オーディオテクニカが送り出した「ATH-AC5TW」は、耳をふさがない“オープンイヤー型”の完全ワイヤレスイヤホン。
ここ数年で一気に注目を集めている“ながら聴き”タイプの中でも、快適さと音質のバランスにこだわったモデルとして話題になっています。
この記事では、実際のレビューや使用感をもとに、音質・装着感・コスパなどを徹底的に掘り下げます。
イヤホン選びで迷っている人や、オープンイヤーに興味がある人はぜひ参考にしてください。
ATH-AC5TWとは?特徴と基本スペック
ATH-AC5TWは、2025年3月に発売されたオーディオテクニカの最新オープンイヤーイヤホンです。
Bluetooth 5.4対応で、コーデックはSBCとAACをサポート。防水性能はIPX4相当と、日常使いに十分な仕様になっています。
最大の特徴は、耳を塞がずに音を届ける「オープンイヤー構造」。
通勤・通学中やリモートワーク、ウォーキング中など、周囲の音を聞き取りながら安全に音楽を楽しめる点が魅力です。
また、連続再生時間はイヤホン単体で約13時間、ケースを使えば約34時間。
軽量設計(片耳約10.5g)で長時間の装着も快適。メガネやマスクとの併用もストレスが少なく、日常使いを前提にした設計が光ります。
オープンイヤーならではの自然な聴き心地
耳を塞がない構造のため、ATH-AC5TWは“環境と共存できる音”を意識したチューニングがされています。
外の音を完全に遮断しないので、街中やオフィスでも安心して使えます。
「信号機の音がちゃんと聞こえる」「話しかけられても気づける」「会話しながら音楽が聴ける」――。
レビューではそんな声が多く、日常生活と音の共存を求める人にぴったりです。
一方で、密閉型イヤホンのような“どっぷり没入する音”を期待すると少し物足りないかもしれません。
ただ、ながら聴き前提で使うなら、自然で開放的な音の広がりはむしろ魅力になります。
音質レビュー:低音も意外としっかり、全体はバランス型
オープンイヤー型は低音が弱いというイメージがありますが、ATH-AC5TWはその常識を覆す仕上がり。
17×12mmの大型ドライバーを搭載し、オーディオテクニカ独自のチューニングで低音域の厚みを補っています。
低音の迫力は密閉型ほどではないものの、輪郭がしっかりしていて聴き疲れしにくい。
中高音はクリアで、ボーカルの抜けも良好。特にポッドキャストやアコースティック音源との相性は抜群です。
YouTubeやドラマ、ゲーム音など“ながら視聴”の場面でも音の定位が自然で、耳を圧迫しない快適さがあります。
「オープン型なのに音が軽くない」「通話もクリアで使いやすい」といったレビューも多く見られます。
装着感・フィット感:軽い、痛くない、長くつけられる
ATH-AC5TWの装着感は、多くのユーザーが高く評価しています。
イヤーフック型の形状で、耳の上に軽く掛けるスタイル。密閉型のように耳穴を押し込む必要がないため、圧迫感がありません。
「長時間使っても痛くならない」「装着していることを忘れるほど軽い」――そんな声が多く、オープンイヤー型ならではの快適さが際立っています。
通勤・在宅ワーク・家事・ランニングなど、動作中の“ながら利用”にもぴったり。
ただし、耳の形状によってはフィット感に個人差があり、激しい運動では少しズレるという意見もあります。
そのため、ジョギングやスポーツよりは、日常シーンでの使用に向いているといえるでしょう。
通話品質とマイク性能
ATH-AC5TWは通話性能も優秀です。
左右それぞれに2基ずつマイクを内蔵し、ビームフォーミング技術によって声を正確に拾います。
実際にオンライン会議や電話で使ってみると、相手にクリアな音声を届けられ、周囲のノイズも最小限。
オープンイヤー特有の“こもりのなさ”が自然な会話を生み、長時間の通話でもストレスが少ないのが印象的です。
特に在宅勤務中など、家族や外音に注意しながら作業する人には最適。
音を遮断せずに通話ができるというのは、実際に使ってみると想像以上に便利です。
バッテリー持ちは優秀。ケース込みで34時間
バッテリー性能も、ATH-AC5TWの強みのひとつです。
イヤホン単体で約13時間、充電ケースを使えば最大34時間。
ほぼ1日中使い続けてもバッテリー切れの心配がない安心設計です。
実際のユーザーからも「通勤往復+仕事中でも電池が持つ」「週2回の充電で十分」といったコメントが多く寄せられています。
長距離通勤や旅行時の“音の相棒”としても頼りになりますね。
さらにUSB-C充電対応で、急速充電にも対応。10分の充電で約2時間使えるため、忙しい朝でもサッと充電して出発できます。
コスパ評価:1万円台半ばでこの快適さ
ATH-AC5TWの価格はおおよそ1万5,000円前後。
この価格帯としては音質・快適性・通話性能のバランスが非常に良く、コストパフォーマンスは高いといえます。
もちろん、オープンイヤー構造ゆえに「音漏れしやすい」「低音が控えめ」といった弱点もあります。
しかし、それ以上に“耳をふさがずに自然に聴ける”という価値を求めるなら、十分に納得できる価格です。
他ブランドのオープンイヤーイヤホンと比べても、装着感の自然さや音の安定性は上位クラス。
日常生活の“ながら聴き”を快適にしたい人には、価格以上の満足感を得られるでしょう。
注意点とデメリット
- 音漏れ:開放構造のため、静かな室内では音量に注意。
- 低音の迫力:重低音重視の音楽にはやや物足りなさを感じる場合も。
- フィット感の個人差:耳の形状によってはずれやすいことがある。
これらはオープンイヤー型全般の特徴でもあるため、欠点というより“設計上の性格”と捉えるのが適切です。
自分の使い方に合うかどうかを見極めれば、大きな不満にはつながらないはずです。
ATH-AC5TWのレビュー総評
ATH-AC5TWは、「ながら聴き」に最適化されたオープンイヤーイヤホンの完成度を一段引き上げたモデルです。
自然な装着感、安心できる外音の聞こえ方、長時間バッテリー――。どれも実用性を突き詰めた設計です。
特に、「音楽を楽しみたいけど周りの音も聞きたい」「イヤホンの圧迫感が苦手」という人には理想的な選択肢。
音質もバランスが良く、普段使いなら十分に満足できるレベルに仕上がっています。
一方で、重低音や完全な没入感を求める人には向かないかもしれません。
ただ、それを補って余りある快適さと使いやすさがあり、日常の相棒としては非常に優秀なイヤホンです。
ATH-AC5TWのレビュー評価まとめ!音質・装着感・コスパを徹底的に検証【結論】
ATH-AC5TWは、音質・装着感・コスパのすべてがバランスよくまとまった“ながら聴き”イヤホンの決定版です。
耳を塞がない構造による開放的な聴き心地と、オーディオテクニカらしい自然な音作り。
そして1万円台という価格で、これほどの完成度を実現した点は高く評価できます。
「通勤中に安全に音楽を聴きたい」「家事をしながらポッドキャストを流したい」――そんな日常のシーンにぴったり。
ATH-AC5TWは、快適さと安心感を両立したオープンイヤー型イヤホンとして、今後の定番になる存在です。
