ドラッグストアでふと探してみたら、「ウルリスの黄色ボトルが見つからない!」──そんな声がSNSでも増えています。ウルリスといえば、“美容水から生まれたシャンプー”として人気を集めてきたブランド。その中でも黄色ボトルの「リペア」シリーズは、ダメージケア重視の方に特に支持されていました。
ではなぜ、このウルリス黄色が販売終了になってしまったのでしょうか?この記事では、その理由やブランドの今後、そして代わりに試せる新シリーズまで詳しく解説していきます。
ウルリス黄色=リペアシリーズとは?
まず前提として、「ウルリス黄色」と呼ばれているのは、正式には**ululis ウォーターコンク リペア**というシリーズです。
髪の水分量に着目し、「美容水生まれのMIZUシャンプー」として登場したこのラインは、90%以上が補水・補修成分で構成されているのが特徴。パサつきやダメージが気になる髪を、内側からうるおわせるような使用感で人気を集めました。
香りはフローラルサボン系で、さっぱりしつつ上品な印象。発売当初から口コミサイトでも高評価が多く、@cosmeのベストコスメやLIPSの受賞歴もあるなど、実力派シリーズとして知られていました。
そんなウルリス黄色が、なぜ店頭から姿を消してしまったのか。その経緯を追ってみましょう。
販売終了は本当?公式の発表内容
2023年12月、ウルリスの製造元であるH2Oは公式プレスリリースで「ウルリス リペアシリーズの生産終了」を発表しました。
発表によると、対象製品はシャンプー・トリートメント・ヘアオイルなど、リペアライン全体。生産は2024年1月末で終了し、以降は店頭在庫のみの販売になるとされています。
ここで注目したいのは、公式が「製品の品質や販売状況に問題はなかった」と明記している点です。つまり、不具合や売れ行き不振が原因ではなく、あくまで「諸事情による終了」という位置づけでした。
ユーザー人気が高かったこともあり、突然の発表に「なぜ?」という声が多く上がったのも当然です。
ウルリス黄色が販売終了になった理由
公式では「諸事情」とだけ説明されていますが、複数の美容情報サイトや販売関係者の情報を整理すると、主に次の3つの要因が背景にあると考えられます。
1. ブランドリニューアルによるライン再編
最も大きい理由は、ブランドのリニューアル戦略です。
ウルリスはシリーズごとにボトルカラーと役割が分かれており、黄色(リペア)はダメージケア、青は保湿、ピンクはうねりケアなどのテーマを持っています。
2024年に入り、新ライン「ululis VITA.C(ウルリス ビタシー)」が登場。黄色系のボトルデザインを引き継ぎながら、“ビタミン美容成分による補修ケア”という新テーマを打ち出しました。
つまり、ウルリス黄色の「リペア」はそのまま終わったのではなく、“ビタシー”としてリニューアルされたと考えられます。
美容業界では定期的な刷新によって成分・香り・デザインを一新し、トレンドに合わせた製品展開を行うのが一般的。リペア終了もその流れの一つでしょう。
2. コストや供給体制の見直し
製造や流通に関するコスト・原材料の高騰も影響している可能性があります。
近年、化粧品・日用品業界では原料価格や物流費の上昇が続いており、同価格帯で品質を維持するのが難しいケースが増えています。
リペアシリーズも「美容水ベースの高保湿処方」である分、原材料コストが高め。製造効率を見直す中で、新処方への切り替えが選択されたと考えられます。
3. 販売チャネルの整理と新製品移行
ドラッグストアなどの売り場では、陳列スペースの都合から新旧商品の入れ替えが頻繁に行われます。
「リペア」の後継として登場した「ビタシー」が導入されたタイミングで、旧シリーズを棚から下げる動きが起きたとみられます。
これにより、「店頭から急に消えた」「通販でしか見つからない」といった声が広がり、販売終了の印象を強めた面もあります。
ユーザーの声と評判
SNSや口コミでは、「ウルリス黄色が一番好きだった」「髪のまとまりが他と違う」といった愛用者の声が多く見られます。
特にダメージ毛・ブリーチ毛ユーザーからの支持が高く、「洗ってもきしまず、翌朝もするんとまとまる」という感想が目立ちました。
一方で、「最近どこにも売ってない」「詰め替えだけ残ってる」といった投稿も増え、在庫切れ=販売終了という誤解も広がりました。
この点、メーカーが明確に「リペアは生産終了」と発表しているため、現在は流通在庫のみであることが確実です。
ウルリス黄色の代わりに試したいシリーズ
「リペアが好きだったのに、もう買えないの?」という方に向けて、後継や代替として試せるシリーズを紹介します。
● ululis VITA.C(ウルリス ビタシー)
黄色ボトルの後継ライン。
従来のダメージケアに加え、ビタミンC誘導体やシトラスエキスを配合し、ツヤとハリを重視した設計。香りも爽やかで軽やかになり、日常使いしやすい印象です。
旧リペアの質感が好きだった人には、このシリーズが最も近い使用感でしょう。
● ululis MOIST(ウルリス モイスト)
青ボトルの保湿ライン。
乾燥やパサつきが気になる方に向いており、しっとりとまとまる仕上がりが特徴です。
ダメージ補修力はやや穏やかですが、保湿重視派には満足度が高いシリーズです。
● 他ブランドの水分ケア系シャンプー
「美容水」発想のシャンプーは他ブランドでも人気が高く、ツヤ・うるおい重視の製品が多数登場しています。
成分構成や香りの好みで選びつつ、自分の髪質に合う新たな定番を見つけるのも良いでしょう。
店頭や通販での現状
2024年以降、ドラッグストアではすでにウルリス黄色を見かける機会が減っています。
ただし、オンラインストアや一部の店舗では「在庫限り」「廃盤品」として販売されている場合もあります。
終売品は在庫が限られるため、欲しい場合は早めの購入がおすすめです。価格変動もあるため、購入前には販売元や状態を確認しましょう。
なお、リペア終了後もウルリスブランド自体は継続しています。ピンク(うねりケア)・青(保湿)・紫(ツヤ)など他シリーズも健在です。
「ウルリスが全部終わった」と誤解されがちですが、実際は一部ラインの終了に過ぎません。
今後のウルリスブランドの展開
ウルリスはブランド誕生以来、“髪の水分に着目したケア”を軸に成長してきました。
リペアの終了と同時に、新シリーズの登場やリニューアルが続いており、これはブランドが停滞しているのではなく次のステージへの進化と捉えるべきでしょう。
新シリーズでは、より透明感のあるパッケージデザインや、トレンド成分の導入などが進んでいます。
近年は「ビタミン美容」「透明感」「軽やかさ」といったテーマが注目されており、ウルリスもその流れを取り入れて再構築していると考えられます。
ウルリス黄色が販売終了した理由のまとめ
改めてまとめると、ウルリス黄色が販売終了となった理由は次の通りです。
つまり「ネガティブな理由で終わったわけではない」ということです。
人気シリーズだったからこそ、より進化した形で次のステージへと移ったと見るのが自然でしょう。
ウルリス黄色の販売終了後も、髪の“うるおい補修”は続く
ウルリス黄色がなくなったと聞くと少し寂しい気持ちになりますが、ブランドとしての進化は止まっていません。
補修・保湿・ツヤといった機能は新シリーズにしっかり受け継がれています。
もしリペアシリーズを愛用していたなら、次はビタシーを試してみてください。使い心地は違っても、“うるおい髪”というコンセプトはそのままです。
これからもウルリスは、美容水発想のヘアケアブランドとして進化を続けていくでしょう。
そして、今回のリニューアルをきっかけに、新しいお気に入りに出会える人もきっと多いはずです。
