最近、加熱式たばこ「プルームX」で人気を集めていた「キャメル」シリーズの一部が店頭から消えた――そんな声がSNSや喫煙者コミュニティで相次いでいます。
「販売終了なの?」「どこにも売ってない」「もう吸えないの?」と気になる人も多いはず。この記事では、実際にどの銘柄が販売終了になったのか、その理由や在庫の現状、再販の可能性までを詳しく解説します。
プルームXキャメルの一部銘柄が順次販売終了に
JT(日本たばこ産業)の公式発表やユーザー情報をもとに調べると、2023年から2024年にかけて「キャメル」シリーズの複数銘柄が在庫限りで販売終了となっています。
たとえば、
などが順次終売対象に。
特に「キャメル・メンソール・レッド」と「キャメル・メンソール・イエロー」は、JTの公式ニュースリリース(2024年2月発表)で「在庫売り尽くしをもって販売終了」と明記されています。
一方で、「キャメル・メンソール・ベリー」や「キャメル・メンソール・マスカット」など、引き続き販売されている銘柄も存在しており、「キャメル=全て終売」ではありません。終了と継続が混在しているのが現状です。
販売終了の理由はラインアップ整理とリニューアル
では、なぜ人気のあったキャメルシリーズが次々と販売終了になっているのでしょうか。
その背景には「JTの製品ラインアップ整理」と「新シリーズ展開」があります。
JTは2024年から、プルームXや上位機種のプルームAURA(オーラ)に対応した新しい「メビウス・オプション」シリーズを強化しています。
これに伴って、旧銘柄の整理が進められ、重複するフレーバーや販売実績の低い銘柄が順次終了となっているようです。
つまり、キャメルの販売終了は「人気がないから」というよりも、「新シリーズへの移行に伴う整理」という意味合いが強いといえます。
実際、リニューアル後のメビウス・オプションシリーズには、キャメルで人気だった香りや味わいを踏襲したフレーバーも多く、実質的な“後継商品”が用意されている形です。
デバイスの世代交代も影響している
もうひとつ見逃せない要素が、「デバイス側の世代交代」です。
プルームXは2021年の登場以来、JTの主力デバイスとして位置付けられてきましたが、2023年後半には上位モデル「プルームXアドバンスド」、2024年にはさらに新しい「プルームAURA(Ploom AURA)」が登場しています。
デバイスが進化すると、対応するスティックの仕様や加熱温度が変わるため、旧世代スティックの一部が整理対象になります。
つまり、「デバイス刷新に合わせてスティックの構成を見直す」という製品戦略の一環です。
特に、プルームX初期に発売されたキャメル銘柄は、販売から2~3年経過しており、更新タイミングに入っていたとも考えられます。
実際の販売店では在庫がまばらに
販売終了が発表されても、すぐに完全に市場から姿を消すわけではありません。
「在庫限り」とされるため、店舗によってはまだ手に入るケースもあります。
コンビニでは「もう入荷しない」「棚から外された」という声が多く、一方で一部のたばこ専門店やオンラインストアでは、まだ在庫が残っている銘柄も見つかります。
特に地方店舗やJT公式オンラインショップ「Ploom公式ストア」では、在庫が長く残っていることもあります。
ただし、在庫がなくなり次第販売終了となるため、確実に欲しい場合は早めの購入が無難です。
また、ネット通販では価格が上がっている場合もあるので、正規ルートでの購入を推奨します。
一部銘柄は再販の動きも
興味深いのは、「一度販売終了したキャメル・スムースが後に再登場した」という情報がある点です。
プルームXアドバンスド向けのフレーバー一覧に、再登場したキャメル・スムースが掲載されており、実際に販売が再開された可能性があります。
このように、人気や需要があるフレーバーについては、ブレンド変更やパッケージリニューアルを経て再販されるケースもあるようです。
「在庫限り=永久に消える」とは限らないのが、たばこ銘柄の面白いところでもあります。
ただし、再販されても以前とまったく同じ味わいとは限らず、「新配合」「新ブレンド」として刷新される場合が多いため、旧モデル愛用者は注意が必要です。
ユーザーの反応と人気フレーバーの行方
SNSでは、「キャメル・メンソール・レッドが一番好きだったのに」「キャメル・メンソール・ブラックミントが消えて悲しい」といった声が多く見られます。
キャメルシリーズは価格が手頃(500円前後)で、香りや吸いごたえのバランスが良いと評判でした。
そのため、終売が続く現状に戸惑うユーザーも少なくありません。
ただ、同時に「メビウス・オプション新シリーズも意外と悪くない」「プルームAURA用の新フレーバーが吸いやすい」といった肯定的な声も増えています。
特に加熱式たばこ市場は味のリニューアルや新ブランド投入が頻繁に行われるため、「好きな銘柄がなくなった→新しいお気に入りを探す」という流れが定番化しつつあります。
今後の展開と再販の可能性
JTは「プルームAURA」を中心とした次世代デバイスへの移行を本格化させています。
今後はプルームAURA専用またはプルームXアドバンスド共用の新ブレンドが続々登場する見込みで、キャメルブランドも完全消滅ではなく、形を変えて再登場する可能性が高いでしょう。
実際、キャメルはJTの長年の主力ブランドのひとつであり、紙巻たばこでも根強いファンが多いシリーズです。
そのブランド力を活かして、プルームAURA用の「キャメル新シリーズ」がリリースされる可能性も十分考えられます。
現時点で再販や復刻が公式にアナウンスされているわけではありませんが、過去の事例(キャメル・スムースの再登場など)を踏まえると、限定版やリニューアル再販という形で戻ってくることは十分あり得ます。
まとめ:プルームXキャメル販売終了は新時代への移行サイン
プルームXのキャメル銘柄が次々と販売終了になっている背景には、単なる人気低下ではなく「新シリーズ展開」「デバイス刷新」「ラインアップ最適化」といったJTの戦略的な動きがあります。
現在も一部銘柄は在庫販売中で、タイミングによっては入手可能。さらに再販やリニューアルの兆しも見えています。
今後、プルームAURAやプルームXアドバンスドの普及に伴い、キャメルブランドがどのように再構築されるのか注目です。
ファンにとっては寂しいニュースもありますが、進化したブレンドや新デザインの登場を楽しみに待つのもまた一興です。
