お酒をよく飲む人なら、一度は「ヘパリーゼ」という名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
「二日酔いに効く」「肝臓にいい」といったイメージが広く知られていますが、実際にどのタイプを選べばいいのか迷う人も多いはずです。
この記事では、ヘパリーゼの種類や成分の違いをわかりやすく解説しながら、「お酒を飲む人にはどれが合っているのか」を丁寧に紹介していきます。
ヘパリーゼとは?肝臓をサポートする人気シリーズ
ヘパリーゼは、ゼリア新薬工業が製造・販売している「肝臓サポート」系の商品ブランドです。
特徴は、豚の肝臓から抽出した「肝臓水解物(かんぞうすいかいぶつ)」という成分を中心に、アミノ酸やビタミン、タウリン、生薬エキスなどを組み合わせている点。
この“肝臓水解物”には18種類ものアミノ酸が含まれ、肝臓の代謝を助けたり、栄養補給をサポートする目的で使われています。
「肝臓の疲れ」「お酒を飲んだあとの倦怠感」「日々の元気を保ちたい」といった場面で選ばれることが多く、ドリンクタイプから錠剤、清涼飲料水まで幅広いラインナップがあります。
お酒を飲むと肝臓がどんな状態になるのか
まず、お酒を飲むと体の中で何が起こるかを簡単に整理しましょう。
アルコールは肝臓で分解されますが、その過程で「アセトアルデヒド」という有害物質が発生します。
これは頭痛や吐き気、だるさなど、いわゆる二日酔いの原因にもなる成分です。
肝臓は、アルコール分解だけでなく、脂質や糖の代謝、解毒、エネルギー生産なども担う“働き者”の臓器。
つまり、飲み会が続いたり、お酒の量が多い人ほど、肝臓は休む暇がなく疲れやすいのです。
そんな肝臓をサポートするために誕生したのが、ヘパリーゼシリーズというわけです。
ヘパリーゼの種類はどれくらいある?まずは分類をチェック
ヘパリーゼと一口に言っても、実はいくつかのシリーズに分かれています。
大きく分けると「医薬品タイプ」と「清涼飲料水タイプ」の2種類です。
- 医薬品タイプ:薬局で販売されている第2類・第3類医薬品。肝臓水解物などの有効成分を含み、効能・効果が表示されている。
- 清涼飲料水タイプ:コンビニやスーパーで手軽に買えるタイプ。医薬品ではないため効能はうたえないが、栄養補給ドリンクとして人気。
どちらも「肝臓の働きを助けたい」「飲酒後のだるさをケアしたい」といった目的で使われていますが、成分や強さに違いがあります。
医薬品タイプのヘパリーゼ:しっかりケアしたい人におすすめ
ヘパリーゼドリンクシリーズ
50mLの小瓶タイプで、もっとも定番の医薬品シリーズ。
肝臓水解物のほか、コンドロイチン、タウリン、ビタミンB群、生薬エキスなどをバランスよく配合しています。
飲酒による肝臓の疲れや倦怠感を感じやすい人、会食が多い人に向いています。
ヘパリーゼHiプラス
成分がさらに強化された上位モデル。
肝臓水解物に加えて、ローヤルゼリー、カルニチン、生薬エキスをプラス。
「最近お酒が残りやすい」「疲れが抜けにくい」という人に人気のタイプです。
ヘパリーゼキングシリーズ
生薬配合数が多く、滋養強壮を重視した構成。
トシシやゴミシ、クコシなど、東洋医学由来の成分が多く、体全体の活力をサポートする方向性です。
肝臓ケアに加えて「元気を取り戻したい」人に合います。
ヘパリーゼプラスII(錠剤)
錠剤タイプの医薬品で、持ち歩きしやすく続けやすいのが特徴。
肝臓水解物やビタミンB群を中心に、日常的な疲労回復を目的としています。
「毎日は飲まないけど、疲れた日に使いたい」という人にも便利です。
清涼飲料水タイプ:手軽さ重視ならこちらもあり
医薬品ほどの効能表示はありませんが、清涼飲料水タイプも人気があります。
コンビニで買える「ヘパリーゼW」シリーズなどが代表的です。
ヘパリーゼWシャイン
肝臓エキス、ウコンエキス、コラーゲン、ローヤルゼリー、ビタミンCを配合。
女性の支持も高く、味も飲みやすく仕上げられています。
飲み会前や翌日のリフレッシュ目的に選ぶ人が多いタイプです。
ヘパリーゼWプレミアム粒タイプ
タブレット状で、ウコンやコンドロイチン、ビタミン類を配合。
お酒の席が多い人でも持ち運びやすく、1回あたりのコストも手頃です。
ただし医薬品ではないため、体調改善を目的にするより「予防ケア」「日々のサポート」寄りになります。
成分の違いを理解すると選びやすい
ヘパリーゼを選ぶうえで、成分ごとの役割を知っておくと選びやすくなります。
- 肝臓水解物:豚レバーを酵素分解した成分。アミノ酸やペプチドを含み、肝臓の代謝を助ける。
- タウリン:肝臓や胆汁の働きをサポート。ドリンクによく含まれる。
- ビタミンB群(B2、B6など):アルコール代謝で消耗しやすいビタミンを補給。
- ローヤルゼリー・カルニチン:疲労感や倦怠感の軽減をサポート。
- ウコンエキス(クルクミン):アルコール分解を助けるとされる天然成分。
- 生薬(ゴミシ、クコシ、トシシなど):肝臓や胃腸の働きを整えるとされる植物エキス。
「飲み会の前にしっかりケアしたい」なら、これらが複合的に入った医薬品ドリンクタイプを。
「普段から軽くサポートしたい」なら、清涼飲料水タイプや粒タイプが続けやすいでしょう。
飲むタイミングもポイント
薬剤師などの専門家によると、ヘパリーゼは「お酒を飲む30分前」に飲むのがおすすめとされています。
これは、肝臓水解物などの成分をあらかじめ体に取り込んでおくことで、アルコール代謝をスムーズにするため。
もちろん、飲み過ぎたあとに飲んでも一定のサポート効果は期待できますが、翌朝のために“先手ケア”を意識するのがコツです。
注意したいことと正しい使い方
ヘパリーゼはあくまで“サポート”製品です。
過度な飲酒を続けたり、休肝日を設けない生活では、どんな製品でも効果を実感しづらくなります。
また、体質や肝機能に不安がある場合、持病がある人、薬を服用している人は、医師や薬剤師に相談するのが安全です。
医薬品タイプは用法・用量を守り、15歳未満は使用しないなどの注意書きもあります。
妊娠・授乳期の使用も控えめが推奨されています。
「体にいいからたくさん飲もう」ではなく、「必要なときに適量を守る」ことが大切です。
お酒を飲む人におすすめの選び方まとめ
ここまでの内容を整理すると、選び方のポイントは次のとおりです。
- 二日酔い・だるさをしっかりケアしたい:**ヘパリーゼキングやHiプラス**などの医薬品タイプ
- 日常的なケアをしたい:ヘパリーゼプラスII(錠剤タイプ)
- 手軽に予防したい・コンビニで買いたい:ヘパリーゼWシリーズ
飲み方のタイミングとしては「お酒の前30分」を意識し、水分補給と十分な休息も忘れないことが重要です。
お酒を飲む人にヘパリーゼはどれがいい?成分と効果の違いを徹底調査
お酒の付き合いが多い人にとって、ヘパリーゼは心強い味方です。
ただし、「どれがいいか」はライフスタイルや体質によっても違います。
飲み会前の集中ケアならドリンクタイプ、毎日の疲れ対策なら錠剤タイプ、軽いサポートなら清涼飲料水タイプといった具合に、目的で選ぶのが正解です。
大切なのは、ヘパリーゼを“お守り代わり”に上手に使いながら、体に無理をかけすぎないこと。
楽しくお酒を飲みたいなら、肝臓のケアを意識して、自分に合ったヘパリーゼを上手に取り入れていきましょう。
