「ガソリンカードってたくさん種類があるけど、結局どれが一番お得なの？」
そう感じたこと、ありませんか？
ガソリン代は毎月の固定費の中でも意外と大きな割合を占めるため、少しの割引でも年間にするとかなりの節約になります。とはいえ、年会費・値引き率・ポイント還元・使えるガソリンスタンドなど、比較項目が多くて混乱しがちです。
この記事では、主要なガソリンカードを「年会費」「割引率」「特典」「使いやすさ」の4つの視点からわかりやすく整理していきます。初めて作る人にも、すでに持っているけど見直したい人にも役立つ内容です。
年会費無料か、条件付き無料かをまず確認
ガソリンカードを選ぶとき、まずチェックしておきたいのが「年会費」。
給油で節約するためにカードを作ったのに、年会費で相殺されてはもったいないですよね。
たとえば、apollostation card（出光興産系）は年会費が永年無料。維持コストが一切かからないため、どれだけ給油してもしなくても損をしないのが魅力です。
一方で、ENEOSカード（S／P／Cタイプ）は年会費1,375円（税込）ですが、「年1回以上の利用で翌年度無料」となるため、実質無料で使えるケースが多いです。
年に数回しか給油しない人なら、完全無料のカードを選ぶのが安心。逆に車を頻繁に使う人は、多少年会費がかかっても「値引き率」や「ポイント還元率」が高いカードを選んだほうがトータルで得になることもあります。
値引き方式の違いを知ると選びやすい
次に見るべきは「ガソリン代の割引・値引き方式」です。
一口にガソリンカードといっても、実際の値引き方法には大きく3パターンあります。
- 一律値引きタイプ
→ 給油1リットルあたり何円引きと固定されている方式。使うたびに確実に安くなるため、シンプルでわかりやすい。給油量が少ない人にもおすすめ。 - 利用額連動タイプ
→ 月のカード利用額に応じて割引額が上がる方式。たくさん使うほど値引きが増えるため、カードを生活費全般に使う人ほどお得。 - ポイント還元タイプ
→ 給油時に直接割引されるのではなく、利用額に応じてポイントが貯まり、後からキャッシュバックできる方式。ポイントの使い道が広いのが特徴。
カードによって、この方式のどれを採用しているかが異なります。
たとえば、ENEOSカードPは利用額に応じて最大7円／L引き、apollostation cardは一律2円引き（オプション登録で最大10円引き）など。給油量が多い人は「変動値引き」タイプを、シンプルに安くしたい人は「一律値引き」タイプを選ぶのがコツです。
割引率・還元率で見るとこう違う
実際の割引・還元の目安を見てみましょう。
給油だけで比較しても、1リットルあたりの値引き額はカードごとに差があります。
- ENEOSカード Pタイプ：最大7円／L引き（利用額による）
- ENEOSカード Sタイプ：いつでも2円／L引き＋ENEOSでポイント還元
- apollostation card：2円／L引き（オプション加入で最大10円／L引き）
- コスモ・ザ・カード・オーパス：最大7円／L引き（条件あり・年会費無料）
これを年間給油量に換算すると、例えば月に100L入れる人なら、
「7円×100L×12か月＝年間8,400円の節約」にもなります。
また、カードによっては給油だけでなくショッピング利用でもポイントが貯まり、ガソリン代に充当できる仕組みを持つものもあります。
「日常の買い物も全部このカードで払う」という人ほど、ポイント還元タイプが効いてきます。
よく使うガソリンスタンドブランドで選ぶ
「どのカードが一番お得か？」は、実は「どのスタンドを使うか」で大きく変わります。
カードにはそれぞれ発行元となる石油会社があり、その系列スタンドでの特典が最も手厚く設定されています。
- ENEOSカード → 全国約12,000店のENEOSで利用可
- apollostation card → 出光・シェル・apollostation系スタンドで利用可
- コスモ・ザ・カード・オーパス → コスモ石油系列で利用可
このため、「いつも同じ系列のスタンドで入れている」人は、そのブランド専用カードを選ぶのが鉄則です。逆に、複数のスタンドを使い分ける人は、年会費無料でポイント型のカードのほうが融通がききます。
地域によってスタンドの分布も異なるため、まずは自宅や職場の近くのスタンドがどのブランドか確認しておくのが重要です。
年間の利用金額を考えて「元が取れるか」を試算する
年会費有料のカードを検討するときは、どのくらい使えば元が取れるかを一度計算してみましょう。
たとえばENEOSカードPは、月に5万円以上カードを使えば割引率が上がり、年間で1万円以上の節約になることもあります。
逆に、月に1万円程度しか給油しない人だと、年会費を差し引くとメリットが小さくなることも。
こうした「損益分岐点」はカードごとに異なるため、
・月のガソリン代
・その他のカード利用額
を基準に見積もるのがおすすめです。
ポイントや特典の使いやすさも大事
ガソリンカードの魅力は、値引きだけではありません。
貯まったポイントをガソリン代の支払いに充てたり、景品・ギフト券に交換できるカードも多くあります。
ENEOSカードでは、1,000ポイントを1,000円分としてキャッシュバック可能。
apollostation cardでは、ショッピング利用でもTポイントが貯まり、ガソリン代や日用品の購入に活用できます。
また、家族カード・ETCカードが無料で発行できるカードもあるため、家族で車を複数台使っている場合は、その分も含めて節約効果が高まります。
さらに、最近はApple PayやGoogle Payに対応しているカードも多く、スマホ決済で給油できるなど利便性が向上しています。
注意しておきたいポイントと落とし穴
ガソリンカードを作る前に、いくつか気をつけたい点もあります。
- 割引対象外の店舗がある
高速道路のサービスエリアや一部のフランチャイズ店舗では、割引が適用されない場合があります。 - 月間上限リットル数が決まっているカードもある
たとえば「月150Lまで」など。給油量が多い人は上限を超えると値引きが止まります。 - 年会費条件付き無料のカードは注意
「年1回以上利用で翌年無料」などの条件を満たさないと、翌年に年会費が発生します。 - ポイントの有効期限
せっかく貯めたポイントも、期限切れで失効してしまうことがあります。定期的に残高を確認しておきましょう。 - 対象スタンドの確認を忘れずに
普段使うスタンドがカードの対象外だった、というケースも珍しくありません。必ず事前に対象店舗を調べておきましょう。
目的別に見るおすすめカードの傾向
最後に、どんな人にどんなカードが合うのか、ざっくりまとめます。
- とにかく維持費をかけたくない人
→ apollostation card（年会費無料・基本2円引き） - 給油量が多く、生活費もカードでまとめたい人
→ ENEOSカード P（利用額に応じて最大7円引き） - 家族で複数台使っている人
→ 家族カード・ETCカードが無料のタイプ（ENEOSカード Sなど） - ポイントを貯めて自由に使いたい人
→ コスモ・ザ・カード・オーパス（年会費無料＋ポイント高還元） - 特定ブランドのスタンドを愛用している人
→ その系列専用カード（ENEOS・出光・コスモなど）を選ぶのが最も確実
ガソリンカードはどれがいい？年会費・割引率・特典で徹底比較して紹介
結局のところ、「ガソリンカードはどれがいい？」という問いに対しての答えは、
「どのスタンドをどれくらい使うか」「どのくらい給油するか」「カードを普段使いするか」で変わります。
年会費無料で気軽に始めたいならapollostation card、
しっかり給油してがっつり割引を狙いたいならENEOSカード、
幅広くポイントを貯めたいならコスモ・ザ・カード・オーパス。
それぞれに強みがあるので、ライフスタイルに合わせて選ぶのがベストです。
うまく使い分ければ、年間数千円〜1万円以上の節約も夢ではありません。
日々のガソリン代を少しでも抑えるために、今日から自分にぴったりの1枚を見つけてみてください。
