynos 2400e
- ソフトウェア:Android 14(One UI 6.1)に刷新
- AI機能:新搭載(ライブ翻訳・生成編集など)
特にプロセッサの進化は大きく、アプリ起動の速さや動作の安定性が向上しています。
Galaxy S23 FEではやや発熱が気になったゲームプレイも、Galaxy S24 FEでは冷却性能が改善され快適に動作。
また、ソフトウェアサポートが最大7年に延長された点も見逃せません。
長く使いたい人にとって、将来的な安心感が格段に高まっています。
操作感・パフォーマンス・発熱
Exynos 2400eの採用により、普段使いからゲームまで安定したパフォーマンスを発揮。
アプリの切り替えや複数タブのブラウジングもスムーズです。
重量級の3Dゲームを長時間プレイすると発熱はあるものの、表面温度は抑えられており、持ちにくくなるほどではありません。
AIによる最適化で、使用状況に応じたパフォーマンス制御が行われるのも特徴です。
音質とエンタメ体験
デュアルスピーカーを搭載し、Dolby Atmosにも対応。
映画や音楽再生時に立体的なサウンドを楽しめます。
イヤホンジャックは非搭載ですが、Bluetoothオーディオの遅延も少なく、ワイヤレス派には十分満足できるクオリティ。
特に動画配信サービスの視聴体験は上位機種並みで、音と映像の一体感が高いです。
Galaxy S24 FEはどんな人におすすめ?
Galaxy S24 FEは、次のような人にぴったりです。
- 最新AI機能を試したいけど、上位モデルまでは求めない人
- 写真や動画をよく撮るが、プロレベルまでは不要な人
- コスパを重視しつつ、長く使いたい人
- 大画面でエンタメやSNSを楽しみたい人
一方で、最高クラスのカメラ性能や超高速充電を求めるなら、Galaxy S24 Ultraのような上位機種を検討するのがおすすめです。
Galaxy S24 FEは“ちょうどいい性能と価格のバランス”を実現しており、スマホ選びに迷っている人にとって理想的な選択肢といえます。
価格とコストパフォーマンス
日本での販売価格はおおよそ9万円前後(発売時点)。
上位機種のGalaxy S24シリーズに比べると2〜3万円ほど安く、機能面の妥協が少ないことを考えるとコスパは非常に高いです。
また、キャリアやオンラインショップによってはキャンペーンや下取りプログラムを活用できるため、実質負担をさらに抑えられます。
Galaxy S24 FEレビューまとめ|“全部入り”を手頃に体験できる一台
Galaxy S24 FEは、価格を抑えながらも上位モデルに迫る完成度を持った1台です。
高品質なAMOLEDディスプレイ、AIを活用した多彩な機能、進化したカメラ、そして長持ちバッテリー。
どれも日常生活で実際に役立つ改良が詰まっています。
特別な尖りこそないものの、「ちょうどいい性能」を求めるユーザーにはベストバランスなスマホといえるでしょう。
日常使いの快適さ、長期サポート、そしてAIの新しい使い方を求めるなら、Galaxy S24 FEは間違いなく“買って後悔しない選択”です。
