札幌のラーメン好きの間で話題になっている「nofuji（ノフジ）」。その名を耳にしたことがある人も多いかもしれません。南平岸駅のすぐ近く、ひっそりとした通りにある小さなラーメン店ですが、休日ともなると開店前から行列ができるほどの人気ぶりです。今回は、そんなnofujiの特徴や実際に訪れた人の感想、人気の理由を、実体験と口コミの両面からじっくり掘り下げて紹介します。
南平岸駅から徒歩1分の隠れ家的ラーメン店
nofujiがあるのは、札幌市豊平区平岸。南平岸駅の出口から徒歩わずか1分というアクセスの良さも人気の理由のひとつです。店構えは控えめで、初めて訪れる人は思わず通り過ぎてしまいそうなほど。外観からは想像できないほど、店内は落ち着いた雰囲気で、13席ほどのカウンターが並ぶこぢんまりとした空間です。
昼営業のみで、営業時間はおおむね11時から15時まで。月曜・火曜が定休日で、スープがなくなり次第終了というスタイル。支払いは現金のみ、予約不可なので、訪問の際は開店直後を狙うのがおすすめです。
看板メニューは魚介醤油つけ麺
nofujiの魅力といえば、なんといっても魚介と豚骨を絶妙にブレンドした「Wスープ」。一口すすった瞬間、魚介出汁の香りがふわっと広がり、後から豚骨のまろやかなコクが追いかけてきます。濃厚なのに重たくなく、旨味の層がしっかりと感じられるのが特徴です。
看板メニューの「魚介醤油つけ麺」は、太めのストレート麺を熱々のスープにつけて食べるスタイル。麺はもっちりとした弾力があり、噛むほどに小麦の香りが広がります。スープの粘度は高めで、麺によく絡むため、ひと口ごとに濃厚な旨味が楽しめます。
つけ麺のスープは最後まで熱々で、食べ終わる頃に提供される“割りスープ”を入れると、魚介の香りがふたたび立ち上がり、まるで別の料理のような味わいに変化します。この一杯の中に「最初から最後まで飽きさせない工夫」があるのがnofujiの魅力です。
ラーメンメニューも個性派ぞろい
つけ麺だけでなく、ラーメンも高く評価されています。定番の「魚介豚骨ラーメン」は、つけ麺よりも少し軽めの口当たりで、スープと麺のバランスが絶妙。チャーシューやメンマ、ネギなどの具材も丁寧に仕込まれており、見た目にも美しい仕上がりです。
さらに、nofujiでは期間限定や創作系のメニューも話題を呼んでいます。過去には「グリーンカレーつけ麺」や「秋刀魚出汁ラーメン」など、他では味わえない限定メニューが登場。こうした挑戦的な一杯を求めて、リピーターが絶えないのも納得です。
辛党向けの「辛つけ麺」も人気で、魚介の旨味を損なわずにスパイスの刺激が加わるバランス感覚は見事。辛さの中に奥行きがあり、ただの激辛系ではなく、味の完成度が高いと評判です。
行列必至、それでも通いたくなる理由
nofujiを語るうえで外せないのが「行列」です。平日でも開店前から待つ人がいるほどで、週末には1時間待ちも珍しくありません。行列というとネガティブな印象を持つ人もいますが、nofujiの場合は「待つ価値がある」と多くの人が口をそろえます。
その理由のひとつが、接客の丁寧さ。店主を中心にスタッフが一人ひとりに気配りをし、案内や注文の声かけも穏やか。混雑時でも慌ただしさを感じさせない雰囲気があります。店内は清潔で、カウンター越しに調理風景を眺めながら待つ時間さえも心地よい。ラーメンを食べるという行為そのものが、ひとつの体験として完結しているような印象を受けます。
味の印象と食後の満足感
実際に食べた人の感想を総合すると、「とにかくスープが印象的」という声が圧倒的に多いです。魚介の香ばしさと豚骨の深みが共存しており、最後の一滴まで飲み干したくなる味。口の中に残る余韻も長く、後味は不思議とすっきりしています。
また、チャーシューやメンマなどのトッピングもこだわりが感じられ、特に炙りチャーシューは香ばしく、肉の旨味がギュッと詰まっています。具材ひとつひとつがスープと調和しており、全体として完成度の高い一杯に仕上がっています。
ボリューム面でも満足度が高く、麺の量を「並」「中」「大」から無料で選べるのもうれしいポイント。たっぷり食べたい人にも、少食の人にも優しい設定です。
nofujiが愛される理由
札幌には数え切れないほどのラーメン店がありますが、nofujiが特別視されるのは「味」「雰囲気」「姿勢」の三拍子がそろっているからです。素材の旨味を最大限に引き出したスープ、食べる人を待たせないよう気を配る丁寧な対応、そして季節ごとに新しい味を追求する創造性。この三つのバランスが絶妙です。
また、派手な宣伝をせず、口コミと評判だけでここまで人気を広げた点も印象的。SNSで「札幌で一番好きなつけ麺」と紹介する投稿が相次ぎ、全国から訪れるファンも少なくありません。特に、札幌のラーメン文化において“濃厚魚介豚骨”という新しい方向性を確立した存在として、他店とは一線を画しています。
訪問時のポイントとおすすめの楽しみ方
行列を避けたい場合は、平日の開店直後を狙うのがベストです。休日は開店30分前から並ぶ人が多いため、早めの到着が安心。店内はカウンターのみなので、1人や2人での訪問がスムーズです。
つけ麺を注文するなら、まずは基本の「魚介醤油つけ麺」から試してみるのがおすすめ。スープ割りまでしっかり味わい、最後まで変化を楽しむのがnofuji流です。限定メニューが気になる人は、公式X（旧Twitter）などで最新情報をチェックしてから行くとよいでしょう。
nofuji レビューのまとめ
nofujiは、南平岸駅すぐの立地にありながら、札幌ラーメンの概念を少し変えるような存在感を放つ店です。魚介と豚骨を掛け合わせた奥深いスープ、食べる人の心を掴む麺の旨味、そして温かな接客。どれをとっても完成度が高く、「並んでも食べたい」と言われる理由がよくわかります。
一度食べれば、また行きたくなる。そんな魅力がnofujiには詰まっています。
札幌で本当においしい一杯を探しているなら、ぜひ一度この店を訪れてみてください。
きっと、あなたの中で“ラーメン”という言葉の定義が少し変わるはずです。
