エルバビーバとは?オーガニック発祥の人気ブランド
「エルバビーバ(Erbaviva)」という名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
カリフォルニア発のオーガニックコスメブランドで、赤ちゃんから大人まで使えるやさしいスキンケア製品として人気を集めてきました。
ブランド名の“Erbaviva”はイタリア語で「生きているハーブ」という意味。名前の通り、植物の力を活かした製品づくりが特徴です。
ボディオイル、ベビーバーム、ハンドクリームなどが代表的なアイテムで、香りの良さや肌へのやさしさに惚れ込むリピーターも多くいました。
しかし、ここ数年「エルバビーバが販売終了した」「店頭で見かけなくなった」という声がSNSや口コミサイトで急増。
実際に検索しても一部商品が“販売終了”や“在庫なし”となっており、「本当に終わってしまったの?」と心配する人が増えています。
では、なぜそのような状況になっているのでしょうか。
この記事では、販売終了といわれる背景や現在の取り扱い状況、今後の展開について詳しく見ていきます。
販売終了の噂が広がったきっかけ
エルバビーバが「販売終了」と言われるようになったのは、2021年ごろからです。
当時、日本での輸入販売を担っていたのは「ジョンマスターオーガニック(John Masters Organics)」を運営する企業でした。
ところがその年、ジョンマスターオーガニック側がエルバビーバの取り扱いを終了することを発表。
これにより、百貨店やセレクトショップで見かけていたエルバビーバ製品が一気に姿を消すことになりました。
旧代理店が取り扱いをやめた時期と、店舗から在庫がなくなった時期が重なったことで、「販売終了」という印象が広まったのです。
実際には、ブランド自体が消滅したわけではありません。
2021年10月以降、エルバビーバの日本国内における総代理店は「BCLカンパニー」に移管され、新たな体制で販売が続けられています。
とはいえ、代理店が変わったことで販売チャネルも変化しました。
以前のように百貨店やセレクトショップで簡単に買えなくなり、代わりにオンライン中心の販売へと移行しています。
これに気づかず「どこにも売っていない」「終売したのでは?」と感じた消費者が多かったのが、“販売終了説”が拡散した主な理由です。
代理店変更と流通再編の影響
代理店が変わるというのは、消費者にとっては単なる“企業の事情”に見えますが、実際には大きな影響を与えます。
新しい代理店が国内販売を開始するまでには、以下のようなステップが必要になるため、一時的に市場から商品が姿を消すことがあります。
- 輸入ルートや物流体制の再構築
- 製品パッケージや成分表記の日本向け調整
- 在庫の引き継ぎ・旧製品の販売終了
- 新販売サイトの立ち上げ・販路の見直し
この過程で、旧代理店経由の流通在庫が尽きた後に新製品の供給が始まるまで“空白期間”が生じやすいのです。
ちょうどこの時期、SNSやコスメブログで「エルバビーバが販売終了した」と投稿されるケースが増え、誤解が拡散してしまいました。
また、従来の販売チャネルであったコスメキッチンや百貨店、直営店舗などが順次取り扱いを終了したため、実店舗での入手が難しくなったことも“終売”と誤認される要因になりました。
本当に販売終了したの?現在の販売状況を確認
結論から言うと、**エルバビーバ**は完全に販売終了しているわけではありません。
現在も国内で正規に流通しており、公式通販サイト「Erbaviva Japan」や、正規取扱店「おもちゃ箱WEBSTORE」などで購入が可能です。
ただし、ラインナップの一部が整理されたことは事実です。
定番商品だった一部アイテムが生産終了となり、残った人気シリーズを中心に再構築されています。
たとえば、ベビーバターやマミーバームといった人気製品は継続して販売されていますが、過去に限定販売されていた香り違いや特別仕様品などはすでに在庫限りとなっているケースもあります。
また、販売がオンライン中心になったことで、実店舗でのテスター利用や香りの確認が難しくなり、消費者が“見かけなくなった=販売終了”と感じやすい状況になっています。
販売縮小・再構築の背景にある3つの要因
エルバビーバがかつてのように広く展開されなくなった背景には、いくつかの要因が重なっています。
1. オーガニック市場の競争激化
ここ数年、オーガニックコスメやベビーケアブランドは国内外問わず急増しました。
同じ“オーガニック”“ナチュラル”を掲げるブランドが増え、消費者の選択肢が広がる一方で、差別化が難しくなっています。
エルバビーバは長年の信頼を持つブランドですが、他ブランドが積極的にSNS発信やプロモーションを行う中で、少しずつ露出が減少。
販売チャネルを維持するコストとのバランスを考え、展開を絞った可能性があります。
2. 代理店移行に伴う在庫・物流調整
輸入ブランドは、代理店の切り替え時に在庫の再調整が必要です。
旧代理店の商品が一時的に流通しなくなると、店頭やECサイトで“欠品”“終了”表示が並びやすくなります。
実際、ジョンマスターオーガニックでの取り扱い終了後、エルバビーバ製品が一時的に国内で入手困難となり、その間に「販売終了」との認識が広まりました。
3. 消費者行動の変化
コロナ禍以降、コスメやスキンケアの購入は店舗からECへとシフトしました。
しかし、オーガニックブランドにとって“香り”“質感”“使用感”は重要な体験要素。
店頭で試せない状況が続くと、新規顧客の獲得が難しくなり、売上も落ち込みやすい構造になってしまいます。
その結果、販売店舗が減り、さらに“見かけなくなった”という悪循環に陥ったと考えられます。
消費者が感じる「販売終了」の実態
多くの人がSNSで「エルバビーバもう売ってないの?」とつぶやく理由は、必ずしも“ブランドが終わったから”ではありません。
実際には、「販売チャネルの変化」と「一部商品の生産終了」が主な原因です。
たとえば、以前は百貨店やセレクトショップで販売していたのに、今はオンライン限定。
これだけでも日常的に目にする機会が激減します。
また、「販売終了」と表示されているのは店舗側の表記であり、代理店やブランド公式が“生産終了”を発表したわけではないケースも多いです。
つまり、**エルバビーバ**は販売終了ではなく、“再編中”のブランドと言えるでしょう。
今後の展開と再販の可能性
今後のエルバビーバは、オンライン販売を中心とした“持続可能なブランド展開”へと舵を切ると考えられます。
BCLカンパニーが掲げるのは「サステナブルスタイル」。
この理念はエルバビーバのオーガニック精神と親和性が高く、ブランド再構築の方向性としては自然な流れです。
これまでのように大量生産・大量流通を前提にせず、限られたチャネルで安定的に供給していく形が主流になっていくでしょう。
そのため、全商品が再販されるとは限りませんが、人気ラインを中心に国内展開が続く見込みです。
もしお気に入りの商品がある場合は、公式通販や正規取扱店の最新情報をチェックしておくと安心です。
代替ブランドや似たコンセプトのアイテム
「エルバビーバが手に入りにくくなった」と感じている人にとって、代替品探しも気になるポイントです。
近年では、同じくオーガニック・ベビーケア系のブランドが増えており、以下のような選択肢があります。
- ジョンマスターオーガニック(John Masters Organics)
- ヴェレダ(WELEDA)
- ママバター(MAMA BUTTER)
- エトヴォス(ETVOS)ナチュラルケアライン
- アロベビー(ALOBABY)
これらのブランドも天然由来成分や環境への配慮を重視しており、肌へのやさしさを求める人には向いています。
香りやテクスチャーの違いはありますが、目的に合わせて選ぶと満足度が高いでしょう。
まとめ:エルバビーバは「販売終了」ではなく「再出発」
ここまで見てきたように、エルバビーバが「販売終了」と言われる背景には、
- 代理店の変更
- 流通経路の再構築
- 店舗からの一時的な撤退
といった複数の要素が重なっていました。
つまり、“販売終了”というよりも“販売体制のリニューアル中”という表現が正確です。
ブランドそのものは現在も存続しており、公式通販では多くの商品が購入可能。
ただ、実店舗では見かけにくくなったため、「もう終わった」と感じる人が多いのが現状です。
今後もサステナブルなブランドとして生まれ変わり、必要な人に届く形で続いていく可能性は十分あります。
お気に入りのアイテムがある方は、ぜひ一度エルバビーバ公式通販サイトをのぞいてみてください。
きっと、変わらぬ香りとやさしさに再会できるはずです。
