SSDの進化が止まらない中で、キオクシア（KIOXIA）が放つ新世代モデル「EXCERIA PLUS G4」が注目を集めています。PCIe 5.0対応で最大10,000MB/sという驚異的な速度を誇るこのSSDは、果たして実際の使い心地や耐久性はどうなのでしょうか？
この記事では、実際の使用感やユーザーの口コミをもとに、その実力を徹底的に掘り下げます。
EXCERIA PLUS G4とは？次世代SSDの概要
EXCERIA PLUS G4は、KIOXIAが手掛けるハイエンドクラスのNVMe SSD。
PCIe 5.0×4接続に対応しており、従来のPCIe 4.0世代よりも倍近い帯域幅を持ちます。
最大読み込み速度は10,000MB/s、書き込みも約8,000MB/sに達するなど、データ転送性能は圧倒的です。
日本メーカーならではの堅実な設計と、自社製BiCS NANDを採用している点も信頼性のポイント。さらにDRAMレス構成ながらHMB（Host Memory Buffer）機能を活用することで、コストと省電力の両立を図っています。
価格帯は2TBモデルで3万円前後。PCIe 5.0対応SSDとしては手頃で、性能と価格のバランスに優れた一台と言えます。
ベンチマークで見る速度性能
SSDの評価で欠かせないのがベンチマーク。
EXCERIA PLUS G4はその数値上でも非常に高いスコアを叩き出しています。
シーケンシャル性能
CrystalDiskMarkでは、読み込み約10,300MB/s、書き込み約8,700MB/sという結果が確認されています。
これは公称値にほぼ一致しており、PCIe 5.0 SSDのポテンシャルをしっかり引き出している証拠です。
この速度は、動画編集や4K/8K素材の処理、ゲームのインストールや起動といったシーンで特に効果を発揮します。大容量データを扱うクリエイターにとっても強い味方になりそうです。
ランダムアクセス性能
ランダム読み込みIOPSは最大130万、書き込みIOPSは最大140万。
小さなファイルを大量に扱う作業でもレスポンスがよく、OS起動やアプリ立ち上げも非常にスムーズです。
実際に使ってみると、従来のPCIe 4.0 SSDに比べて“待ち時間”がほとんど感じられません。
実際の使用感：体感できる速さと静かさ
実測ベースでも、EXCERIA PLUS G4は「速い」というより“軽い”という印象を受けます。
システム起動はもちろん、アプリの読み込みやゲームロードも一瞬。
ベンチマーク上の数字だけでなく、実際の体感にも違いが出ます。
また、高速SSDにありがちな「高発熱問題」も控えめです。
PCIe 5.0対応でありながら発熱は50〜60℃前後に抑えられ、一般的なマザーボード付属のヒートシンクで十分冷却できます。
この点は、発熱対策が課題だった初期のGen5 SSDとは大きな違いです。
さらに、消費電力も抑えられているためノートPCでも安心。
PS5などのゲーム機でも安定動作が確認されており、設置環境を選ばない柔軟性が魅力です。
SLCキャッシュの限界と速度低下
一方で、注意点もあります。
EXCERIA PLUS G4は一定量のSLCキャッシュを確保しており、その範囲内であれば高速な書き込みを維持します。
しかし、400GBを超えるような大容量データを一気に書き込むと、キャッシュが枯渇し、速度が一時的に数百MB/sまで落ちることがあります。
これはほとんどのSSDに共通する挙動であり、特に問題ではありませんが、大容量データを連続で扱う用途（例えば4K映像の編集など）では一応意識しておくと良いでしょう。
耐久性と信頼性
SSDで重要なのが「どのくらい長く使えるか」という耐久性。
EXCERIA PLUS G4は、1TBモデルで600TBW、2TBモデルで1,200TBWという書き込み耐久値を公称しています。
これは、一般的な用途であれば数年〜十数年レベルの使用に十分耐える数値です。
また、5年間の製品保証が付帯しており、長期的な安心感があります。
キオクシアはフラッシュメモリ開発のリーディングメーカーであり、国内製造の信頼性も高いです。
「日本ブランドのSSDを選びたい」という層からも支持されています。
口コミ・評判まとめ
良い口コミ
・読み込み速度が圧倒的に速く、ゲームの起動が早い
・発熱が少なく、静音PCでも使いやすい
・コスパが高い。PCIe 5.0対応でこの価格は魅力
・国産ブランドで信頼できる
・5年保証で安心感がある
多くのユーザーが満足しており、特に速度と安定性の両立を評価する声が目立ちます。
一部では、Gen5 SSDとしては珍しく「扱いやすい」「熱問題が少ない」という意見も多く見られました。
気になる口コミ
・大容量のファイルを連続で書き込むと速度が落ちる
・DRAMレスなので極限のベンチでは他社上位モデルに負ける
・タイミングによっては価格変動がある
とはいえ、これらの指摘は主にプロユースやヘビーデータ転送のケースに限定されます。
一般ユーザーにとっては十分すぎる性能です。
競合製品との比較
同じPCIe 5.0世代では、SamsungやCrucial、WDの上位モデルが競合に挙げられます。
それらと比べた場合のEXCERIA PLUS G4の強みは「総合バランス」にあります。
・発熱が少なく安定している
・省電力でノートPCにも向く
・価格が抑えめ
・国内サポートと保証が手厚い
性能だけを突き詰めると上には上がいますが、日常使用・ゲーミング・クリエイティブ用途すべてに対応できる“万能型”SSDといえるでしょう。
どんな人におすすめか
EXCERIA PLUS G4は、次のようなユーザーに向いています。
・PCやゲーム機のロード時間を短縮したい人
・Gen5 SSDを試してみたいけど発熱や価格が気になる人
・動画編集やデザイン作業など高速転送が必要な人
・信頼性の高い国産SSDを探している人
逆に、毎日数百GB単位で書き込みを行うようなヘビーワーク（例：サーバー運用やストレージ編集）では、よりキャッシュ容量の大きいモデルを検討しても良いでしょう。
まとめ：exceria plus g4の速度や耐久性は実力派
最後にもう一度まとめると、EXCERIA PLUS G4は以下のような特徴を持つSSDです。
・PCIe 5.0対応で最大10,000MB/sの高速転送
・低発熱・低消費電力で安定動作
・5年保証と高い信頼性
・価格と性能のバランスが非常に良い
実使用でも快適そのもので、OS起動からゲーム、動画編集まで幅広く活躍します。
「次世代SSDの速さを体感したい」「高性能だけど扱いやすいSSDがほしい」──そんな人にぴったりの一本です。
これからSSDをアップグレードするなら、**EXCERIA PLUS G4**は間違いなく有力候補に入るでしょう。
