「クラシエのかき氷バー、最近見かけなくなったけど、もう販売終了したの?」――そんな声がSNSや口コミサイトで増えています。毎年夏になるとスーパーやコンビニのアイス売り場で見かけたあの「クラシエのかき氷バー」。昔から親しまれてきた定番アイスだけに、店頭から姿を消したことで心配している人も多いようです。この記事では、販売終了の真相や販売時期の変化、その背景について詳しく解説します。
クラシエのかき氷バーとは?長年愛された夏の定番アイス
クラシエの「かき氷バー いちご」は、ふんわりしたミルクシェルの中にシャリシャリのかき氷を閉じ込めたバータイプのアイス。昔ながらの素朴な味わいと、口に入れた瞬間の冷たさが魅力で、1980年代から30年以上にわたり販売されてきたロングセラー商品です。
代表的なフレーバーは「かき氷バー いちご」。時期によっては「かき氷バー〈マンゴー〉」「ゆずシャーベット」「うめシャーベット」なども登場し、毎年春~夏限定で発売されていました。特に「でっかいかき氷バー いちご」は、130mlの食べごたえあるサイズで人気を集めていました。
販売終了の噂が広がったきっかけ
ここ数年、「クラシエのかき氷バーが売っていない」「どこの店にも置いてない」という声がSNSや口コミサイトで多く見られるようになりました。
Yahoo!知恵袋などの質問掲示板でも、「好きで毎年買っていたのに最近見かけない」「販売終了したの?」という投稿が増えています。実際、スーパーやコンビニのアイスコーナーを見ても、以前のように気軽に見つけられなくなりました。
このため、「販売終了したのでは」という噂が広がったのですが、実際には“公式に販売終了が発表された”わけではありません。クラシエの公式サイトやプレスリリースには、「販売終了」という明示的な告知は見当たりません。
では、なぜ見かけなくなったのか?
見かけなくなった理由として、いくつかの要因が考えられます。
1. 季節限定商品のため、販売時期が限られている
クラシエのかき氷バー いちごは、毎年春から夏にかけて販売される季節限定商品です。例年、3月から4月ごろに出荷が始まり、在庫がなくなり次第終了という流れになっています。メーカー側もシーズンごとにまとめて製造し、売り切れたら翌年まで再生産しないスタイルをとっています。
このため、秋以降に店頭で見かけなくなると「販売終了」と勘違いされやすいのです。
2. 取扱店舗が減少している
ここ数年、スーパーやコンビニのアイス売り場は新商品が次々と入れ替わり、限られた棚スペースの中で生き残るのが難しくなっています。
「クラシエのかき氷バー」は昔ながらの定番商品ではありますが、全国規模での販路縮小が進んでおり、地域によってはまったく見かけなくなってしまいました。
特に大手コンビニでは、より話題性のある新作アイスやコラボ商品が優先的に陳列される傾向があり、結果的に「見つからない=販売終了」と思われてしまうケースが増えています。
3. 原材料や物流コストの高騰
2020年代に入り、アイスメーカー各社が相次いで値上げを発表しています。クラシエも例外ではなく、2022年には「でっかいかき氷バー いちご」の価格が70円から80円に、「かき氷バーマルチ7本パック」が300円から330円に改定されました。
こうした背景から、原料や冷凍物流費の上昇によって、採算が取りにくくなっている可能性があります。
一部では「2022年に販売終了」との情報も
一部の情報サイトやウィキペディアでは、「クラシエのかき氷バーは2022年3月末に販売終了」との記載があります。
ただし、この情報の出典は公式発表ではなく、確実な裏付けがあるわけではありません。
一方で、2022年7月のクラシエ公式資料には、同シリーズが価格改定対象商品として記載されています。つまり、少なくとも2022年の夏シーズンまでは製造・販売が続いていたことが確認できます。
その後、2023年以降に新フレーバーのリリースやプレス発表が行われていないため、現在は生産が縮小されている、もしくは事実上の休止状態にあるとみられます。
販売終了というより「流通縮小」が実態か
現時点での状況を整理すると、「完全に生産・販売を終了した」というよりも、「販売地域や店舗が大幅に減少している」「期間限定・少量生産に切り替わった」という可能性が高いと考えられます。
実際に、アイス情報サイトでは「クラシエのかき氷バーは販売終了ではない」「地域によってはまだ売っている店舗がある」といった報告も見られます。
そのため、在庫を抱える店舗や特定地域のスーパーでは、夏場に入荷することもあるようです。
SNSでは「懐かしい」「復活してほしい」との声も
SNS上では、クラシエのかき氷バーを懐かしむ声が今でも多く見られます。
「昔の夏はこればっかり食べてた」「ミルクシェルの中の氷が最高だった」「子どものころの味が忘れられない」といった投稿が相次いでおり、一定数の根強いファンが存在していることがわかります。
こうしたユーザーの声が大きくなれば、今後の再販や限定復活の可能性もゼロではありません。
今後の再販や代替商品はある?
クラシエはアイスカテゴリーの中で「ヨーロピアンシュガーコーン」や「甘熟果実のマンゴー」などを展開しており、フルーツ系・氷系アイスのノウハウを多く持っています。
そのため、ブランド名を変えたリニューアル商品として再登場する可能性はあります。
また、類似の食感を求めるなら、「ガリガリ君」や「センタン アイスバー」など、かき氷系バーアイスは他社からも販売されています。
特に、クラシエのかき氷バー特有の“ミルクでコーティングされた氷”の構造に近いものは少ないですが、代替として楽しめる商品もあります。
「クラシエのかき氷バー」は完全終了?今後の動向に注目
まとめると、クラシエのかき氷バーは以下のような状態と考えられます。
- 公式な「販売終了」発表はなし
- 2022年シーズンまでは販売が確認されていた
- 現在は流通・生産が縮小され、入手困難になっている
- ファンの間では復活を望む声が根強い
つまり、「販売終了」ではなく「事実上の終売・流通停止状態」と見るのが現実的です。
季節限定のアイスとして長年親しまれてきたこのシリーズが、再び店頭に並ぶ日は来るのでしょうか。
ノスタルジックな味わいを覚えている人にとっては、ぜひもう一度食べたい“夏の思い出アイス”であることに変わりありません。今後、クラシエが夏季限定ラインとして復活させる可能性にも注目していきたいところです。
クラシエのかき氷バー 販売終了の真相まとめ
最後に、この記事のポイントを整理します。
- クラシエのかき氷バーは1980年代から続くロングセラー商品
- 明確な販売終了発表はなく、2022年まで流通が確認されている
- 原材料費や流通コストの上昇、取扱店舗の減少が背景にある
- 現在は販売縮小または休止状態だが、再販の可能性もあり
- 消費者の間では根強い人気と復活を望む声が多い
「もう売っていない」と感じる人が多いのは事実ですが、それは一時的な流通停止や販売時期のズレによるものかもしれません。
クラシエのかき氷バーが、また夏の風物詩として戻ってくる日を期待したいですね。
