「最近シノアドアを見かけなくなったけど、もう販売終了したの?」
そんな疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。資生堂が手掛けていたブランドとして人気があったシノアドア。特に、東洋の美容思想に基づいたスキンケアシリーズは愛用者も多く、突然の終売に驚いた方も少なくありません。この記事では、シノアドアが販売終了となった理由や、再販の可能性、そして現在購入できる商品や代替品について詳しく見ていきます。
シノアドアとは?東洋美容の思想を取り入れたブランド
シノアドア(SINOADORE)は、資生堂が展開していたスキンケアブランドで、「東洋の知恵で、肌のめぐりを整える」というコンセプトを掲げていました。
ブランド名の「シノアドア」は、“CHINOIS(中国の)”と“ADORER(愛する)”を組み合わせた造語で、「東洋を愛する」という意味が込められています。
その名の通り、漢方や和漢植物など、自然由来の成分を用いたアイテムが多く、「肌の内側から整えるケア」「ストレスによるゆらぎ肌へのアプローチ」など、現代人の肌悩みに寄り添ったブランドとして人気がありました。
代表的なアイテムには、化粧水、美容液、乳液、クリームなどがあり、香りや使い心地も高く評価されていました。また、ブランド後期には「ゼリー サーキュリスト」という美容ゼリー飲料も発売され、美容食品としても注目を集めていました。
シノアドアは本当に販売終了したのか?
結論から言うと、スキンケアラインのシノアドアはすでに販売終了しています。
資生堂公式サイトでは、2012年9月20日をもってスキンケア製品の販売を終了した旨が明記されており、化粧水や乳液、美容液などの基礎化粧品はすでに製造も終了しています。
ヨドバシカメラやAmazonなどの通販サイトでも「販売を終了しました」と表示されている商品が多く、店頭ではほぼ見かけることがなくなりました。
つまり、ブランドとしてのスキンケアシリーズは実質的に市場から姿を消した状態といえます。
ただし、ブランド名自体が完全に消えたわけではありません。
現在でも「シノアドア ゼリー サーキュリスト」という美容ゼリー飲料が、通販サイトなどで販売されています。このため、**“シノアドア=完全消滅”ではなく、“スキンケアラインは終了、飲料ラインは継続”**というのが正確な状況です。
販売終了の理由を考察
シノアドアの販売終了について、資生堂から公式に「終了理由」が発表されたわけではありません。しかし、化粧品業界の動向やブランドの特性を踏まえると、いくつかの要因が考えられます。
1. ブランド刷新と戦略の見直し
化粧品メーカーは、市場環境や消費者ニーズの変化に合わせてブランドを定期的に整理・刷新します。
シノアドアは「漢方・東洋美容」をテーマにした独自路線でしたが、資生堂には同じように自然由来・敏感肌対応を掲げる他ブランド(例:dプログラム、エリクシール リンクルホワイト、HAKUなど)が存在しており、ターゲットが重なる部分もありました。
そのため、ブランドポートフォリオの再編に伴って、シノアドアが整理対象となった可能性があります。
2. 市場ニーズの変化
2010年代以降、スキンケア市場では「オーガニック」「ヴィーガン」「クリーンビューティー」など、新しいトレンドが急速に広まりました。
シノアドアは“東洋美容”という独自性を持っていたものの、ブランドメッセージがやや古く感じられるようになり、若年層を中心とした新しい顧客層に訴求しづらくなったとも考えられます。
3. コストや成分規制への対応
漢方由来の成分を扱うブランドでは、原料の調達や製造コストが高くなる傾向があります。加えて、薬機法などの法規制対応も年々厳しくなっており、特定の訴求表現が使いづらくなったことも一因かもしれません。
こうした背景のもと、資生堂がコストやリスクを考慮し、ブランド終了を決断したと見ることもできます。
ゼリー サーキュリストは今も購入可能
現在、「シノアドア ゼリー サーキュリスト」という美容ゼリーは、資生堂の名義で販売が続いています。
この商品は、東洋の思想をベースにした“めぐりケア”をテーマにしており、ハーブや植物エキスを配合したゼリータイプの美容食品です。
「忙しい毎日に取り入れやすい」「おいしくて続けやすい」といった口コミもあり、化粧品ブランドとしての名残を感じさせるアイテムとなっています。
ただし、こちらも一部の通販サイトでは「在庫限り」「取扱終了予定」と記載されている場合もあるため、今後の継続は不透明な状況です。
もし気に入っている方は、早めにまとめ買いしておくのが良いかもしれません。
シノアドアの再販・復活の可能性はある?
現時点では、スキンケア製品の再販やブランド復活の予定は確認されていません。
資生堂の公式発表やリリース情報にも、再登場の兆しは見られません。
とはいえ、過去に終了したブランドが“限定復活”や“リバイバル”として再登場するケースは業界内でもあります。特に、愛用者からの要望が強かったり、SNSで復活を望む声が高まった場合には、限定版や別カテゴリーとして復活する可能性はゼロではありません。
もし復活があるとすれば、従来のスキンケアラインではなく、「美容飲料」「サプリメント」「和漢由来の新シリーズ」など、形を変えて再登場する可能性のほうが現実的です。
シノアドア愛用者の声と現在の選択肢
シノアドアが終了したあとも、口コミサイトやSNSでは「もう一度使いたい」「あの香りと使用感が忘れられない」という声が多数見られます。
それだけ愛着を持たれていたブランドだったことがわかります。
一方で、「店頭で見かけなくなってネットで探している」「ゼリー製品だけでも続けている」というユーザーも少なくありません。
通販ではまだ入手可能な在庫も存在するため、信頼できるショップを選んで購入することが大切です。
また、代替品を探す場合は、同じように漢方・和漢植物由来のスキンケアブランドをチェックするとよいでしょう。
資生堂内では「エリクシール リンクルホワイト」や「dプログラム」、他社ブランドでは「コーセー 雪肌精」「アルビオン 薬用スキンコンディショナー」などが“自然派・肌バランスケア”という点で方向性が近いといえます。
まとめ:シノアドアは終わったが、その思想は今も生きている
シノアドアは、資生堂が展開していた東洋美容発想のブランドで、残念ながらスキンケア製品はすでに販売終了しています。
ただし、美容ゼリー「ゼリー サーキュリスト」は今も販売が続いており、ブランドの精神が一部の製品として受け継がれています。
再販の予定は今のところ確認されていませんが、和漢・東洋由来の美容トレンド自体は今も健在です。
そのため、別ブランドや新しい形での復活の可能性は、長期的に見ればあり得るでしょう。
もし過去にシノアドアを愛用していた方は、ゼリー製品を試すか、同系統のブランドを探してみるのもおすすめです。
ブランドは終わっても、“肌を内から整える”という考え方は、今のスキンケアにも確かに生き続けています。
