「最近、コントレックスを見かけなくなった」と感じている人、多いのではないでしょうか。以前はスーパーやドラッグストアでも当たり前のように並んでいたのに、今では棚から消えてしまったという声が相次いでいます。そこで今回は、コントレックスが販売終了したと噂される理由や、現在の販売状況、そして代替品の選び方まで詳しく紹介します。
コントレックスとはどんなミネラルウォーター？
まずはおさらいから。
コントレックス（Contrex）は、フランス・ヴォージュ山脈の麓にあるコントレックスヴィルという町で採水されるナチュラルミネラルウォーターです。
硬度は約1,468mg/Lという超硬水。これは、日本の一般的な軟水（硬度50〜100mg/L前後）とは桁違いの数値で、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルを豊富に含んでいます。
そのため「飲むだけでカルシウム補給ができる」「美容やダイエットにも良い」と注目を集め、かつては多くのモデルや健康志向のユーザーに愛されていました。日本ではネスレ日本とポッカサッポロフード＆ビバレッジが提携し、2013年ごろから本格的に正規輸入・販売を行っていました。
「販売終了」と言われるようになった理由
実は、コントレックスが「完全に生産終了した」わけではありません。
販売終了と噂される背景には、いくつかの誤解や流通上の変化が関係しています。
1. 正規輸入ルートの終了
もっとも大きな要因は、日本向けの正規輸入ルートが終了したことです。
以前はポッカサッポロが正規代理店として国内流通を担っていましたが、その契約が終了。結果として、日本仕様のラベルやパッケージで販売される“正規輸入品”が市場から姿を消しました。
このニュースが広まった際に、「販売終了」という言葉だけが一人歩きし、「もう買えないのでは？」と誤解する人が増えたのです。
2. 店頭での取り扱いが減少
正規輸入が終了した影響で、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどの一般流通ルートでは取り扱いが大幅に減りました。
もともと硬水は日本人にとって味の好みが分かれるジャンルです。飲みにくさを感じる人も多く、販売数が伸びにくかったことから、流通コストの高い輸入水が棚から減っていったとも考えられます。
3. 「まずい」「飲みにくい」というイメージ
硬度が非常に高いコントレックスは、カルシウムとマグネシウムの含有量が多い分、独特の苦味や金属っぽさを感じる人もいます。
SNSなどでは「味が合わなかった」「飲みづらい」という声が目立ち、それが販売数減少にもつながったとされています。軟水文化の強い日本では、どうしても受け入れられにくかったという事情もあるでしょう。
4. 表示・物流コストの問題
ミネラルウォーターの輸入販売には、ラベル表示・ボトル規格・輸送コストなどさまざまな調整が必要です。
日本向け仕様を維持するには追加コストがかかるため、採算が合わず終了したという説もあります。実際、海外では販売が続いていることから「日本市場だけ撤退」という形です。
実は今も購入できる？流通の現状
「販売終了」とはいえ、コントレックスは完全に消えたわけではありません。
現在は正規輸入こそ終了していますが、並行輸入品としてネット通販を中心に購入が可能です。
Amazonや楽天市場などでは、「並行輸入 コントレックス 500ml×24本」といった商品が今でも販売されています。
ただし、購入時には以下のような点に注意しましょう。
- ラベルが日本語ではない場合がある
- 輸入ルートが異なるため賞味期限が短めなことがある
- ボトルデザインや梱包が海外仕様の場合がある
並行輸入品といっても品質自体に問題はありませんが、保管・輸送条件によって味や新鮮さに差が出ることもあります。信頼できる販売元を選ぶことが大切です。
コントレックスが好まれた理由と硬水の魅力
コントレックスの特徴はなんといってもそのミネラルバランス。
1リットルあたりにカルシウム468mg、マグネシウム74mgを含み、硬水の中でもトップクラスの数値です。
そのため、1本（500ml）飲むだけでカルシウム約230mgが摂取できる計算になります。
硬水は、ミネラル補給や腸内環境のサポートなどの面で注目されることがありますが、もちろん「飲むだけで痩せる」「健康になる」といった効果を保証するものではありません。
ただ、食事から摂りきれないミネラルを意識的に取り入れたい人には、日常的な選択肢の一つとして重宝されてきました。
コントレックスが手に入らないときの代替品
コントレックスが手に入りにくい今、同じような硬水を探している人も多いでしょう。
以下のようなミネラルウォーターが代替として人気です。
- ヴィッテル
フランス産の中硬水で、硬度は約309mg/L。コントレックスより飲みやすく、ミネラル補給目的にも向いています。 - ゲロルシュタイナー
ドイツの天然炭酸入り硬水。硬度約1,300mg/Lで、炭酸の爽快感もあり、硬水初心者にも人気です。 - クールマイヨール
イタリア産の超硬水で、硬度は1,600mg/L前後。コントレックスに近いミネラルバランスが特徴。
これらは日本でも輸入品として安定的に入手できるため、硬水にこだわりたい人におすすめです。
「味にクセがなく飲みやすいものを選びたい」という人には、ヴィッテルが最も無難な選択肢でしょう。
今後の販売再開やリニューアルの可能性は？
現時点で、ネスレやポッカサッポロからコントレックス再販の正式な発表は出ていません。
ただ、硬水ブームの再燃や健康志向の高まり次第では、再び正規ルートでの展開が復活する可能性もゼロではありません。
実際、海外ではいまだに人気が根強く、コントレックス自体の生産は継続しています。
そのため、輸入業者によっては一時的に再流通するケースも考えられます。国内販売が完全に途絶えるというよりも、供給量が不安定な状況が続いていると理解しておくのが現実的です。
コントレックスを上手に楽しむコツ
もし並行輸入品を購入して飲む場合、いくつかの工夫でよりおいしく楽しめます。
- 冷やして飲むと硬水特有の苦味が和らぐ
- レモンを少し絞ると爽やかさが増す
- コーヒーや紅茶の抽出に使うと風味が深くなる
- スープやパスタの茹で水として使うとミネラル感が活きる
飲みにくさを感じる人ほど、冷やして少しずつ試してみると印象が変わるはずです。
コントレックス販売終了の真相と今後の付き合い方
まとめると、コントレックスが「販売終了」と言われているのは、日本での正規輸入が終了しただけであり、商品自体が生産停止になったわけではありません。
現在も並行輸入という形で入手可能です。
ただし、店頭では見かけにくくなり、ネット中心の購入が主流となっています。
日本の水文化は軟水が主流のため、硬水を継続的に飲む層が限られていたことも販売縮小の一因でした。
もし今後、再び健康志向やミネラル補給ブームが高まれば、再登場の可能性も十分あるでしょう。
それまでは、並行輸入品や代替ブランドをうまく取り入れて、自分に合った硬水ライフを楽しむのが現実的です。
コントレックスが販売終了した理由は？今後の販売や代替品を紹介（まとめ）
コントレックスの販売終了騒動の背景には、「正規輸入の終了」「流通縮小」「日本人の味覚との相性」という複数の要因が重なっていました。
しかし、実際には今でもネット通販で入手可能ですし、同じ硬水タイプの代替品も数多く存在します。
「もう買えない」とあきらめる前に、まずは通販サイトでの在庫を確認してみてください。
そして、もし硬水の味が合わないと感じるなら、ヴィッテルやゲロルシュタイナーなどの飲みやすい銘柄から試すのもおすすめです。
海外では今も愛され続けているコントレックス。
日本でも、硬水の魅力を知る人たちの間で、静かに支持され続けています。
