最近、1万円台で買える格安タブレットが続々と登場しています。その中でも注目を集めているのが「bmax i8」。
7.9インチという持ちやすいサイズ感に加え、2K解像度の高精細ディスプレイを搭載していることから、「コスパ最強タブレット」として話題です。
とはいえ、「安かろう悪かろう」では意味がありません。
今回は、実際の使い心地や性能、バッテリーの持ち、そしてコスパまで、率直にレビューしていきます。
bmax i8の基本スペックと特徴
まずはbmax i8の基本的な仕様を整理しておきましょう。
- 画面サイズ:7.9インチ(2048×1536 / 2K解像度)
- アスペクト比:4:3
- CPU:Allwinner A523(オクタコア)
- メモリ:4GB(仮想RAM拡張対応)
- ストレージ:128GB(microSDカード拡張可)
- OS:Android 14
- バッテリー:6000mAh
- Wi-Fi:Wi-Fi 6対応
- Bluetooth:Bluetooth 5.2
- カメラ:リア8MP / フロント5MP
- イヤホンジャックあり
このスペックだけ見ても、1万円台のタブレットとは思えない内容です。特に、2KディスプレイとWi-Fi 6対応は同価格帯ではかなり珍しいポイントです。
高精細ディスプレイがもたらす「見やすさ」
bmax i8最大の魅力は、なんといっても「表示の美しさ」。
2048×1536ピクセルという2K解像度のIPSパネルは、文字がくっきりと表示され、写真や動画も鮮やかです。
電子書籍や漫画を読む人にとって、この4:3の画面比率はとても使いやすい。
縦長の16:10よりも紙の本に近い感覚で読めるので、目の疲れが少ないと感じる人も多いようです。
YouTubeやNetflixなどの動画視聴も快適。
Widevine L1に対応しているため、HD画質でストリーミング再生ができます。格安タブレットではL3止まりの製品も多い中、ここは明確な強みといえます。
日常使いに十分な性能
搭載されているAllwinner A523は、いわゆる「エントリークラス」のプロセッサです。
高性能ではないものの、SNSやブラウジング、動画再生、電子書籍アプリなど、日常の用途で困る場面はほとんどありません。
アプリの切り替えもスムーズで、軽めのゲームなら普通に動きます。
ただし、3Dゲームや複数のアプリを同時に立ち上げるような使い方をすると、動作のもたつきが出ることも。
メモリは4GBと控えめですが、仮想RAMの仕組みがあるため、体感的にはもう少し余裕があります。
ストレージも128GBとたっぷりで、microSDカードを挿せば動画や写真をどんどん保存できます。
つまり、「重い作業をしない人」なら、快適に使える性能といえます。
バッテリーの持ちは及第点
6000mAhのバッテリーは、このサイズのタブレットとしてはしっかりした容量です。
動画を2〜3時間見ても50%前後しか減らない程度で、軽い作業なら丸一日持ちます。
ただし、急速充電には非対応。
フル充電には2時間半〜3時間ほどかかるため、寝る前の充電習慣をつけておくと安心です。
電力効率は悪くありませんが、バックグラウンドでアプリを多く動かしていると消耗が早まる傾向があります。
省電力モードをうまく活用すれば、より長く使えます。
音質・カメラなど周辺機能の実力
スピーカーはステレオ構成で、音の抜けは悪くありません。
動画視聴や音楽再生には十分な音量があり、価格を考えれば満足度は高いです。
3.5mmイヤホンジャックも搭載しているため、有線イヤホン派にもやさしい設計。
Bluetooth 5.2対応なので、ワイヤレスイヤホンでの遅延も少なめです。
カメラはリア8MP、フロント5MP。
Web会議やオンライン授業には問題ないレベルですが、写真撮影をメインに使うには物足りない印象です。
とはいえ、タブレットのカメラ性能に多くを求めない人にとっては十分実用的でしょう。
実際の使い勝手と操作感
bmax i8は本体が軽く、約328gしかありません。
片手でも持ちやすく、外出先やベッドサイドでの利用に向いています。
Android 14を搭載しているため、操作感は最新のスマホとほぼ同じ。
設定画面やジェスチャー操作も直感的で、初めてAndroidタブレットを触る人でもすぐに慣れます。
アプリの互換性も広く、Google Playストアから主要なアプリが問題なくインストール可能です。
KindleやYouTube、Netflix、X(旧Twitter)、Instagramなど、一般的な用途で困る場面はほとんどありません。
注意点とデメリット
もちろん、価格なりの妥協点も存在します。
まず、CPU性能はあくまで入門クラス。
本格的なゲームや写真編集、動画編集などを目的とするなら力不足です。
また、Wi-Fi 6専用機でGPSや4G通信には対応していないため、外出先で単体通信はできません。
さらに、バッテリーの充電速度が遅い点も注意が必要。
また、一部のユーザーからはスリープ復帰時に軽いラグを感じるという報告もあります。
ただ、これらは1万円台という価格を考えれば、十分に許容範囲でしょう。
「サブ機」「読書・動画専用機」として使う分には、むしろ快適です。
bmax i8のコスパを評価する
bmax i8の販売価格はおおよそ1万3千〜1万6千円台。
同価格帯のタブレットと比べると、明らかに上位のディスプレイ品質を誇ります。
2K解像度・Android 14・128GBストレージ・Wi-Fi 6対応。
これらの要素を備えた機種がこの価格で買えるのは、現状ほとんどbmax i8だけです。
高性能機と比べると処理速度では劣るものの、「見やすく」「軽く」「手頃」という3拍子が揃っており、コスパという観点では非常に優秀です。
どんな人におすすめか?
bmax i8は、以下のような人に向いています。
逆に、「ゲームをサクサク遊びたい」「仕事で使いたい」「カメラを重視する」という人には不向きです。
bmax i8のレビューと評価のまとめ
bmax i8は、価格を大きく上回る完成度を持つ格安タブレットです。
7.9インチの2Kディスプレイは非常に見やすく、Android 14による軽快な操作感も魅力。
動画視聴や電子書籍、SNS用途であれば、性能的にも十分対応できます。
もちろん、ゲームや重いアプリを頻繁に使う人には物足りないですが、
「1万円台でこれだけ使えるのか」と思わせる出来栄えです。
軽くて見やすいサブ機を探している人、初めてのAndroidタブレットを試してみたい人には、間違いなくおすすめできる1台でしょう。
bmax i8のレビューと評価!性能・使い勝手・コスパを正直に徹底比較
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