「最近、サクマいちごみるくを見かけないけど、もしかして販売終了したの？」
そんな声がSNSや口コミサイトで増えています。長年親しまれてきたピンクの包み紙が店頭から消えると、ちょっと不安になりますよね。この記事では、実際の販売状況や噂の背景、そして今後の再販・新展開の予定について詳しくまとめました。
サクマいちごみるくは販売終了していない！
結論から言うと、「サクマいちごみるく」は販売終了していません。
サクマ製菓の公式サイトやオンラインショップでは、現在も通常販売が続いています。2025年には発売55周年を迎え、公式キャンペーンや記念コラボ商品も登場しており、むしろブランドとして再注目されている段階です。
つまり、販売終了の噂は誤情報。サクマいちごみるくは今も健在です。
なぜ「販売終了」と勘違いされたのか？
では、なぜ「販売終了した」との噂が広まったのでしょうか？
実は、複数の要因が重なった結果の“誤解”でした。
1. 「サクマ式ドロップス」と「サクマ製菓」の混同
2023年、老舗メーカー「佐久間製菓株式会社」が事業終了を発表しました。
同社は「サクマ式ドロップス」で知られており、社名や商品名の類似から「サクマ製菓」も終わったのでは？という勘違いが一気に拡散しました。
しかし、「サクマいちごみるく」を作っているのは別会社のサクマ製菓株式会社です。所在地も製品ラインも異なります。こちらは事業を継続中で、サクマいちごみるくの生産にも影響はありません。
2. 「いちごミルクキャンディ」他社製品の終売
さらに、アメハマ製菓という別メーカーの「いちごミルクキャンディ」が2021年に製造終了となりました。
名前が似ているため、「いちごミルクキャンディ=終売」という誤認が発生。SNSやまとめサイトで混同情報が流れ、「サクマいちごみるくも終わるのでは？」という噂に拍車がかかりました。
3. 店頭での欠品・流通の偏り
コンビニやスーパーでは、商品の入れ替えサイクルが早く、一定期間棚から消えることがあります。特に地方や小規模店舗では、仕入れの都合で取り扱いが一時的に止まるケースも。
このような「店頭で見かけない」現象が「販売終了」という誤解を生んだ可能性も高いです。
サクマいちごみるくの歴史と人気の理由
1970年に登場した「サクマいちごみるく」は、50年以上のロングセラー。
サクマ製菓を代表する看板商品であり、いちごの甘酸っぱさとまろやかなミルクの味わいが絶妙です。外はカリッ、中はやわらかいキャンディの食感も特徴的で、世代を超えて愛されています。
昭和の駄菓子として懐かしむ人もいれば、令和世代には“レトロかわいい”お菓子としてSNSで再評価されており、トレンドが再燃しているのも人気を後押ししています。
原材料高騰や業界全体の逆風も噂の背景に
ここ数年、製菓業界全体がコスト上昇の波にさらされています。
砂糖や乳製品などの原料価格が上がり、さらに人件費やエネルギー費も増加。老朽化した設備の更新が追いつかず、やむなく廃業・終売となる企業も出ています。
実際に、アメハマ製菓や佐久間製菓の廃業は、こうした「経済的要因」によるものでした。消費者としては「懐かしいお菓子が次々と消える」という印象が強まり、「サクマいちごみるくも同じ運命では？」と心配されたのです。
しかしサクマ製菓は、経営体制を維持しながら継続的に生産を続けています。
コスト高のなかでもブランド価値を守る姿勢が見える点は、他社との大きな違いです。
現在も通販・スーパーで購入可能
サクマいちごみるくは、現在も多くの店舗で販売されています。
スーパーやドラッグストア、コンビニのほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの通販でも入手可能です。
パッケージはピンクのチェック柄で、中央に「サクマいちごみるく」の文字。袋入りのほか、個包装タイプも展開されています。
ただし、流通在庫の関係で「売り切れ」や「入荷待ち」と表示されることもあります。その場合でも再入荷の頻度は高く、販売終了ではありません。
新展開：55周年記念やコラボ商品の登場
サクマ製菓は2025年に発売55周年を迎えました。
これを記念して、特別キャンペーンや新商品の展開も発表されています。なかでも注目を集めたのが、「サクマいちごみるくアイスバー」。
全国のセブン‐イレブンで数量限定販売され、発売前からSNSで話題になりました。
また、限定パッケージ版や、他ブランドとのコラボレーション企画も進行中。キャンディの枠を超え、アイスやドリンクなどへの展開も期待されています。
こうした動きからも、サクマいちごみるくが“終わり”ではなく“進化”の段階にあることが分かります。
将来的な懸念と消費者ができること
とはいえ、油断はできません。
国内の飴・駄菓子市場は縮小傾向にあり、売り場面積も年々減少しています。定番品でも、販売ルートや流通量が見直される可能性はあります。
「最近見かけない」と感じたときは、
・公式オンラインショップや通販で購入する
・コンビニ限定版やコラボ商品をチェックする
・地域スーパーのお菓子売場をこまめに確認する
といった方法で入手チャンスを広げましょう。
また、サクマ製菓の公式X（旧Twitter）や公式サイトでは、新商品の発売情報やキャンペーン案内が随時更新されています。フォローしておくと再販や限定商品を逃しません。
サクマいちごみるくはこれからも続く
「販売終了」という言葉がトレンド入りしたことで、多くの人が驚き、そして心配しました。
しかし実際は、サクマいちごみるくは今も作られ続けているロングセラー。
誤解のきっかけは、他社の廃業や流通変化に過ぎませんでした。
サクマ製菓は半世紀以上にわたって、あのやさしい甘さを守り続けています。
そして今後も、記念コラボや新商品によってさらに広がっていくことでしょう。
店頭で見かけたら、ぜひ一袋手に取ってみてください。
懐かしくて、どこか新しい“サクマいちごみるくの世界”を、これからも味わっていけそうです。
※本記事の内容は2025年11月時点の情報に基づいています。今後の販売状況や製品仕様はメーカー・流通の都合により変更される場合があります。
