「かき氷グミが売ってない」「もう販売終了したの?」──そんな声がSNSや口コミサイトでよく見られます。夏の定番お菓子として親しまれてきたこのグミが、店頭から姿を消してしまったように感じる人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、かき氷グミがなぜ“販売終了”と噂されるのか、実際の販売状況と今後の予定について詳しく調べてみました。
実は販売終了ではなく「期間限定」だった
結論から言うと、かき氷グミは完全な販売終了ではありません。製造元のカバヤ食品が毎年「期間限定商品」として春から夏にかけて発売している、いわば“季節商品”なのです。
メーカーの公式リリースによると、かき氷グミは1990年代に登場し、現在もすいかグミなどと並ぶ夏向けラインとして扱われています。つまり、店頭で見かけなくなるのは「販売終了」ではなく「販売期間が終わっただけ」ということ。
春先から初夏にかけて店頭に並び、夏が終わる頃には出荷も終了。そのため秋や冬にスーパーやコンビニで見つけにくくなるのです。
「販売終了」と誤解される理由
では、なぜ販売終了と勘違いされてしまうのでしょうか。その理由はいくつかあります。
1. 店頭に並ぶ時期が短い
かき氷グミは“夏限定”という位置づけのため、販売期間が非常に短いです。SNSで「全然見ない」と言われるのは、単にシーズンオフだから。毎年春〜夏限定の再登場を知らない人にとっては「終わったのかな」と思ってしまうのも無理はありません。
2. 地域や店舗によって入荷状況が異なる
全国販売とはいえ、全店舗で一律に扱うわけではありません。大型スーパーや駄菓子屋チェーンでは比較的見つかりやすい一方、コンビニでは仕入れが少なく、店舗によっては一度も置かないこともあります。
3. 通販やECサイトでの在庫切れ
Amazonや楽天などでも取り扱いがありますが、人気シーズンを過ぎると在庫が一時的に消えることがあります。その状態が「もう販売してないのでは」と誤解を呼んでいるようです。
販売戦略の背景にある「季節感」と「限定効果」
かき氷グミは、ただの駄菓子ではなく「夏の風物詩」として定着しています。メーカーにとっても季節の象徴的存在であり、毎年の風物詩としてファンが待ち望む商品です。
季節限定とすることで、希少性や“今年もこの味が来た”という特別感を演出できるのがポイント。これにより、消費者が一時的に購買意欲を高める仕組みになっています。
また、年間を通して在庫を抱えるリスクを減らせるのも、企業にとっての大きな利点です。特に原材料費や物流コストが上昇している昨今では、季節ごとに生産を絞る形が合理的だと言えるでしょう。
かき氷グミの魅力と変化
長年愛されてきた理由の一つが、独特の“シャリシャリ感”です。ざらめのようなパウダーがコーティングされ、噛むたびにかき氷のような食感を楽しめるのが特徴。いちご、ブルーハワイ、レモンなどの味が揃い、まさに夏を感じさせる組み合わせです。
ただし、近年では一部で「昔の味と少し違う」と感じる声もあります。リニューアルや内容量の変更、パッケージデザインの刷新などが行われているため、懐かしさを求める人には印象が変わって感じられるのかもしれません。
それでも「懐かしい味」「夏になると食べたくなる」といった口コミが多く、今でも根強い人気を維持しています。
グミ市場の変化も影響している?
かき氷グミのような昔ながらの定番商品が“売ってない”と感じる背景には、グミ市場の多様化も関係しています。
現在のグミ市場は、コラーゲン配合・ビタミン強化・ハード系・もちもち系など、さまざまなカテゴリーが乱立。新ブランドやコラボ商品が次々と登場するため、限られた売り場スペースの中で競争が激化しています。
結果として、季節限定の定番商品が後回しにされ、店頭に置かれにくくなるケースもあります。つまり「人気がなくなった」のではなく、「棚の競争に負けて一時的に目に入らなくなった」という構造的な事情もあるのです。
2025年も再登場が決定している
実は、2025年3月にカバヤ食品の公式ニュースリリースで「かき氷グミ・すいかグミを全国で期間限定発売」と発表されています。毎年このように春先に発売が告知され、夏前後に再び販売が始まるのが恒例です。
つまり、「今年もちゃんと出ている」「販売が終了したわけではない」ということが公式に確認されています。
夏の間に店頭で見かけたら、まさにそのシーズンの到来。期間を逃すとまた数ヶ月間は手に入らなくなるため、ファンにとっては“見つけたら即買い”が鉄則です。
どこで買える?探し方のコツ
もし近所のスーパーやコンビニで見つからない場合は、以下の方法を試すと見つかりやすいです。
- 駄菓子屋やお菓子専門店をチェック
- Amazonや楽天などの通販サイトで検索
- カバヤ公式サイトのニュースページを確認
- 夏季限定のフェアやイベント出店を探す
SNSでも「◯◯スーパーで発見!」「まだ◯◯にあった」といった投稿が多く見られるため、リアルタイムの情報を追うのも有効です。
今後のかき氷グミに期待したいこと
長く続く商品だからこそ、ファンからは「新味が出てほしい」「昔のタイプも復刻してほしい」といった声も上がっています。実際、メーカーは近年フレーバーやパッケージを少しずつ変えながらリニューアルを重ねており、今後も進化する可能性があります。
加えて、最近は“平成レトロ”ブームの影響もあり、懐かしいお菓子の再注目が進んでいます。かき氷グミもその流れに乗って、再び大きな話題になるかもしれません。
かき氷グミがなぜ販売終了といわれたのか、そしてこれから
まとめると、かき氷グミが「販売終了した」と言われる理由は、実際には期間限定で流通しているために“見かけない時期がある”だけです。
メーカーは現在も生産を継続しており、2025年も発売が予定されています。
「販売終了」という言葉が広まったのは、SNS上の勘違いや流通のタイミングによるものであり、商品そのものは今も健在です。
今年の夏、店頭でかき氷グミを見かけたら──それは“季節の訪れ”の合図。懐かしい甘さとシャリっとした食感を、また味わってみてはいかがでしょうか。

