「耳を塞がずに音楽を楽しめる」──そんな新しいリスニング体験を提案するのが、EarFunのオープンイヤー型イヤホン「EarFun OpenJump」です。
骨伝導タイプやオープンイヤー型イヤホンは増えてきましたが、音質面で満足できるものはまだ少ないのが現状。
そこで今回は、実際のレビューや体験談をもとに、EarFun OpenJumpの音質と装着感を徹底的に検証していきます。
オープンイヤー型イヤホンとは？骨伝導とは違う仕組み
まず押さえておきたいのは、EarFun OpenJumpが「骨伝導」ではなく「オープンイヤー型」という点。
骨伝導イヤホンは振動で音を伝えるのに対し、オープンイヤー型は耳を塞がず、スピーカーのように空気を振動させて音を届けます。
この仕組みにより、外の音を聞き取りながら音楽を楽しめるのが特徴。
ランニング中や通勤時など、周囲への注意が必要なシーンでも安全に使えるのが人気の理由です。
EarFun OpenJumpの基本スペックと特徴
EarFun OpenJumpは、EarFunが展開する完全ワイヤレスシリーズの中でも、初のオープンイヤーモデル。
価格は約7,000円と手に取りやすく、機能面では同価格帯を大きく上回る内容を誇ります。
主な特徴は以下の通りです。
- 14.2mmの大口径ドライバー搭載
- LDAC対応でハイレゾ相当の高音質伝送
- 最大11時間再生（ケース込みで42時間）
- IPX7の防水仕様
- マルチポイント接続対応
- EarFunアプリでEQ（音質カスタマイズ）可能
さらにVGP2025で金賞を受賞しており、国内外で高く評価されています。
この価格でLDACやEQ調整ができるモデルは珍しく、コスパ重視のユーザーにも注目されています。
音質レビュー：オープンイヤー型の常識を覆すバランス感
「オープンイヤー＝音がスカスカ」という印象を持つ人も多いでしょう。
しかしEarFun OpenJumpは、そのイメージを良い意味で裏切ります。
低音
低音の量感は、同タイプのイヤホンに比べてかなりしっかりしています。
14.2mmドライバーの恩恵もあり、ベースラインやドラムのリズムがきちんと体感できるレベル。
骨伝導のような振動はないものの、自然で厚みのある低音です。
中音域
ボーカル帯域が前に出るチューニングで、声が明瞭。
ポッドキャストやYouTubeなど、音声コンテンツでも聞き取りやすく、ながら聴きに最適です。
中域が充実しているおかげで、音楽全体に温かみを感じます。
高音域
刺さりやすい高音をうまく抑えた、優しい音の伸び方。
LDAC接続時は音の粒立ちがより細かくなり、アコースティックやクラシックでも繊細な表現が可能です。
一方で、超高音域の抜け感はやや控えめ。
「高解像度」を追求するリスナーには少し物足りなく感じるかもしれません。
総じて、EarFun OpenJumpは“聴き疲れしない音”を実現したイヤホンです。
一日中装着しても自然に使えるサウンドバランスが魅力といえます。
装着感レビュー：軽くて快適、長時間でも負担なし
EarFun OpenJumpのもうひとつの魅力は、快適な装着感。
イヤーフック型のデザインで、耳を完全に塞がずにしっかり固定できます。
軽量かつ柔軟な素材を採用しており、圧迫感がほとんどありません。
特にメガネやマスクを同時に使う人にとっては、装着ストレスが少ないのが大きなメリット。
「耳が痛くならない」「蒸れない」「着けていることを忘れる」──そんな口コミが多く見られます。
ただし、激しいランニングや筋トレ中にはズレやすいとの声も。
安定性は個人差があり、スポーツ専用に使う場合は試着してみるのがおすすめです。
通話・動画・ゲームでの使用感
EarFun OpenJumpは、6マイク構成とAIノイズキャンセリングにより通話品質も優秀。
屋外でも声がクリアに伝わりやすく、リモート会議や電話にも十分使えます。
さらに「ゲームモード」「シアターモード」が搭載されており、用途に合わせて音の遅延を抑えることが可能。
YouTubeやNetflixなどの動画視聴でも違和感が少なく、オープンイヤーながら遅延の少ない仕上がりです。
バッテリーと防水性能：日常使いに最適な安心感
バッテリー持ちは、イヤホン単体で約11時間、ケース込みで42時間と非常に優秀。
1日2〜3時間の使用なら、1週間以上充電なしで使えるほどのスタミナです。
急速充電にも対応しており、10分の充電で約2時間再生できます。
また、防水等級はIPX7。
雨の日や汗をかく運動中でも安心して使用可能です。
ただし完全防塵ではないため、砂や泥の多い環境では注意が必要です。
使い勝手とアプリのカスタマイズ性
EarFunアプリを使えば、EQ設定やタッチ操作のカスタマイズが可能。
低音を強調したり、中高音を伸ばしたりと、音質のチューニング幅が広いのが嬉しいポイントです。
マルチポイント接続にも対応しており、スマホとPCを同時に接続するなど、仕事とプライベートを切り替える場面でも活躍。
接続安定性も高く、Bluetoothの途切れや遅延もほとんど感じません。
注意点と気になるポイント
完璧に見えるEarFun OpenJumpにも、いくつか注意すべき点があります。
- 開放型ゆえに、静かな室内では音漏れが気になる場合がある
- 高音の抜け感はやや控えめで、解像度重視派には物足りない
- 激しい運動中の安定感には個人差あり
- 長期間の使用では耐久性の評価が分かれている
ただし、これらはオープンイヤー型全般に共通する特徴でもあります。
使用シーンを考慮すれば、十分に納得できるレベルです。
EarFun OpenJumpはどんな人におすすめ？
EarFun OpenJumpは、以下のような人に特におすすめです。
- 耳を塞がずに快適に音楽を聴きたい人
- 通勤・通学・在宅ワークなどで「ながら聴き」したい人
- 音質も妥協したくないオープンイヤー派
- コスパの良い多機能イヤホンを探している人
- 外の音を聞きながら安全に運動したい人
逆に、集中して音楽に没入したい人や、重低音を重視する人には不向きです。
そうした場合は密閉型の完全ワイヤレスイヤホンを選ぶとよいでしょう。
まとめ：EarFun OpenJumpの音質と装着感を検証して見えた真価
EarFun OpenJumpは、オープンイヤー型の常識を一歩先に進めたイヤホンです。
耳を塞がない快適さと、LDAC対応による高音質を両立。
さらに防水・長時間バッテリー・マルチポイント・EQカスタマイズと、日常使いに必要な機能をすべて備えています。
音の抜け感や安定性に多少の個人差はあるものの、
「ながら聴き」をストレスなく楽しめる完成度の高さは特筆すべきポイントです。
外の世界と音楽の両方を楽しみたい人にとって、EarFun OpenJumpは間違いなく最有力候補のひとつ。
これまで骨伝導イヤホンやオープンイヤー型に満足できなかった人にも、ぜひ一度試してほしいモデルです。
