最近、「コットンフィールが売っていない」「店頭から消えた」という声を見かけます。ふんわりやわらかな肌ざわりで人気のあったティシューだけに、「まさか販売終了?」と不安に思う人も多いようです。
結論から言うと、コットンフィールは完全に販売終了したわけではなく、リニューアルや流通の変化によって「見かけなくなった」状態になっているのが実情です。ここでは、販売終了と噂される理由や再販の有無、そして代替品の情報までまとめてご紹介します。
コットンフィールとは?肌にやさしい天然素材ティシュー
コットンフィールは、大王製紙のエリエールブランドから販売されているティシューペーパーです。「天然素材100%」「コットン配合」という特徴を持ち、肌へのやさしさを重視した商品として長く支持されてきました。
一般的なティシューと違い、コットンフィールは「コットンリンター」と呼ばれる綿花の産毛をパルプとブレンドして作られています。このコットンリンターは、衣料用の綿糸を取ったあとに残る短い繊維で、通常は廃棄されることも多い素材です。それを有効活用することで、柔らかな肌ざわりを実現し、環境への配慮にもつなげていました。
特に「鼻をかむときの刺激が少ない」「肌荒れしにくい」といった口コミが多く、花粉症シーズンには愛用者が増える人気シリーズでした。
コットンフィールが「販売終了」と言われるようになった理由
ここからは、多くの人が「販売終了したのでは?」と思うようになった原因を詳しく見ていきます。実際にはいくつかの要素が重なった結果、「売ってない」と感じる人が増えたようです。
旧仕様の生産終了・リニューアルによる切り替え
コットンフィールは、2023年3月にリニューアル発売されています。
大王製紙はこのとき、「自然由来の柔軟剤を配合」「ふんわり感1.9倍」「やわらかさ1.1倍」といった改良を加え、新しいパッケージで再登場させました。つまり、旧パッケージの在庫がなくなったことで「販売終了」と勘違いされたケースが多いのです。
実際、旧モデルである「150組×3箱」パックなどは在庫限りで終了し、新仕様の「150組×5箱」パックへと切り替えられています。このような仕様変更は製品の入れ替え時期によくあるもので、「終売」ではなく「リニューアル」と考えるのが正確です。
店舗による取扱い縮小と在庫偏り
もう一つの要因は、流通や店舗での扱いが減っていることです。
スーパーやドラッグストアでは、売り場スペースの都合で取り扱う種類を絞るケースが多く、売れ筋や利益率の高い商品を優先して陳列します。そのため、地域や店舗によっては「見かけない」「在庫が入ってこない」となることがあります。
ネット上でも「以前買っていた店で見なくなった」「近所のドラッグストアで取り扱いがない」という声が散見され、これが「販売終了説」を強めた一因といえます。
コスト高騰や原材料の影響
ティシューペーパー業界全体が、近年は原料となる木材パルプやエネルギーコストの高騰に直面しています。
加えて、コットンフィールは通常のパルプよりもコストのかかる「コットンリンター」を使用しており、価格調整や仕様見直しが行われる可能性が高い製品でもあります。こうした背景から、一時的な生産調整や出荷制限があったことも考えられます。
パッケージ・価格・枚数の変更による「違う商品」感
リニューアル後に「枚数が減った」「値段が上がった」という口コミもあり、「同じ商品じゃない」と感じる人が出てきました。
実際には改良によって素材や厚みが変わり、従来の使い心地と違って感じるケースもあります。こうした印象の違いが、消費者の間で「以前のコットンフィールはなくなった」という認識につながったようです。
現在も購入できる?再販・流通状況を確認
調査したところ、コットンフィールは現在も販売継続中です。
エリエールの公式サイトにも掲載されており、製造終了の案内は出ていません。リニューアル版として販売されているため、ネット通販では在庫が豊富にあります。
主な購入先は以下の通りです。
- エリエール公式オンラインショップ
- Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのECサイト
- 一部のドラッグストア(マツモトキヨシ、ウエルシアなど)
特にAmazonなどでは「150組×5箱パック」などの現行品が通常販売されています。旧パッケージや3箱タイプを探している場合は在庫限りの可能性が高いため、見つけたら早めに確保しておくのがおすすめです。
コットンフィールが買えないときの代替品は?
「近くの店舗で売ってない」「在庫が切れている」ときには、他のやわらかティシューも検討できます。以下は使用感や方向性が近いおすすめ商品です。
- ネピア 鼻セレブティシュ
高保湿タイプで、敏感肌や花粉症時期にも人気。肌あたりが非常にやわらかく、乾燥による刺激を軽減したい人にぴったりです。 - エリエール 贅沢保湿ティシュー
同ブランド内の高級ライン。保湿成分が含まれており、しっとりした肌ざわりが特徴です。冬場や鼻をかむ頻度が多い季節に向いています。 - エリエール i:na ティシュー
シンプルで環境配慮型のティシュー。コットンフィールに比べると柔らかさは控えめですが、価格と品質のバランスが良い製品です。 - クリネックス モイスティッシュ
高品質な紙質とふんわりした感触で知られ、花粉シーズンにも安定した人気を持っています。
これらはいずれも全国のドラッグストアや通販サイトで入手しやすい商品です。特に「肌へのやさしさ」や「柔らかさ」を重視する場合、成分や加工方法(保湿剤配合・天然素材など)を確認して選ぶと良いでしょう。
リニューアル後のコットンフィールの特徴
改めて、リニューアルされたコットンフィールの特徴を整理します。
- コットン配合の天然素材100%ティシュー
- 自然由来の柔軟剤を配合し、従来比でやわらかさ1.1倍
- コットンリンターを再利用した環境配慮型素材
- 「ふんわり感1.9倍」で肌ざわりをさらに改良
- パッケージデザインを刷新し、よりナチュラルで清潔感のある印象に
つまり、「販売終了」どころか、むしろ進化して戻ってきたといえる内容です。見つけにくくなったのは事実ですが、購入自体は可能です。
販売終了と感じる人が多い理由をもう一度整理
ここで改めて、コットンフィールが「販売終了したように見える」原因を簡潔にまとめます。
- 旧パッケージの在庫がなくなり、新仕様に切り替わった
- 店舗によって取り扱いを終了したため、店頭で見かけにくくなった
- 値上げや枚数減少で“別商品”に感じた
- SNSなどで「終売」という誤情報が拡散した
このように、完全な販売終了ではなく「仕様変更+流通縮小」による錯覚が大きいと考えられます。
コットンフィールは今後も買えるのか?
結論として、コットンフィールは現在も生産・販売が続いています。
ただし、以前と同じ形やセット内容での販売はなく、リニューアル後の仕様に一本化された形です。店頭では見かけにくいかもしれませんが、ネット通販では常時購入が可能です。
もし以前の使い心地が気に入っていた場合は、新仕様を一度試してみるのがおすすめです。メーカーの改良によって、肌ざわりや柔らかさはむしろ向上しています。
また、紙製品業界全体では環境対応やコスト構造の見直しが進んでいるため、今後もパッケージ変更や仕様調整が行われる可能性があります。定期的にエリエール公式サイトを確認しておくと安心です。
まとめ:コットンフィールは販売終了ではなくリニューアル継続中
「コットンフィールが販売終了した」と思われがちですが、実際はリニューアルによる仕様変更と流通の変化が主な原因です。旧仕様の終了=終売ではなく、新しいかたちで継続しています。
柔らかく肌にやさしいティシューを探している人には、コットンフィールの現行版はもちろん、ネピア 鼻セレブティシュやエリエール 贅沢保湿ティシューといった代替品も有力な選択肢です。
今後もふんわりとした使い心地のティシューを求めるなら、リニューアル後のコットンフィールを一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
