子どもの食事にちょっとした彩りを添えられるとして人気を集めていたアンパンマン ママ、これかけて！。
アンパンマンのキャラクターがあしらわれたパッケージと、“ひとふりで楽しい食卓”というコンセプトで知られていました。ところが、最近この商品が見かけられないという声が多く聞かれます。
本当に販売終了してしまったのか？ 理由や再販の可能性、そして代わりになる商品について詳しく見ていきましょう。
アンパンマンママこれかけてとは？どんな商品だったのか
まずはこの商品の概要から整理します。
アンパンマン ママ、これかけて！は、永谷園が2018年1月に発売したトッピング用ふりかけ。
アンパンマンのかまぼこや、かぼちゃ・人参・大根葉・ほうれん草などを練り込んだ野菜フレーク、あられなどがミックスされた、カラフルで見た目にも楽しいふりかけでした。
味付けはあえて控えめ。ごはんだけでなく、うどん、サラダ、スープ、パンなど、あらゆる料理に「ママ、これかけて！」と子どもが自分から言いたくなるようなコンセプトで作られていました。
1回分の小袋タイプで持ち運びもしやすく、外出先での食事やお弁当にも便利。子どもの「食べムラ」や「イヤイヤ期」の食卓を楽しくするアイテムとして開発されたことがうかがえます。
アンパンマンママこれかけてが販売終了した時期
永谷園の公式サイトやSNSの投稿によると、「アンパンマン ママ、これかけて！」は2018年7月まで販売されていたとのこと。
つまり、発売からおよそ半年〜7か月で販売が終了した短命商品だったことになります。
永谷園公式X（旧Twitter）でも「2018年7月まで販売しておりました」と明言されており、現在は生産・流通ともに終了しています。
スーパーやオンラインショップを探しても、現在はほとんど取り扱いがなく、在庫を見かけるのはまれです。
販売終了の理由は？公表されていないが考えられる背景
メーカーから明確な理由は公表されていませんが、いくつかの可能性が考えられます。ここでは一般的な食品業界の動向も踏まえて整理してみましょう。
需要や販売量が伸び悩んだ可能性
「トッピング用ふりかけ」という新しいコンセプトは話題性がありましたが、一般的なふりかけほどの需要を得るのは難しかったのかもしれません。
ターゲットが幼児や未就学児の家庭に限られるうえ、食卓での使い方が限定的だったことも影響した可能性があります。
コスト構造の問題
複数の素材（かまぼこ、野菜フレーク、あられ）を組み合わせ、しかも小袋包装にしていたため、製造コストや包装コストが高くついたと考えられます。
定価が138円（税抜）という価格帯では、採算を取りにくかったのではないかとの見方もあります。
売り場展開が難しかった
ふりかけのようでふりかけではない“トッピング用食品”というジャンルは、スーパーのどの棚に置くべきかが曖昧になりがち。
「調味料コーナー」でも「キャラクター食品コーナー」でも浮いてしまい、消費者が手に取りづらかった可能性があります。
限定販売としての企画だった
発売から半年ほどで終了している点を踏まえると、もともと短期企画商品だった可能性も。
アンパンマンのキャラクターを使った話題性重視の新商品としてテスト的に投入された、という背景も考えられます。
市場の嗜好変化
近年は「無添加」「減塩」「シンプル調理」など、より健康志向の流れが強まっています。
味付けなし・素材そのままという点は評価できるものの、「味が薄い」「子どもが物足りなさを感じた」という口コミも見られ、リピート率に影響した可能性があります。
再販やリニューアルの可能性はある？
2025年現在、「アンパンマン ママ、これかけて！」の再販やリニューアル再登場に関する情報は確認されていません。
永谷園の公式サイトやXアカウントでも、再発売の予定はアナウンスされておらず、完全に生産終了とみてよいでしょう。
Amazonや楽天などでは、過去の在庫が出品されていた形跡がありますが、現在はほとんど販売されていません。
また、プレミア価格での転売なども見られないため、市場在庫はすでに枯渇していると考えられます。
永谷園のアンパンマンシリーズは今も健在
とはいえ、アンパンマンを起用した永谷園の子ども向けシリーズ自体は今も元気です。
たとえば以下のような商品は継続して販売されています。
- それいけ！アンパンマン ふりかけ ミニパック：子ども向けの定番ふりかけ。おかか・たまご・さけ・やさい味など、味のバリエーションが豊富。
- アンパンマン まぜこみごはんの素（緑黄色野菜）：ご飯に混ぜるだけで野菜が摂れるまぜごはんタイプ。
- アンパンマン スープ：野菜入り・やさしい味わいで、子どもの朝食やお弁当にも人気。
これらはいずれも小袋パックで扱いやすく、キャラクターの力と使い勝手の良さを両立しています。
「ママ、これかけて！」が好きだった家庭には、これらのシリーズが代替候補としておすすめです。
代わりになる商品を探すならこの視点で
「アンパンマン ママ、これかけて！」のようなトッピング用ふりかけを探すなら、以下のようなポイントを意識すると選びやすいです。
1. 子どもが楽しく食べられる工夫
見た目がカラフルで、キャラクターや形状に遊び心があるものを選ぶと、子どもの食欲がわきやすくなります。
特に「アンパンマン」「すみっコぐらし」「ポケモン」など、子どもに親しみのあるキャラクターものはおすすめ。
2. 味付けがやさしく、アレルゲン表示が明確
子ども向け食品は、塩分・添加物・アレルギー成分の表示をチェック。
“味付け控えめ”や“野菜入り”など、素材の味を活かす商品を選ぶと安心です。
3. 持ち運びやすい小袋タイプ
お弁当や外出時に使いやすい個包装タイプは、衛生的で便利。
“1食分ずつ”という仕様は、「ママ、これかけて！」が人気だった理由のひとつでもありました。
アンパンマンママこれかけての販売終了を惜しむ声も
SNSや口コミサイトでは、「子どもが好きだったのにもう売ってない」「もっと続いてほしかった」といった声も少なくありません。
特に“イヤイヤ期”の子どもに食事を促すきっかけになったという投稿もあり、家庭での実用性が高かったことがうかがえます。
一方で、「あまり味がしなくて使いづらかった」「普通のふりかけで十分だった」といった意見もあり、評価は分かれていたようです。
結果的に短期間での販売終了となりましたが、その発想やコンセプトは多くのママたちに印象を残しました。
まとめ：アンパンマンママこれかけての販売終了と今後の選び方
「アンパンマン ママ、これかけて！」は、2018年7月をもって販売終了した永谷園の短期商品でした。
明確な理由は公表されていませんが、需要・コスト・販売戦略など複数の要因が関係していたと考えられます。
再販の予定は現時点ではなく、店頭で見かけることもほとんどありません。
ただし、永谷園のアンパンマンシリーズは現在も続いており、代替商品としてふりかけやまぜこみごはんの素を選ぶことができます。
子どもの食事時間を楽しく彩る工夫は、時代や商品が変わっても変わらないテーマ。
「ママ、これかけて！」が残したアイデアをきっかけに、日々の食卓をちょっと明るくするヒントを探してみるのも良いかもしれません。
