昔懐かしい駄菓子として人気だった「カリポリ」。コーラ味やソーダ味のスティックキャンディを「カリッ」「ポリッ」と噛んで食べる軽快な食感が特徴で、子どもの頃に夢中になって食べていたという人も多いのではないでしょうか。
しかし、最近ではスーパーやコンビニで見かけることがなくなり、「そういえばカリポリっていつの間にか売ってない」と感じた人も少なくありません。今回はそんなカリポリがいつ販売終了したのか、そしてなぜ販売中止になったのかを詳しく調べてみました。
カリポリとはどんなお菓子だったのか
「カリポリ」は、カバヤ食品がかつて販売していたスティック型キャンディです。細長い棒状のキャンディを2本セットで1袋にし、それを6袋まとめたパックとして販売していました。
味のラインナップはコーラ味、ソーダ味、グレープソーダ味など、炭酸飲料をイメージした爽快系フレーバーが中心。噛んだときの「カリッ」「ポリッ」という軽快な食感と、少し懐かしい駄菓子らしい味わいが人気でした。
価格帯も手ごろで、100円前後で購入できるお菓子として子どもにも親しみやすく、駄菓子屋やスーパーの子ども向けコーナーなどでも定番の商品でした。遠足のおやつや放課後のお菓子タイムの定番として、多くの世代に記憶されているお菓子です。
カリポリの販売終了時期はいつ?
結論から言うと、カリポリは2017年頃に販売終了したとみられています。
メーカーであるカバヤ食品から正式な「終売告知」は出ていませんが、2017年を境に店頭やオンラインショップでの取り扱いが急速に減少しています。
たとえば、ヨドバシ.comなどの通販サイトでは「販売を終了しました」という表示が確認でき、同年以降は在庫情報も更新されていません。また、SNSでも2017年ごろから「カリポリを見かけなくなった」「もうどこにも売っていない」という声が増えています。
つまり、公式な発表はないものの、2017年前後に製造・出荷が停止された可能性が高いと考えられます。
なぜカリポリは販売終了したのか
カリポリが販売終了した理由について、メーカーからの公式コメントは出ていません。ただし、業界動向や消費者の嗜好変化を踏まえると、いくつかの要因が考えられます。
1. 消費者の嗜好の変化
一つ目の理由は、「噛んで食べるキャンディ」というジャンル自体の人気低下です。
近年はグミやチョコ、スナックなど“手軽に食べられて歯に優しい”お菓子が主流となり、硬めのスティックキャンディの需要は減少していきました。
また、虫歯予防など健康志向の高まりから、保護者が子どもにハードタイプのキャンディを買い与えることを控える傾向もあったとみられます。
2. コストや製造ラインの問題
カリポリは、スティック状のキャンディを2本ずつ個包装にして複数袋で販売するという、やや手間のかかる構成でした。
そのため、包装資材や製造ラインの維持コストが高くなり、利益率の低下を招いていた可能性があります。
さらに、2010年代後半は原材料費や物流コストが上昇しており、採算の合わない商品は生産終了となるケースが増えていました。カリポリも、そうしたコスト見直しの対象になった可能性が高いでしょう。
3. 売り場の入れ替え・競合商品の増加
お菓子売り場は常に新商品との入れ替えが激しく、特に子ども向けの駄菓子コーナーでは「期間限定」や「新フレーバー」を打ち出す商品が次々登場します。
そのなかで、長年続く定番商品であっても売上が伸び悩めば、棚から姿を消すことになります。
カリポリも、一時期は人気があったものの、他ブランドのキャンディやグミに押されて販売スペースを失ったと考えられます。
SNSに残る「カリポリ」への惜しむ声
販売終了から数年が経った今でも、SNSや掲示板には「カリポリをもう一度食べたい」という声が多数投稿されています。
「子どもの頃によく食べていた」「遠足のおやつといえばカリポリだった」といった思い出話も多く、懐かしのお菓子として今も根強い人気があります。
特に2020年代に入ってからは「懐かしの駄菓子」ブームが再燃し、当時の写真やパッケージ画像を投稿する人も増えました。
「復刻してほしい」「あの味をもう一度」といったコメントが相次いでおり、一定のファン層が今も存在していることが分かります。
現在の入手状況と注意点
2025年現在、カリポリは通常の流通ではほとんど見かけません。
大手スーパーやコンビニでは販売されておらず、駄菓子専門店でも在庫が残っているケースはごく稀です。
通販サイトでも、かつての在庫がすでに完売しており、ヨドバシ.comなどでは「販売を終了しました」と明記されています。Amazonや楽天市場で「カリポリ」と検索すると別ジャンルの商品(例:ホタテの貝ひもを使ったおつまみ「カリポリ」など)が表示されることがあり、混同しやすいため注意が必要です。
また、フリマアプリやオークションサイトで旧パッケージ品を見かけることもありますが、賞味期限切れや品質劣化のリスクがあるため、実際に食べる目的での購入は避けたほうが良いでしょう。
再販や復刻の可能性はある?
今のところ、カバヤ食品から「カリポリ復活」「再販予定」などの公式発表は出ていません。
ただし、近年は“懐かしお菓子”の再販が相次いでおり、他メーカーでも昭和〜平成初期の人気商品を限定復刻する動きが増えています。
もしSNSなどでファンの声が盛り上がれば、カバヤ食品が限定版として復刻を検討する可能性もゼロではないでしょう。
実際、2020年代には過去の人気キャンディが相次いで再登場しており、「あの味をもう一度」という消費者の声が企業の企画を後押しする例も出ています。
そのため、もし再販情報が出た場合は、カバヤ食品の公式サイトや公式X(旧Twitter)などを定期的にチェックしておくとよいでしょう。
カリポリが教えてくれる“懐かしさ”と時代の変化
カリポリの販売終了は、一見すると単なる一商品の終売に見えますが、実はお菓子市場の変化を象徴する出来事でもあります。
私たちが子どもの頃に慣れ親しんだ駄菓子が次々と姿を消しているのは、時代とともに嗜好やライフスタイルが変わった結果です。
とはいえ、こうした「懐かしいお菓子」は、多くの人にとって思い出の一部でもあります。
時々ふと思い出し、「あの味、また食べたいな」と感じることこそが、カリポリが今も心の中で生き続けている証なのかもしれません。
まとめ:カリポリはいつ販売終了したのか
改めてまとめると、カリポリは2017年ごろに販売終了したとみられています。
終了理由としては、消費者嗜好の変化、コストや製造ラインの問題、売り場の入れ替えなど、いくつかの要因が重なった可能性が高いです。
現在は入手困難となっていますが、ファンの間では復刻を望む声が根強く残っています。
カリポリが再び店頭に並ぶ日が来るかどうかは分かりませんが、多くの人の記憶の中で今も“懐かしい味”として愛され続けていることは確かです。
