最近、「オランジーナエアリーを見かけなくなった」「どこにも売ってない」と感じている人が多いようです。SNSでも「コンビニにない」「スーパーから消えた」と話題になっています。この記事では、そんなオランジーナエアリーの販売終了（休売）について、背景や理由、今後の再販の可能性をわかりやすく解説します。
オランジーナエアリーとは？軽やかさを追求したリニューアル版
まずは、「オランジーナエアリー」とはどんな商品だったのかを振り返ってみましょう。
オランジーナブランドはもともとフランス発祥で、日本では2012年に販売開始されました。独特のオレンジピールの苦味と果汁感が特徴で、多くのファンを持つ炭酸飲料でした。
その後、2022年に新たに登場したのが「オランジーナエアリー」です。糖質25％オフという設計で、より軽やかで飲みやすい味わいを目指したリニューアル版。従来の「濃厚で果汁感たっぷり」という印象から、「スッキリとした軽さ」を重視する方向へと舵を切ったのです。
デザインも刷新され、ボトルには「Airy」という文字が加えられました。健康志向が高まる中で、カロリー控えめな炭酸飲料として注目を集めたのがこのオランジーナエアリーでした。
旧オランジーナの販売終了とエアリーへの切り替え
「オランジーナが販売終了した」と言われ始めたのは、2022年頃。実際には、従来版のオランジーナが生産終了となり、後継品としてオランジーナエアリーが発売されたという流れです。
旧オランジーナの生産終了は、味のリニューアルや健康志向への対応を目的にしたものと見られます。当時のニュースリリースでは「より軽やかな飲み心地を追求」とされており、オレンジピールの苦味をやや抑えたマイルドなテイストへと変更されました。
ただ、このリニューアルが必ずしも全てのファンに歓迎されたわけではありません。「前の方が好きだった」「軽すぎて物足りない」という声も多く、結果的にエアリー版への完全移行は賛否両論を呼びました。
オランジーナエアリーが店頭から消えた理由
2024年後半から、「オランジーナエアリーが売っていない」という声が急増します。これにはいくつかの要因が考えられます。
原材料とコストの問題
世界的にオレンジ果汁の価格が高騰しています。特に2023年以降、オレンジの不作や輸送コストの上昇が重なり、果汁を多く使う飲料メーカーがコスト圧力に直面しました。
オランジーナシリーズは果汁入り炭酸であるため、原価上昇の影響を受けやすい商品です。利益率を維持するのが難しく、結果として生産・流通量の縮小につながったとみられます。
炭酸飲料市場の競争激化
健康志向が進む中、「ゼロカロリー」「無糖」炭酸飲料の人気が急上昇しました。コカ・コーラゼロやウィルキンソンなどの強炭酸系が主流になり、オレンジ系炭酸のシェアは相対的に低下。
特にコンビニや自販機では棚の入れ替えが頻繁に行われるため、販売数が落ちた商品は自然と扱いが減っていきます。こうして、オランジーナエアリーも店頭から姿を消していったのです。
消費者ニーズとのズレ
「軽やか」「エアリー」と銘打ったリニューアルでしたが、従来のファン層が求めていたのは“あの濃厚な味わい”でした。
軽さを強調した結果、個性が薄れたと感じる人も多く、SNS上では「薄い」「昔の方がよかった」との感想が目立ちます。こうした評価の影響でリピート率が下がり、結果的に流通量が減少した可能性があります。
メーカー公式の現状：「休売中」の表示も
2025年時点で、サントリーの公式サイト上では「オランジーナは現在休売しております」との記載が確認されています。
「休売」とは、完全な販売終了（終売）ではなく、一時的に販売を停止している状態を意味します。つまり、生産そのものが完全に終わったわけではなく、再開の余地を残しているということです。
実際、過去にも飲料業界では、原料供給の問題や売上動向を見直すために「一時休売→再販」となったケースがいくつもあります。たとえば「三ツ矢クラフトコーラ」や「いろはす一部フレーバー」なども、同様の経緯を経て復活した例があります。
そのため、オランジーナエアリーも現時点では「完全終了」と断定するより、「休売・再検討中」と捉えるのが適切です。
オランジーナブランド全体の方向性
オランジーナは日本上陸以来、フランスの文化を感じさせるおしゃれなブランドとして根強い人気を誇ってきました。
しかし、国内市場では炭酸飲料の嗜好が変化しており、「強炭酸」「無糖」「機能性」など、別ジャンルが勢いを増しています。こうした市場動向に合わせ、メーカー側もブランド戦略の見直しを行っていると考えられます。
また、果汁入り炭酸飲料は製造コストや保存の難しさもあり、季節限定や数量限定で展開される傾向が強まっています。
そのため、オランジーナエアリーも“常時販売”から“期間限定・スポット展開”に切り替わる可能性もあります。
ネット通販では在庫がある場合も
店頭で見かけなくなったとはいえ、完全に入手不可能というわけではありません。Amazonなどの通販サイトでは、在庫品や並行輸入版のオランジーナエアリーが販売されている場合があります。
ただし、在庫限りで価格が上がっているケースもあるため、購入する際は注意が必要です。
また、一部の輸入食品専門店や業務用スーパーで、旧オランジーナのボトルが販売されていることもあります。これらは海外仕様のもので、日本向けとは味や成分が異なる場合があります。
今後の再販・復活の可能性は？
消費者の間では「もう一度あの味を飲みたい」という声が根強く、SNSでも再販を望む投稿が続いています。
メーカー側も、一定の需要が確認されれば再び限定販売や新バージョンとして登場させる可能性はあります。
過去にもサントリーは、休売状態だったブランドを改良して再投入した実績があります。たとえば「クラフトボス抹茶ラテ」や「南アルプススパークリング」など、ユーザーの反響を受けて復活した事例がいくつもあります。
そのため、オランジーナエアリーも「リニューアル再登場」の余地が残されていると考えてよいでしょう。
まとめ：オランジーナエアリー販売終了の真相
オランジーナエアリーが「販売終了」と言われる背景には、以下のような要因が重なっています。
- 旧オランジーナからのリニューアルによるブランド転換
- 果汁価格や物流コストの高騰
- 炭酸飲料市場の競争激化
- 味の変化による支持層の減少
- メーカーによる一時休売・供給見直し
これらの複合的な事情により、現在は実質的に販売が停止している状態です。
しかし、「休売」という形を取っていることから、今後の市場状況や消費者の反応次第では再販される可能性も残されています。
最後に一言。
あの爽やかで少しビターな味わいをもう一度楽しみたい人は、公式の発表や通販在庫をチェックしつつ、復活の知らせを気長に待つのがよさそうです。
オランジーナエアリー販売終了の今後に注目
オランジーナエアリーが再び店頭に戻ってくる日が来るのか。
原材料や市場の動き次第では、近い将来、改良版や限定版として復活する可能性も十分にあります。
販売終了の真相を理解したうえで、再販を期待しつつ、オランジーナブランドの今後に注目していきたいところです。
