最近話題の格安スマホ「moto g24」。
1万円台という手に取りやすい価格ながら、実際の使い心地や性能はどうなのか。
この記事では、moto g24を実際に使ってわかったポイントを中心に、特徴や魅力をできるだけリアルにレビューしていきます。
moto g24とは?コスパ重視のエントリースマホ
モトローラが2024年に発売したmoto g24は、エントリークラスに位置づけられるSIMフリースマートフォンです。
最新のAndroid 14を搭載し、約6.6インチのHD+ディスプレイ、90Hzリフレッシュレートなど、価格帯を考えると驚くほど充実した仕様になっています。
定価は1万円台後半から2万円前後。格安ながら「必要十分な性能」を備え、初めてスマホを持つ人やサブ機として使いたい人から注目を集めています。
特にモトローラのスマホは余計なカスタマイズが少なく、ほぼ素のAndroid 14体験ができる点が特徴です。動作が軽く、無駄なアプリも少ないので、初心者でも使いやすい設計になっています。
デザインとサイズ感:シンプルで持ちやすい質感
手に取ってまず感じるのは「この価格でこの質感?」という驚き。
背面はマット加工で指紋が付きにくく、サラッとした手触り。派手さはありませんが、落ち着いた印象で安っぽさがないのが好印象です。
重量は180g前後。6.6インチの大画面を備えながらも軽めで、片手でも操作しやすいバランスです。
ベゼル(画面の縁)はやや太めですが、このクラスでは標準的。カメラ周りのデザインも上品で、価格を感じさせない作り込みです。
カラーバリエーションはシルバー、ブルーなど数色展開。光の反射で微妙にトーンが変化する背面デザインも、シンプルながら飽きのこない雰囲気を演出しています。
画面表示:HD+解像度でも見やすく滑らか
moto g24のディスプレイは、6.6インチのHD+(1612×720)IPS液晶。
解像度だけ見ればミドルレンジ機に比べて控えめですが、90Hzのリフレッシュレート対応により、操作感は非常にスムーズです。
Web閲覧やSNSのスクロール時もカクつきが少なく、YouTubeやNetflixなどの動画視聴も問題なし。
発色は自然で目に優しく、長時間見ても疲れにくい印象です。
屋外での視認性も悪くなく、明るさを自動調整すれば直射日光下でもある程度しっかり見えます。
このクラスのスマホでは「画面がきれい」「滑らかに動く」という声が多いのも納得です。
性能と動作スピード:MediaTek Helio G85が意外と優秀
搭載されているチップセットはMediaTek Helio G85。
ミドルレンジ下位にあたるプロセッサーですが、SNS、動画視聴、メール、地図アプリなど、日常的な用途では十分な処理能力を発揮します。
RAMは8GB、ストレージは128GBと、エントリーモデルとしてはかなり余裕のある構成です。
アプリを複数開いても動作が止まるようなことは少なく、ライトユーザーなら快適に使えます。
ただし、3DゲームやARアプリなど高負荷の処理では少しもたつくことがあります。
重いタイトルを遊びたい人には不向きですが、パズルやシミュレーション系など軽めのゲームなら問題なく動作します。
カメラ性能:価格以上の画質に満足
moto g24のカメラ構成は、メインが5000万画素(クアッドピクセル技術)、マクロが200万画素。
フロントカメラは800万画素です。
日中の撮影では発色が自然で、特に風景や食べ物の撮影に強い印象。
色味が派手すぎず、SNS投稿にそのまま使えるレベルの仕上がりです。
ポートレートモードも搭載しており、背景ボケも程よく自然。
AI補正が控えめなので、リアルな質感を好む人には向いています。
一方で夜景や暗所撮影ではノイズが目立ちやすく、細部のディテールも甘くなります。
とはいえ、価格帯を考えれば十分健闘しているレベル。
日常のスナップ撮影や家族・ペットの写真などにはまったく問題ありません。
バッテリー持ちはトップクラスの安心感
moto g24の強みの一つが、5000mAhの大容量バッテリー。
一般的な使い方なら2日間は充電なしで使えるほどの持続力があります。
動画視聴、LINE、SNS、Web閲覧を含めても、バッテリー残量に余裕があると感じる人が多いようです。
また、15Wの急速充電(TurboPower)に対応しており、専用アダプターを使えば1時間ちょっとでフル充電が可能。
バッテリー寿命を延ばすための設定機能も用意されており、長期間安心して使えるよう工夫されています。
省電力設計とAndroid 14の効率化によって、スタンバイ時の消費も非常に少ないのが特徴です。
音質とスピーカー:Dolby Atmos対応で迫力あるサウンド
低価格モデルながら、ステレオスピーカーとDolby Atmos対応を搭載。
YouTubeや音楽アプリを聞くと、立体感のある音が広がります。
この価格帯でステレオ対応は珍しく、映画鑑賞やゲームでも音の広がりを感じやすいです。
イヤホンジャックも搭載しているため、有線イヤホンを愛用する人にも嬉しい仕様です。
音質の傾向としてはフラットで聴きやすく、低音もほどよく出ています。
音楽を楽しみたい人にも、満足できるサウンド設計です。
便利機能と使いやすさ:指紋認証や顔認証も搭載
moto g24はセキュリティ機能も充実しています。
側面の電源ボタンに指紋認証センサーを搭載しており、ロック解除がスムーズ。
顔認証にも対応しているため、マスクを外せない場面でも柔軟に使い分けが可能です。
また、モトローラ独自の「Motoアクション」によって、スマホを軽く振るだけでライトを点けたり、ひねるだけでカメラを起動したりといったジェスチャー操作も使えます。
これが想像以上に便利で、日常的な使いやすさを高めています。
NFCにも対応しており、電子マネー決済や端末間通信が可能。
ただしFeliCa(おサイフケータイ)には非対応なので、SuicaやiDなどを直接使いたい人は注意が必要です。
5G非対応はデメリット?実際は気にならない人が多い
moto g24は4G(LTE)専用機で、5Gには対応していません。
この点をデメリットと捉える人もいますが、実際の通信速度に大きな不満を感じるケースは少ないようです。
日本の多くのエリアでは4Gが依然として高速かつ安定しており、動画再生やSNS、オンライン会議なども問題なくこなせます。
むしろ消費電力が少なく、通信の安定性も高いため、バッテリー持ちという面では利点にもなっています。
moto g24の総評:普段使いには十分、コスパ重視派におすすめ
全体的に見て、moto g24は「安くてもちゃんと使えるスマホ」という表現がぴったりです。
大画面、最新OS、長持ちバッテリー、ステレオスピーカー、指紋認証と、必要な機能はすべてそろっています。
特にライトユーザーや学生、高齢の方、セカンドスマホを探している人にはちょうどいい選択肢。
派手なスペックはありませんが、価格と性能のバランスが非常に良く、安心して日常の相棒にできる1台です。
もし「初めてのSIMフリースマホを試してみたい」「できるだけコスパの良いAndroidを探している」という人には、moto g24はかなりおすすめできるモデルです。
まとめ:moto g24 の特徴や使用感を分かりやすくレビュー解説(再確認)
最後にあらためてまとめると、moto g24の魅力は次の通りです。
- 1万円台で買えるコスパの良さ
- Android 14搭載で最新の操作性
- 90Hz対応の大画面ディスプレイ
- MediaTek Helio G85+8GBメモリで快適動作
- 5000mAhバッテリーで2日使える安心感
- Dolby Atmos対応のステレオスピーカー
- シンプルで扱いやすいデザイン
ハイエンド機のような派手さはないものの、日常を快適にする機能がしっかり詰め込まれた、堅実なスマホです。
「安くてちゃんと動く」を求めるなら、moto g24はその期待にしっかり応えてくれるでしょう。
