「IKEAのワゴンが販売終了したって本当?」
そんな声を最近よく目にします。収納力もデザインも優秀で、部屋に一台あるだけでぐっとおしゃれになるIKEAの人気アイテムだけに、もし本当に販売終了ならショックですよね。
この記事では、実際にIKEAワゴンが販売終了したのか、なぜそんな噂が広がったのか、そして後継モデルや代替商品についてもわかりやすく紹介します。
IKEAワゴンが販売終了といわれた理由
まず結論から言うと、IKEAワゴンは完全に販売終了したわけではありません。
正確には「旧モデルが在庫限りで販売終了し、新モデルとしてリニューアル販売される」という状況です。
販売終了といわれるようになった背景には、いくつかの要因があります。
一時的な在庫切れと販売ページの非表示
2024年後半、一部の店舗やオンラインストアでIKEAの定番ワゴン「RÅSKOG(ロースコグ)」や「RÅSHULT(ロースフルト)」が品切れ状態となり、商品ページが一時的に非表示になりました。
これを見たユーザーが「もう売ってないのでは?」とSNSに投稿し、それが拡散されたことで「販売終了」という誤解が生まれました。
カラーや仕様の整理
IKEAでは定期的にカラー展開や仕様の見直しを行います。
ロースコグシリーズも例外ではなく、人気のあったカラー(ネイビーやピンクなど)が順次ラインナップから外れていきました。
「いつもの色がなくなった=廃盤」と感じたユーザーも多く、これも販売終了説が強まった原因です。
旧モデルの在庫限り終了
IKEAは2025年1月からワゴンシリーズの仕様を一新する方針を発表しました。
これに伴い、旧型のロースコグおよびロースフルトは在庫がなくなり次第販売終了。
店舗によってはすでに旧型の展示が撤去され、新モデル登場まで一時的に“空白期間”が生じたことも、販売終了と思われた理由の一つです。
実際のところ、販売は続いているの?
はい。IKEAワゴンは「販売終了」ではなく「モデルチェンジ」です。
2025年1月1日より、改良された新しいロースコグシリーズとして再登場します。
IKEAの公式発表によると、新モデルでは以下のような改良が施されています。
- キャスターのうち2輪にロック機能を追加し、安定性を向上。
- 小型モデル(旧ロースフルト)は高さを65cmから61cmに変更し、机下などにも収まりやすく。
- 大型モデル(旧ロースコグ)は梱包サイズを約50%コンパクト化し、持ち運びしやすく改良。
- カラーバリエーションを整理し、新たにグレーブルーなどの新色を追加。
- シリーズ名を統一し、「ロースフルト」は「ロースコグ スモール」として展開。
つまり、ワゴン自体が消えるわけではなく、より使いやすく、より環境に配慮した形で生まれ変わるというわけです。
販売終了と勘違いされやすい理由
では、なぜここまで「販売終了」という噂が広がってしまったのでしょうか。
その背景をもう少し掘り下げてみましょう。
理由1:在庫の偏りと物流の遅れ
IKEAはグローバルに展開しているため、世界的な物流の影響を受けやすい構造です。
一部店舗では入荷が遅れ、オンラインでも「入荷未定」「在庫切れ」状態が続きました。
これを見たユーザーが「もう生産していないのでは?」と誤解してしまったケースが多いようです。
理由2:検索結果の影響
「IKEAワゴン 販売終了」という検索ワードが一時期急増し、関連するブログ記事やまとめサイトのタイトルに“販売終了”という文字が並びました。
検索結果でその言葉だけが強調されるため、「やっぱり終わったんだ」と思い込む人が増えたのです。
理由3:店頭展示の入れ替え
IKEA店舗では季節ごとに展示レイアウトが変わります。
旧ワゴンが一時的に展示スペースから外されていた時期があり、それを見た来店客が「もう扱っていない」と勘違いしたという報告もありました。
新モデル「ロースコグ」シリーズの特徴
2025年から登場する新ロースコグシリーズは、旧モデルの魅力を引き継ぎつつ、細かな不満点を改善した仕様になっています。
注目すべき改良点をもう少し具体的に紹介します。
1. キャスターにロック機能が追加
旧モデルでは「動きやすい反面、固定しにくい」という声がありました。
新モデルでは2輪にロックを搭載し、作業中や掃除時にも安定して使用できます。
2. 小型モデルがよりコンパクトに
「デスク下に入らない」「少し高すぎる」といった意見を受け、高さが4cm低くなりました。
狭い部屋でも使いやすく、キッチンや洗面所など省スペースで活躍するよう設計されています。
3. 大型モデルの持ち帰りやすさUP
大型ワゴンは梱包サイズを約半分に圧縮。
公共交通でも持ち帰りやすくなり、環境負荷の軽減にもつながっています。
4. 統一されたデザインライン
ロースフルトという名称が廃止され、「ロースコグ スモール」に統一。
大小を問わず一貫したシリーズとして展開されることで、インテリアコーディネートもしやすくなりました。
人気の理由と、変わらない魅力
IKEAワゴンがここまで人気を集めるのは、やはり“使い勝手の良さ”と“デザイン性”のバランスにあります。
金属フレームで丈夫、キャスター付きで移動が楽、そして北欧テイストのシンプルな見た目。
リビング・キッチン・オフィス・洗面所と、どこに置いても違和感がありません。
新モデルでもこのコンセプトは変わらず、むしろより使いやすく、長く使える方向へ進化しています。
長年の定番商品が進化を重ねて残り続けるのは、IKEAらしい“民主的デザイン”の考え方の表れです。
もし在庫がない場合の代替商品
「今すぐ欲しいけど、IKEAで売り切れてる…」という場合、他メーカーの収納ワゴンも検討してみましょう。
最近では、IKEA風のスチールワゴンを展開するブランドも増えています。
- 山善(YAMAZEN)バスケットトローリー
キャスター付き3段ワゴンで、カラー展開も豊富。サイズ感もIKEAに近く、ネット通販で手に入れやすい。 - ニトリ 高さ調整スチールワゴン
コンパクト設計で狭い空間にもフィット。価格も手頃で組み立ても簡単。 - 無印良品 スチールトロリーワゴン
シンプルなデザインと安定した品質が特徴。IKEAよりも落ち着いた雰囲気が好きな人におすすめ。
代替商品を選ぶときは、使用場所・収納する物・移動の頻度などを考えてサイズと機能を選ぶのがポイントです。
IKEAワゴンは今後どうなる?
IKEAワゴンは「販売終了」ではなく「進化の過程」にあります。
今後もロースコグシリーズとして継続し、改良を重ねながらラインナップを展開していく見込みです。
旧モデルを持っている人は、そのまま使い続けても問題ありませんし、新モデルを待つのもおすすめ。
色やサイズ、キャスター仕様など、自分のライフスタイルに合ったタイプを選べるようになるでしょう。
IKEAワゴン販売終了の真相とまとめ
最後にもう一度まとめると――
- IKEAワゴンは販売終了ではなく「旧モデル在庫限りで終了」。
- 2025年から改良された新モデル「ロースコグシリーズ」として継続販売。
- 販売終了と誤解された理由は、一時的な在庫切れ・カラー変更・名称整理など。
- 新モデルではキャスターロック追加やサイズ調整など、使いやすさが向上。
- どうしても手に入らない場合は、山善(YAMAZEN)バスケットトローリー・ニトリ 高さ調整スチールワゴン・無印良品 スチールトロリーワゴンも優秀な代替品。
これからIKEAワゴンを購入しようとしている人は、「販売終了」という噂に惑わされず、リニューアル後の新モデルを楽しみにしておくのが正解です。
使いやすさもデザインも磨かれた、新しいIKEAワゴンはきっとこれからも長く愛されるでしょう。
