コンビニやスーパーで人気だった「クラフトボス抹茶ラテ」。気づけば最近、店頭で見かけなくなったという声が増えています。SNSでも「どこにも売ってない」「もう終売？」という投稿が相次いでおり、愛飲者の間ではちょっとした話題になっているようです。
今回は、そんなクラフトボス抹茶ラテがなぜ販売終了と噂されているのか、供給停止の背景や再販の可能性について詳しく見ていきます。
クラフトボス抹茶ラテとは？発売当初の人気と特徴
クラフトボス抹茶ラテは、サントリーの「クラフトボス」シリーズから2021年8月に登場したペットボトル飲料です。クラフトボスといえば、オフィスワーカーを中心に「仕事の合間にちょっとひと息つける飲み物」として人気を集めてきたシリーズ。コーヒー、紅茶、ミルクティーなどに続く“和系ラテ”として登場したのが、この抹茶ラテでした。
国産の石臼挽き抹茶を使い、香りと苦味のバランスを整えつつ、ミルクのまろやかさを引き立てた優しい味わいが特徴。緑を基調としたボトルデザインには「憩」という文字が落款風に描かれており、「頑張りすぎない休息時間」をテーマにした商品として発売当初から話題になりました。
コンビニやオフィスの自販機でも手に入りやすく、「甘さ控えめで飲みやすい」「抹茶感がちょうどいい」と好評を得ていました。
「販売終了？」の噂が広がった背景
そんなクラフトボス抹茶ラテですが、2023年ごろから「見かけなくなった」「販売終了したのでは？」という声が増え始めます。実際、X（旧Twitter）や知恵袋などでも「最近どこにもない」「近所のコンビニで取り扱いがなくなった」といった投稿が多数見られます。
では、なぜこのような噂が立ったのでしょうか。大きな理由の一つは、サントリー公式サイトでの“製造終了”表示にあります。
サントリーの「製造終了商品一覧」ページには、クラフトボス抹茶ラテの項目が掲載されており、そこには「製造を終了しました」と明記されています。この表記は、メーカーとしての生産を終えたことを意味し、店頭在庫がなくなり次第、順次販売終了になることを示しています。つまり、公式に「販売終了」と断言はされていないものの、製造終了＝実質的な終売状態というのが現状です。
さらに、楽天市場やAmazonなどの通販サイトでも「在庫限り」「販売終了」「出荷制限中」といった表記が見られ、実際に入手が難しくなっているのは間違いありません。
リニューアル発売と終了の時系列を整理
クラフトボス抹茶ラテは、発売からわずか1年後の2022年9月にリニューアルされています。このリニューアルでは、複数種類の抹茶をブレンドし、香りとコクをさらに強化した新レシピを採用。パッケージも少し刷新され、「よりご褒美感のある味わい」をテーマに再登場しました。
しかし、そのリニューアル版も長くは続かなかったようです。公式サイト上では2023年以降に製造終了表記が確認され、スーパーやコンビニの棚からも徐々に姿を消しました。つまり、初代 → リニューアル版 → 生産終了という流れで、わずか2年ほどの短命商品となったことになります。
飲料業界では、こうしたサイクルは珍しくありません。特にクラフトボスシリーズは、季節限定フレーバーや期間限定商品が多く、需要や原材料コストに応じてラインナップを入れ替える戦略をとっています。そのため、抹茶ラテも一定期間で役目を終えた可能性が高いと考えられます。
なぜクラフトボス抹茶ラテは終了したのか？
製造終了の背景には、いくつかの要因が考えられます。
まず挙げられるのは、原材料コストの上昇です。抹茶は国内外で需要が高まっており、原料価格が年々上がっています。特に石臼挽きの国産抹茶を使うとなると、コスト負担が大きく、500mlペットボトルという価格帯では採算が厳しくなる場合があります。
次に、需要の偏りです。抹茶ラテというカテゴリーは一定層には人気がありますが、日常的に飲む習慣が根付いているわけではありません。甘味が強く、どちらかといえば「ご褒美ドリンク」的な位置づけになるため、コーヒーやミルクティーに比べると販売数が安定しにくいのです。
さらに、シリーズ全体の刷新も関係していると見られます。クラフトボスは2022年以降、コーヒー・紅茶・ミルクティー系の主力ラインを再編しており、限られた棚スペースの中で抹茶系を残す優先度が下がった可能性があります。メーカーとしても、より需要の高い定番フレーバーに注力したと考えられます。
現在の入手状況と在庫販売について
2025年現在、クラフトボス抹茶ラテはほとんどの店舗で取り扱いが終了しています。コンビニではまず見かけることはなく、スーパーやドラッグストアでも在庫を見つけるのは難しい状態です。
一部の通販サイトでは、在庫を抱えるショップが少数出品している場合もありますが、価格が通常時より高騰しているケースが多く、「賞味期限間近」「在庫処分」などの注意書きが添えられていることもあります。つまり、今入手できる商品は流通在庫限りと見てよいでしょう。
再販や復刻の可能性はある？
気になるのは再販の可能性です。これまでサントリーは、クラフトボスシリーズの中で何度か「期間限定商品を復刻」した実績があります。たとえば「クラフトボスミルクティー」や「クラフトボスブラック」は改良を重ねて再登場しています。
ただし、クラフトボス抹茶ラテに関しては、2025年11月時点で再販や復刻の公式アナウンスは確認されていません。ブランドサイトやプレスリリースにも再登場を示す情報はなく、現時点では再販予定は不明です。
とはいえ、抹茶系飲料の需要自体は根強く、他メーカーでも新商品が相次いで発売されています。市場のトレンドが再び「和フレーバー」に傾けば、リニューアルや新ラインとして再登場する可能性は十分にあるでしょう。
代替商品・類似商品のおすすめ
クラフトボス抹茶ラテが手に入らない今、代わりになる商品を探している方も多いと思います。ここでは、味やコンセプトが近い人気商品をいくつか紹介します。
- キリン 午後の紅茶 おいしい無糖 ミルクティー 抹茶ラテ風
上品な抹茶香とミルクのまろやかさが特徴。季節限定で出ることが多いので、見つけたら試す価値あり。 - 伊藤園 抹茶ラテ／伊藤園 濃い抹茶ラテ
抹茶専門ブランドらしい深い味わいで、甘さ控えめタイプも人気。コンビニやスーパーで入手しやすい。 - スターバックス ディスカバリーズ 抹茶ラテ
カフェクオリティを追求したチルドカップ商品。やや価格は高めだが、抹茶のコクと香りを重視するならおすすめ。
これらの商品はいずれも全国的に流通しており、クラフトボス抹茶ラテのファンにも満足度が高いと評判です。
クラフトボス抹茶ラテ販売終了のまとめ
改めて整理すると、クラフトボス抹茶ラテは以下の流れで販売が推移しています。
- 2021年8月に発売、話題となる
- 2022年9月にリニューアル版が登場
- 2023年以降、公式サイトで製造終了表記
- 2025年現在、ほぼ流通在庫のみで販売終了状態
- 再販情報は未発表
公式な「終売宣言」はないものの、現実的には製造終了＝在庫限りという状況です。今後、シリーズの刷新や需要動向次第では復刻の可能性もありますが、現時点では難しいと見るのが自然でしょう。
それでも、クラフトボス抹茶ラテが残した“癒しの抹茶タイム”の印象は強く、今もファンの記憶に残っています。もし再び店頭に並ぶ日が来たら、きっと多くの人が手を伸ばすことでしょう。
クラフトボス抹茶ラテが販売終了？まとめと今後の期待
クラフトボス抹茶ラテは、確かに現在は販売終了に近い状態ですが、それは「人気がなかった」からとは限りません。むしろ、市場環境やシリーズ戦略の変化、原材料コストなど複合的な要因が重なった結果といえます。
サントリーのクラフトボスブランドは常に進化を続けており、今後も新しい味やコンセプトの商品が登場する可能性があります。再販や新フレーバーに期待しつつ、今は他の抹茶系ラテで“ひと息つく時間”を楽しんでみてください。
