「ココナッツサブレアイスが売ってないんだけど、販売終了したの?」
最近SNSなどでそんな声をよく見かけます。スーパーでもコンビニでも見当たらず、棚から姿を消したように感じた人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ココナッツサブレアイスの販売状況や、なぜ“売ってない”と言われるのか、さらに再販や似た商品についても詳しく調べてみました。
ココナッツサブレアイスとは?長年愛されるサブレのアイス版
まずは簡単に商品の概要から。
ココナッツサブレアイスは、江崎グリコが販売している「ココナッツサブレ」を使ったアイスサンド。ココナッツサブレ風味の香ばしいサブレにバニラアイスをサンドした、ひと口サイズのマルチパック商品です。箱の中には7個入りで、1個あたり約90kcalほどと手軽に食べやすいのが特徴です。
もともと「ココナッツサブレ」自体は1965年発売のロングセラー。サクサクの食感とココナッツの甘い香りで長く親しまれてきたお菓子です。その“あの味”がアイスになったということで、発売当初から話題を集めました。
「販売終了?」と噂された背景
ではなぜ「販売終了したのでは?」という噂が出ているのでしょうか。
結論から言うと、**ココナッツサブレアイス**は現在も販売中です。公式サイトにも商品ページが存在し、JANコード(4901005330115)も変わらず使用されています。
それにもかかわらず、SNSや口コミで「どこにも売ってない」という声が出る理由には、いくつかの要因があります。
まず一つ目は、取り扱い店舗が限定的であること。
ココナッツサブレアイスは7個入りのマルチパックタイプ。コンビニなどではアイス1個売りが中心のため、棚に並ぶこと自体が少なくなります。特にローソンやセブンイレブンではあまり見かけず、ファミリーマートや一部スーパーでのみ入荷しているケースが多いようです。
二つ目は、地域差と入荷量の少なさ。
東日本では見かけたという報告がある一方で、西日本ではほとんど売っていないという声もあります。メーカーが全国一斉販売ではなく、地域ごとに出荷量を調整していることが考えられます。
三つ目は、季節やタイミングによる在庫変動。
アイス市場は春夏シーズンに合わせてラインナップが入れ替わるため、秋冬になると一時的に出荷が止まることがあります。このため「今季分が終了して売ってない=販売終了」と誤解されるパターンが多いようです。
過去には一時販売休止も?人気ゆえの品薄
実はココナッツサブレアイスは、過去に“販売停止→再販”を経験しています。
2012年に初登場した際、想定を上回る人気で一時品切れ。生産が追いつかず、短期間で販売休止になりました。その後、同年11月に「再発売」という形で復活しています。
このような経緯からも分かる通り、供給量と需要のバランスが崩れると一時的に市場から姿を消すことがあるのです。
最近もSNS上では「今年は見かけなかった」「去年の夏にしか買えなかった」といった声が見られます。これは販売終了ではなく、“シーズン終了”や“出荷調整中”というケースがほとんどです。
値上げや流通コストも影響している?
もう一つの背景には、価格改定の影響も考えられます。
グリコの公式情報によると、ココナッツサブレサンドアイスの参考小売価格は2019年に450円、2023年に500円、そして2025年には610円(税別)に上昇しています。原材料費や物流コストの高騰が続いている中、アイス業界全体で値上げが進んでいるのです。
価格が上がると、小売店側が仕入れを控えたり、売れ行きを見ながら発注数を減らしたりすることもあります。その結果、棚から姿を消すことになり、「売ってない」と感じる人が増えるわけです。
どこで買える?入手できる場所とコツ
では、現在ココナッツサブレアイスを買いたい場合、どこで探すのがよいのでしょうか。実際の目撃情報や販売店をもとに整理します。
- ファミリーマート
コンビニの中では最も入荷報告が多い店舗です。箱アイスコーナーを中心にチェックしてみましょう。 - スーパー(イオン・西友など)
マルチパックタイプを扱うスーパーでは比較的在庫が安定しています。特に夏場は冷凍コーナーの目立つ場所に並ぶことが多いです。 - ドラッグストア・ディスカウントストア
ウエルシアやドン・キホーテでも目撃情報があります。地域や時期によって取り扱いが変わるため、見つけたらまとめ買いするのもおすすめです。 - 通販サイト
Amazonや楽天市場などでは、箱単位での販売があります。送料がかかる場合もありますが、確実に入手したい場合はオンライン購入が確実です。
店頭では季節によって取り扱いが変わるため、春〜夏の間に探すのが最も見つかりやすい時期です。
ココナッツサブレアイスの魅力を改めて
改めて、この商品の人気の理由を振り返ってみましょう。
最大の魅力は、あのココナッツサブレ特有の「サクサク食感と香ばしさ」と、なめらかなバニラアイスのバランス。ビスケットの塩気とアイスの甘みが絶妙で、軽いのに満足感がある点が支持されています。
また、ひと口サイズで食べやすく、冷凍庫に常備しておくと「ちょっと甘いものが欲しい時」に便利です。家族でシェアもしやすく、子どもから大人まで楽しめる味わいが根強い人気の理由です。
代わりになる似た商品も紹介
もし近所で見つからない場合や、一度試してみたい人には、以下のような“似た系統”の商品もおすすめです。
- かじるバターアイスサンド(赤城乳業)
サブレでアイスを挟んだ構造で、バターのコクが強く、満足感があります。 - 森永ビスケットサンドアイス
ココナッツ風味ではないものの、ビスケットの香ばしさとバニラアイスの組み合わせは定番。 - ロッテ クランキーアイスサンド
サクサク食感を重視するならこちらもおすすめ。 - ココナッツ風味のアイス系商品
ココナッツミルクやローストココナッツを使ったアイスも増えており、香りの系統が近いものも多く販売されています。
完全に同じ味わいを再現するのは難しいですが、「サクサク系+ミルク系アイス」という軸で探すと、満足度の高い商品が見つかります。
今後の再販や展開に期待
現状では公式に「終売」の発表はなく、むしろ継続販売中。ただし、これまでの傾向から見ると、春〜夏シーズンに合わせて出荷され、秋冬にかけて一時的に姿を消す可能性があります。
そのため、2025年夏以降に再び店頭に並ぶ可能性は十分にあります。
また、過去のようにSNSで再ブームが起きれば、限定復刻や新パッケージ版などの展開もあり得ます。メーカーが長年大切にしているブランドだけに、完全に姿を消すことは考えにくいでしょう。
ココナッツサブレアイス販売終了まとめ
ここまで紹介したように、ココナッツサブレアイスが「販売終了した」という情報は誤りです。現在も継続して販売されていますが、
・販売エリアが限られている
・時期によって流通量が減る
・価格改定や在庫調整で店頭から消えることがある
といった要因により、「売ってない」と感じる人が多いのが現状です。
もし見つからない場合は、ファミリーマートやスーパー、通販サイトを中心に探すと見つかる可能性が高いです。再販情報や限定パッケージも今後出てくる可能性があるので、公式サイトやSNSで最新情報をチェックしておくとよいでしょう。
ココナッツサブレアイスは、懐かしい味と新しい食感が融合した名品。販売終了と誤解されがちですが、まだ手に入るチャンスはあります。次に店頭で見かけたときは、ぜひ一度手に取ってみてください。
