ラーメン好きなら誰もが一度は「安くてうまい一杯」に惹かれるはず。そんな中、話題になっているのが大分県発の「390円ラーメンタロー」。名前のとおり、なんと一杯390円で豚骨ラーメンが食べられるというから驚きです。
とはいえ、安いラーメンにありがちな“味もそれなり”なのか、それとも“コスパ最強”の一杯なのか――実際に調べてみると、想像以上に奥深い一杯でした。
390円ラーメンタローってどんな店？
「390円ラーメンタロー」は、株式会社ヤマナミ麺芸社が手がける新業態。2025年7月に大分市田尻にオープンしたばかりのラーメン店です。
この価格設定、今の時代では異例中の異例。原材料費の高騰が続く中、390円という数字だけで多くの人が注目しています。
店のコンセプトは「安くて、早くて、うまい」。昭和の大衆ラーメン文化を令和の時代に再構築する、そんな想いで生まれたブランドです。
さらにユニークなのが「党員制度」。LINEで登録すると、通常価格から割引されて“党員価格390円”で食べられる仕組みになっています。単なるクーポンではなく、ファンを増やしていく戦略的な仕掛けのようです。
安さの理由と裏側にある仕組み
「どうして390円で出せるの？」という疑問は誰もが持つところ。実はこの価格には明確な理由があります。
まず、自社製麺によって中間コストを削減。さらに、スープや具材も店舗で効率的に仕込めるよう工夫されています。
また、LINE会員によるリピート施策、そして餃子や手羽先といったサイドメニューで客単価を補うビジネスモデルも。
単に“安さで勝負”しているわけではなく、しっかりと設計された構造の中で成り立っていることが分かります。
このあたりに、単なる激安ラーメンチェーンとは違う「企画力」のようなものを感じます。安さの裏にある知恵と仕掛け――それが、390円ラーメンタローの強みの一つです。
スープの味は？濃厚すぎず、毎日でも食べられるタイプ
390円ラーメンタローのスープは、南九州産の国産豚骨を10時間以上炊き上げた純粋豚骨。
豚骨特有の臭みが少なく、まろやかで優しい口当たりが特徴です。
口コミでは、「ライトな豚骨で飲みやすい」「濃すぎず、ちょうどいい」といった声が多い一方で、「もう少しコクが欲しい」という意見もちらほら。
要するに、“濃厚ドロ系”を求める人には物足りなく感じるかもしれませんが、日常的に食べるにはちょうどいい塩梅です。
また、スープがぬるく感じるという声もありましたが、全体的には「390円でこの味なら文句なし」という評価が優勢です。豚骨ラーメン特有のパンチを抑え、老若男女問わず受け入れられる味に仕上がっています。
麺・チャーシュー・トッピングをチェック
麺は自社製の中細ストレート。博多系のように細くはなく、ややしっかりとした食感です。スープとの絡みがよく、茹で加減も比較的安定しているとのこと。
チャーシューは薄切りタイプ。390円という価格を考えれば仕方ない部分ですが、しっとりとした食感でスープに馴染むよう工夫されています。
ネギや海苔、半熟卵など、最低限のトッピングは一通りそろっており、ビジュアル的にも“ラーメンらしさ”をしっかり押さえています。
一方で、「チャーシューが薄い」「トッピングを追加したくなる」という声もあるため、トッピングで好みのボリュームに調整するのが良さそうです。
実際の口コミ・レビューまとめ
SNSや食べログなどでは、すでに多くの口コミが寄せられています。代表的な声をいくつか紹介します。
- 「この味で390円は破格。まさに価格破壊！」
- 「スープは軽め。濃厚豚骨が好きな人には物足りないかも」
- 「チャーシューが薄いけど、全体のバランスは悪くない」
- 「行列できてたけど、回転早いからそんなに待たなかった」
- 「学生でも通いやすい価格帯。味もちゃんとしてる」
これらの意見から見えてくるのは、**“価格に対しての満足度が高い”**という点。
もちろん完璧ではない部分もありますが、誰もが口をそろえて言うのは「390円でこのレベルなら十分」ということ。値段以上の価値を感じる人が多い印象です。
コスパは？実際のボリュームを冷静に評価
肝心のボリュームですが、麺量はおおよそ120g前後。一般的な博多ラーメン（約100g）と比べると、やや多めです。
スープまで飲み干せばしっかり満足感がありますが、「がっつり食べたい」派には替え玉やサイドメニューの利用がオススメ。
特に人気なのが“手羽先”と“餃子”。これが意外と美味しいと評判で、組み合わせ次第ではワンコインでもしっかり満腹になれます。
おでんを置いている店舗もあり、「ちょい飲みラーメン屋」として利用する人も増えているようです。
行列と混雑状況、訪問時のポイント
オープン直後から行列ができる人気ぶり。特に昼時は満席になることが多く、地元ではすでに“話題の新店”として定着しつつあります。
ただし回転率は早め。カウンター中心のつくりで、食べ終わったらすぐに次のお客さんが入る流れなので、待ち時間は比較的短めです。
支払いは現金対応がメインという情報もあり、電子決済に慣れている人は少し注意が必要です。駐車場は広めなので、車でも行きやすいのが嬉しいポイント。
総評：390円ラーメンタローは“安いだけ”ではなかった
ここまで見てきたように、390円ラーメンタローは“ただの格安ラーメン”ではありません。
豚骨ラーメンとしての完成度は高く、価格とのバランスが絶妙。味に突出した個性はないものの、日常的に食べたくなる安定感があります。
もちろん、チャーシューの薄さやスープのライトさなど、気になる点もありますが、それを補って余りある価格設定。
「この値段でこれだけ食べられるなら十分」という声が多数を占めているのも納得です。
今後、全国展開や他地域への出店も期待される中で、390円ラーメンタローは“令和の大衆ラーメン”として定着していく可能性を秘めています。
390円ラーメンタローは安いだけ？味やボリュームを正直レビュー【まとめ】
改めて言えるのは、「安いけど、ちゃんと美味しい」ということ。
派手なトッピングも、濃厚な個性もないけれど、日常に寄り添う“ちょうどいい一杯”がここにはあります。
・味はマイルドな豚骨
・ボリュームは十分、替え玉で満足度アップ
・サイドメニューも充実
・何より財布にやさしい
390円ラーメンタローは、外食のハードルをぐっと下げてくれる存在。
安くてうまいラーメンを探しているなら、一度は味わってみる価値があります。
「390円」という数字の裏にある努力と工夫――それを知ると、きっとこの一杯が少し特別に感じるはずです。
