「最近オレオを見かけなくなったけど、販売終了したの?」──そんな声をSNSなどでよく見かけます。子どものころから親しんできた定番ビスケットだけに、もし本当に終売ならショックですよね。今回は、オレオが「販売終了」と言われるようになった理由や背景、そして今でも買える方法まで、分かりやすく解説していきます。
オレオが販売終了と言われるのはなぜ?
まず結論から言うと、**オレオ**そのものは販売終了していません。ですが、「販売終了した」と勘違いされるようになった背景には、いくつかの理由があります。
ライセンス契約終了による製造元の変更
オレオはもともと、アメリカの「ナビスコ」ブランドの商品です。日本では長らく「ヤマザキナビスコ(現・ヤマザキビスケット)」がライセンスを受けて国内生産していました。しかしこの契約が2016年8月末で終了し、ヤマザキ側がオレオの製造をやめることになりました。
これが「オレオの製造終了」というニュースとして大きく報じられたため、「販売終了」と受け取った人が多かったのです。
製造国が日本から海外へ
契約終了後は、ナビスコを傘下に持つ「モンデリーズ・ジャパン」がブランドを引き継ぎ、海外製造(主に中国)での輸入販売に切り替わりました。つまり、国産のオレオが終わり、輸入オレオに変わったというわけです。
この“国産終了”が「オレオが終わった」と勘違いされる大きな原因となりました。
日本製オレオと海外製オレオの違い
多くの人が「味が変わった」「昔のほうが美味しかった」と感じるのは、製造拠点の変更によるものです。
味・食感・見た目が微妙に違う
ヤマザキ製オレオはサクサクと軽く、ほろ苦いクッキーに甘いクリームというバランスが特徴でした。
一方、海外製オレオはクッキーがやや硬く、クリームの甘みが控えめになっています。パッケージデザインも変わったため、「別物に見える」と感じた人も多いようです。
原産国表示の変化が誤解を呼んだ
スーパーでパッケージ裏を見て「製造国:中国」と書かれているのを見た人が、「日本で作らなくなった=販売終了」と受け取ってしまったケースもあります。実際には輸入販売として続いていますが、こうした見た目の変化が噂を広めたのです。
ヤマザキビスケットは「ノアール」で後継商品を発売
契約終了後、ヤマザキビスケットは新ブランド「ノアール(Noir)」を立ち上げました。
見た目や味はオレオにそっくりで、国内生産にこだわる人の間では「日本版オレオ」とも呼ばれています。
ノアールはオレオとは別商品ですが、製造元・製法・品質基準がヤマザキらしく丁寧に作られており、国産派のファンが多いのも特徴です。
店頭で見かけないのはなぜ?
「近所のスーパーにオレオがない」と感じる人も少なくありません。これは次のような理由が考えられます。
取り扱い店舗の減少
ライセンス終了後、モンデリーズ・ジャパンによる輸入体制に切り替わったため、仕入れルートや商流が変更されました。その結果、国内メーカー商品を中心に扱うスーパーでは取り扱いをやめるケースも。
また、物流コストの上昇や円安の影響で、店頭での流通量が以前より少なくなっているとも言われています。
陳列スペースの縮小
新たなパッケージデザインやサイズ変更により、従来の棚割りに合わなくなった店舗もあり、「昔と同じ場所にない」「気づきにくくなった」という声も。
この“見かけなくなった”という感覚が、「販売終了したのでは?」という誤解につながっています。
現在もオレオは販売中!入手方法まとめ
では、今オレオを買いたい人はどうすればいいのでしょうか。以下の方法で入手可能です。
1. スーパーやドラッグストアで探す
すべての店舗ではありませんが、イオンや西友など大型スーパーでは輸入オレオを継続して販売しています。お菓子売り場の「海外製品」コーナーや「輸入菓子」棚をチェックしてみてください。
2. コンビニでの限定販売
セブンイレブンやローソンでは、オレオを使ったデザート商品(パフェ・アイスなど)とのコラボ展開もあります。単品販売は少なめですが、タイミングによっては見かけることも。
3. 通販サイトで購入
確実に手に入れたいなら、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどの通販サイトがおすすめです。
定番のプレーンのほか、「ダブルクリーム」「ミント」「レッドベルベット」など日本未発売の輸入フレーバーも購入できます。
まとめ買いパックや小袋タイプなど、店頭よりもラインナップが豊富なのも魅力です。
4. 輸入食品専門店を利用
カルディや成城石井など、輸入食品を扱う店舗では比較的安定して販売されています。パッケージ違いや限定フレーバーが入荷することもあるため、チェックしておくと掘り出し物が見つかるかもしれません。
消費者が感じる「変わったオレオ」への反応
SNSでは、「味が薄くなった」「クッキーが硬くなった」といった声が散見されますが、逆に「甘さ控えめで食べやすい」という意見もあります。
つまり、新しいオレオは“別の方向に進化した味”として受け止めるのが正解です。
国産オレオに慣れた人にとっては違和感があるかもしれませんが、世界的にはこの味がスタンダード。慣れると「これも悪くない」と感じる人も多いようです。
オレオがなくなったと勘違いされる理由まとめ
ここまでの流れを整理すると、「オレオ販売終了説」が広まった理由は以下の通りです。
- 2016年に日本でのライセンス契約が終了し、ヤマザキ製造のオレオが終わった
- 製造国が日本から海外に変わり、パッケージ・味が変化した
- 店頭での取り扱い店舗が減り、見かける機会が少なくなった
- SNSで「見かけない=販売終了」と誤解が拡散した
このように、実際にはブランドが消えたわけではなく、**製造元と販売体制の変更による“イメージの断絶”**が原因です。
これからのオレオと楽しみ方
現在のオレオは、輸入品らしいバリエーションの多さが魅力になっています。
「海外限定フレーバーを試す」「ノアールと食べ比べる」といった楽しみ方もおすすめです。
また、チーズケーキやアイスのトッピング、ミルクシェイクの材料など、アレンジ次第で楽しみ方が無限に広がります。
ブランドとしてのオレオは世界中で愛され続けており、日本でも形を変えながら販売されています。
昔のオレオが懐かしい人も、今の新しいオレオを一度試してみる価値はあります。
オレオ販売終了の真相と今後の展望
「オレオが販売終了した」というのは、日本国内製造の終了を指すものであり、ブランドそのものは現在も健在です。
国産から輸入品に変わったことで少し印象は変わりましたが、今も世界中で愛される定番クッキーとして販売されています。
これからも限定フレーバーやコラボ商品など、新しい展開が期待されます。
もし「最近見かけないな」と思ったら、通販や専門店をチェックしてみてください。オレオは、まだしっかりと私たちの身近に存在しています。
※本記事の内容は2025年11月時点の情報をもとにしています。流通状況や価格は変動する場合があります。購入時は最新情報をご確認ください。
