埼玉・幸手の住宅街にひっそりと佇む「New Akkey」。
SNSで話題になった“分厚いチャーシュー”の写真を見て、気になっていた人も多いのではないでしょうか。実際に足を運び、食べてみた感想を中心に、店の雰囲気や人気メニューの特徴まで、正直にレビューしていきます。
New Akkeyラーメンとは?地元で愛される“肉系ラーメン”
New Akkeyは、幸手駅から徒歩20分ほどの場所にあるラーメン店。カウンターと小上がり席を合わせて十数席ほどの小さな店ながら、週末には開店前から行列ができる人気店です。
基本のメニューは「Akkeyラーメン(醤油)」と「つけ麺」。
どちらも自家製の太麺と分厚いチャーシューが主役で、スープは醤油ベースのやさしい味わいが特徴。ガツンとした二郎系とは違い、見た目は豪快でも飲み口は意外とまろやかです。
分厚すぎるチャーシューの衝撃
初めてラーメンが提供された瞬間、思わず笑ってしまうほどの存在感。
丼を覆い尽くすようにのせられたチャーシューは、厚さ3センチほどもあり、ほぼ“ステーキ”のような迫力です。
表面は香ばしく焼かれ、中はほろほろと崩れる柔らかさ。脂身もくどくなく、肉の旨みがしっかり残っています。スープを吸った部分はさらにジューシーで、食べるたびに満足感が増していく一枚。
肉好きならこのチャーシューだけでも訪れる価値があります。
ただし量もボリューミーなので、少食の人はトッピングを控えめにするのがおすすめです。
スープは“濃厚なのに優しい”バランス型
見た目は濃いめの醤油色。最初の一口で感じるのは、動物系のコクと醤油の丸みです。塩気は思ったほど強くなく、甘みすら感じる穏やかな味。
後味はすっきりしていて、飲み干せるタイプのスープです。
重厚感のある見た目に反して、全体のバランスがとてもよく、最後まで飽きがこない。脂分が控えめなので、女性客や年配の人にも好まれているのも納得です。
一方で、パンチのある味を求める人からは「もう少し深みがほしい」という声も。そこは好みが分かれるポイントでしょう。
麺の存在感も抜群。スープに負けない自家製太麺
New Akkeyのもう一つの魅力は、自家製の中太〜太麺。
モチモチした食感が印象的で、噛むたびに小麦の香りが広がります。スープとの絡みがよく、食べ応えも十分。啜るというより、しっかり噛んで味わうタイプの麺です。
つけ麺ではこの麺の存在感がさらに際立ちます。
濃いめのつけダレに潜らせると、麺の弾力とスープの甘辛さが一体化し、噛むほどに旨みが増していく。麺を主役として楽しみたいなら、つけ麺の方を選ぶのもアリです。
味玉とトッピング事情
トッピングの中で特に人気なのが「ローストポーク」。
通常のチャーシューとは異なり、しっとりとした食感と肉の香ばしさが際立ちます。200円程度で追加できるため、肉を楽しみたい人にはぜひおすすめ。
味玉については賛否あり。
中までしっかり味が染みているタイプではなく、あっさりめの味付け。スープと一緒に食べることでバランスが取れる印象です。
店内の雰囲気と接客
店内は落ち着いた雰囲気で、木目調のカウンターとシンプルな内装。
厨房との距離が近く、店主の丁寧な調理風景を見ることができます。スタッフは1〜2名体制で、穏やかで感じの良い対応。忙しい時間帯でも笑顔を絶やさず、常連客との軽い会話も交わすなど、温かみのある接客が印象的でした。
ただ、人気店ゆえに提供までの時間はやや長め。
特にランチタイムは混雑しやすいので、時間に余裕を持って訪れるのがおすすめです。
限定メニューも人気!挑戦的な一杯たち
定番の醤油ラーメンだけでなく、New Akkeyでは定期的に限定メニューが登場します。
過去には「四川風チーズ麻婆つけ麺」や「濃厚煮干しラーメン」など、個性的なラインナップも。どれも完成度が高く、常連客が“限定狙い”で通う理由もわかります。
特に限定の煮干し系は、通常よりもパンチのある味わいで、ラーメンデータベースでは90点近い高評価を獲得することも。
訪問時に運が良ければ、一期一会の一杯に出会えるかもしれません。
待ち時間と混雑状況
週末や連休は、開店30分前にはすでに数人の待機列ができています。
食券制なので、並んでいる間にメニューを決めておくとスムーズ。提供までの時間は一人あたり10〜15分程度が目安です。
回転率は悪くないものの、チャーシューを一枚ずつ焼くなど丁寧な調理をしているため、急ぎの人には少し長く感じるかもしれません。
材料切れによる早仕舞いもあるため、昼営業の早い時間に訪れるのが確実です。
実食レビューまとめ:New Akkeyラーメンの魅力
・見た目のインパクトと味のギャップが楽しい
・分厚いチャーシューの食べ応えが圧倒的
・スープは優しくバランスが取れている
・自家製太麺が旨みをしっかり受け止める
・限定メニューも豊富で、何度でも通いたくなる
全体的に「ガツン系のようで、意外と繊細」な一杯です。
見た目の派手さだけでなく、味のバランスや丁寧な仕上げから、店主のこだわりが伝わります。
New Akkeyラーメンをおすすめしたい人
・チャーシューを主役にしたラーメンが好き
・こってりすぎない醤油ラーメンを探している
・食べ応えのある麺を楽しみたい
・限定メニューや変化を楽しむタイプの人
一方、スープの深みよりも“刺激”や“濃厚さ”を求める人には、やや物足りなく感じるかもしれません。その場合は限定系やつけ麺を試すと印象が変わります。
アクセス・店舗情報(再掲)
- 店名:New Akkey(アッキー)
- 所在地:埼玉県幸手市東3-5-10
- 営業時間:
水・木・日 11:30〜15:00
金・土 11:30〜15:00/18:00〜22:00 - 定休日:月曜・火曜
- 支払い:現金のみ
- 駐車場:店舗前に数台分あり
アクセスはやや不便ですが、車での訪問が基本。幸手ICから約10分ほどで到着します。
最後に:New Akkeyラーメンの味や雰囲気を実食レビューのまとめ
New Akkeyラーメンは、見た目のインパクトだけでなく、食べ進めるほどに“丁寧さ”を感じる一杯でした。
醤油の優しさ、自家製麺のコシ、そして圧巻のチャーシュー。この3つの要素が絶妙に調和しています。
派手な演出よりも、素材とバランスで勝負するタイプのラーメン。
「また食べたい」と思わせる余韻のある味でした。
埼玉のラーメン好きはもちろん、遠方からでも訪れる価値あり。
次回はぜひ、限定メニューにも挑戦してみたいと思います。
