「カルカンのドライフードがどこにも売っていない…」そんな声が最近、SNSやペットショップの現場でよく聞かれます。
長年、多くの猫好きさんに愛されてきたカルカンのドライフードが、ついに販売終了したという情報が広がっています。
今回は、なぜカルカン ドライフードが販売終了になったのか、そして今後の入手方法や代わりに選ばれているフードについて、最新情報をもとに詳しく解説していきます。
カルカンのドライフードは本当に販売終了?
まず結論から言うと、カルカンのドライフードはすでに生産が終了しています。
公式サイトでは次のように案内されています。
「カルカン® ドライフード製品の生産は終了しております。店頭在庫がなくなり次第、販売を終了とさせていただきます。」
つまり、現在流通している商品は在庫限り。メーカーのマース ジャパンによる新たな生産・出荷は行われていません。
このため、店頭や通販で見つかる商品も、在庫分がなくなり次第入手できなくなります。
販売終了の背景と考えられる理由
公式発表では「生産終了」とのみ記載され、詳しい理由は明かされていません。
しかし、ペットフード業界全体の流れや市場の動きを見ると、いくつかの背景が見えてきます。
1. 原材料高騰とコストの問題
ここ数年、世界的に穀物・肉・油脂などの原材料価格が上昇し、物流コストも高止まりしています。
カルカン ドライフードは比較的手に取りやすい価格帯でしたが、こうしたコスト上昇の中で採算を取るのが難しくなった可能性があります。
他メーカーでも「価格据え置きが困難なため終売」と発表するケースが増えており、カルカンも同様の事情を抱えていたと考えられます。
2. 猫フード市場のトレンド変化
猫の食事をめぐる消費者の意識も変化しています。
「高タンパク」「無添加」「グレインフリー」などの“プレミアム志向”が広がり、より健康重視のブランドが伸びています。
一方、カルカン ドライフードは昔ながらの穀物主体のフード。
市場全体が高品質・高価格帯へシフトする中で、ブランド再編や方向転換が行われたとみられます。
3. ブランドラインの整理
カルカンといえば、今でも「パウチ」タイプや「ウェットフード」は販売継続中です。
そのため、メーカー側が“カルカン=ウェット中心”のブランドとして再構築している可能性もあります。
実際に公式サイトでも、現在はウェット製品のラインナップ紹介が中心となっています。
つまり、ブランドの方向性を明確にするためのライン整理である可能性が高いと言えます。
4. 成分や添加物に対する消費者意識の高まり
一部の愛猫家の間では、カルカン ドライフードに使われていた酸化防止剤(BHA・BHT)や着色料などに不安を感じていたという声もあります。
ただし、これらは日本のペットフード安全法の基準内で使用されており、安全性に問題があったという発表はありません。
それでも「より安心・自然なフードを選びたい」という意識が高まり、ブランド側も時代の流れに合わせた再編を進めたと考えられます。
まだ買える?カルカン ドライフードの在庫状況
すでに生産終了となっているため、今購入できるのは在庫分のみです。
ペットショップやドラッグストア、ホームセンターなどでも、棚から少しずつ姿を消しています。
ネット通販では一部で販売が続いていますが、注意点もあります。
- 価格が通常より高騰しているケースがある
- 製造から時間が経っている可能性がある
- フリマアプリなどでの転売品は保存状態に注意が必要
もしカルカン ドライフードを愛用していた場合は、信頼できる販売店で賞味期限を確認したうえで購入するのが安心です。
ただし、いずれにせよ在庫は限られているため、継続利用は難しくなるでしょう。
カルカンファンの声と混乱
SNSでは「うちの猫がこれしか食べないのに」「どこにも売ってない」といった声が数多く見られます。
中にはまとめ買いをしたり、同シリーズの別タイプを試す飼い主も少なくありません。
長年食べ慣れてきたフードが突然なくなるのは、猫にとっても飼い主にとってもストレスになります。
特に食にこだわりのある猫の場合、代替フード選びが難航することもあります。
今後の入手方法と切り替えのポイント
もしどうしてもカルカンの味や風味を続けたい場合は、まだ在庫のある店舗・通販サイトを早めにチェックしましょう。
ただし、今後は入手が難しくなるため、代替フードへの切り替え準備をしておくのが現実的です。
切り替えのコツ
- いきなり全量を新しいフードにせず、少しずつ混ぜて慣らす
- 食欲や便の状態を観察し、合わない場合はすぐに中止する
- シニア猫や疾患がある場合は獣医師に相談して選ぶ
無理に同じ味を探すよりも、成分や目的に合わせた選択を心がけるのがおすすめです。
カルカン ドライフードの代わりにおすすめのフード
カルカン ドライフードを愛用していた方の多くは、「コスパが良く、よく食べてくれた」という理由で選んでいました。
そのため、代替フードとしては“価格が手頃で品質の安定したドライフード”が候補になります。
1. アイムス
同じマース ジャパンが展開するブランドで、入手も容易。
「成猫用チキン」「毛玉ケア」などバリエーションも豊富です。
カルカンに近い価格帯と味の傾向があり、スムーズに移行しやすいと評判です。
2. ニュートロ
ナチュラル志向のブランドで、穀物を控えたラインもあります。
少し価格は上がりますが、原材料や添加物に配慮した製品が多く、健康志向の飼い主に人気です。
3. カルカン パウチタイプ(ウェット)
ドライが終売となっても、カルカンのウェットフードは現行販売中。
香りや味の系統が似ており、「ドライ→ウェット」に切り替えた飼い主も多いです。
水分補給にも役立つため、特にシニア猫には向いています。
今後のカルカンブランドの動向
カルカン自体が消えるわけではなく、ウェットフード中心にブランドが継続されています。
メーカーとしては、猫の嗜好性が高く需要の多い「パウチ製品」に注力していく方針とみられます。
また、消費者の関心が“品質重視”へ移行する中で、カルカンもリニューアルや新ライン展開を行う可能性もあります。
ドライがなくなったことで寂しさを感じる声も多いですが、ブランドが進化していく過程として前向きに捉えることもできそうです。
カルカン ドライフード販売終了のまとめ
- カルカン ドライフードはすでに生産終了
- 理由は公式に明示されていないが、コスト上昇・市場変化・ブランド再編などが背景とみられる
- 店頭・通販では在庫限りで購入可能
- 愛用していた場合は早めの確保と代替フード検討が必要
- 代替候補としてはアイムス、ニュートロ、カルカン パウチタイプなどが有力
長年親しまれてきたカルカンのドライが終売になるのは寂しいことですが、
猫の健康やライフスタイルを考えると、これをきっかけに新しいフードを見直す良い機会でもあります。
猫にとっても、飼い主にとっても安心できる食生活を見つけていきたいですね。
