「メリーズ するりんキレイ おしりふきが売ってない」「いつの間にか見かけなくなった」──そんな声がSNSや育児掲示板で相次いでいます。花王の人気ベビーブランド「メリーズ」のおしりふきが、なぜ販売終了になったのか。その背景や製造中止の理由、さらに代替品の選び方について詳しく見ていきましょう。
メリーズおしりふきは本当に販売終了？公式発表の内容
花王の公式サイトでは、「メリーズ するりんキレイ おしりふき（トイレに流せるタイプ）」や「メリーズ 厚手タイプ」「メリーズ やわらかタイプ」など複数のラインが2024年3月31日をもって生産終了となったことが明記されています。
「本製品の生産は2024年3月31日をもって終了し、店頭在庫がなくなり次第、販売を終了いたします」という案内が掲載されており、事実上の終売です。
つまり、現在販売されている商品は、すべて流通在庫・店舗在庫のみ。Amazonや楽天市場などでは一時的に在庫が残っている場合がありますが、いずれも「在庫限り」「価格高騰」といった状況になりつつあります。
メリーズおしりふきが販売終了になった理由
公式に「なぜ終了したのか」という理由は公表されていません。しかし、業界動向や報道、関係者の分析をもとにすると、以下の4つの要因が大きいと考えられます。
1. 少子化によるベビー用品市場の縮小
日本では出生数の減少が続き、2024年には68万人台と過去最少を更新しました。ベビー関連商品の需要も当然減少しています。
おしりふきは消耗品とはいえ、出生数そのものが減れば販売量も減少。特に「流せるタイプ」や「厚手タイプ」といったサブラインは、全体需要が限られるため採算性が悪化した可能性があります。
2. 原材料・物流コストの高騰
ここ数年、紙・不織布・包装資材・エネルギー・物流費などが高騰しています。花王を含む大手メーカーは価格改定や製品見直しを進めていますが、消耗品の価格を大幅に上げるのは難しいもの。
採算を維持できない製品から順にラインを整理していくのは、企業として自然な流れともいえます。
3. トイレ環境・生活スタイルの変化
かつては「外出先でも使える」「トイレに流せる」が人気ポイントでしたが、最近はウォシュレット普及率の上昇などにより、“おしりを洗う”習慣が一般化。
また、「流せるおしりふき」は一部自治体や下水道施設から「詰まりの原因になる」と注意喚起が出ており、企業としてリスク回避の観点もあったと考えられます。
4. 製品ラインの整理とブランド戦略の転換
花王は製品ラインを定期的に見直しており、売上の大きい主力製品に集中する傾向があります。
メリーズはおむつ・スキンケア・ベビーソープなど複数カテゴリを展開していますが、「おしりふき」は他ブランドとの競争も激しく、差別化が難しい領域。
新製品開発やリニューアルよりも、採算性の高い主力ラインへ集中する方針に舵を切った可能性があります。
メリーズおしりふきの販売終了に対する利用者の声
SNS上では「もうどこにも売ってない」「ストックしておけばよかった」といった投稿が相次いでいます。
特に「流せるタイプ」を愛用していた家庭では、トイレトレーニング期の子どもに使いやすかったという声が多く、終了を惜しむ意見が目立ちます。
「厚手で拭きやすかった」「1枚で済むのが良かった」という使用感への評価も多く、メリーズブランドの信頼感もあってリピーターが多かっただけに、突然の終了に戸惑う人が少なくありません。
現在の在庫状況と購入できる場所
販売終了から時間が経過しているため、店頭で見かけることはほとんどありません。
ただし、オンラインショップでは以下のような状況です。
- Amazon／楽天市場／Yahoo!ショッピング：一部出品者による在庫販売あり。価格は高騰傾向。
- ドラッグストア系ECサイト：既に「販売終了」「在庫なし」と表示される店舗が増加。
- 実店舗（イオン・西松屋・赤ちゃん本舗など）：店舗在庫のみ、在庫限りの販売。
もしどうしても購入したい場合は、ネットで「メリーズ おしりふき 在庫あり」などで検索してみると、一時的に残っているショップを見つけられる可能性があります。ただし、価格変動や転売商品には注意が必要です。
メリーズおしりふきの代替品・おすすめの選び方
現時点で花王から同等仕様の後継品は発表されていません。そのため、他メーカーの類似商品から選ぶのが現実的です。
ここではユーザー評価が高く、用途が近い代替品をいくつか紹介します。
ピジョン 流せるおしりナップ
トイレに流せるタイプの定番。メリーズ同様、水解性素材を使用しており、やさしい拭き心地が特徴です。詰まりにくさや使用感のバランスが良く、移行しやすい商品として人気があります。
パンパース 肌へのいちばん おしりふき
厚手タイプを求めるならこちら。1枚でしっかり拭けて、肌への刺激が少ないと評判。無香料・アルコールフリーで、赤ちゃんのデリケートな肌にも安心して使えます。
ムーニー やわらか素材のおしりふき
肌ざわりが非常に柔らかく、水分量も多め。新生児や敏感肌の赤ちゃん向けに選ばれることが多いタイプです。
代替品を選ぶときのポイント
- 使用シーンを意識する
外出先で使うなら「流せるタイプ」、家庭用なら「厚手タイプ」など、利用場面に合った仕様を選ぶのがポイントです。 - トイレに流す場合の注意
“流せる”と書かれていても、一度に多量を流すと詰まりの原因になることがあります。1〜2枚ずつ、大洗浄で流すのが基本です。 - 肌へのやさしさ
赤ちゃんの肌は非常にデリケート。無香料・ノンアルコール・パラベンフリーなどの表示を確認しましょう。 - コスパと入手性
日常的に使うものだからこそ、価格だけでなく入手しやすさも大事。継続的に購入できるルートを確保しておくと安心です。
メリーズブランドは今後どうなる？
今回の終了はあくまで「おしりふき」の一部ラインに限定されており、「メリーズ」ブランド全体が消えるわけではありません。
おむつシリーズやスキンケア製品は引き続き販売されており、花王としてもブランド自体の価値維持には力を入れています。
今後、環境対応素材やサステナブルなパッケージを採用した新製品が登場する可能性もあり、ユーザーとしては動向を注視しておく価値があります。
メリーズおしりふき販売終了のまとめ
・メリーズ するりんキレイ おしりふきは2024年3月31日で生産終了
・理由は少子化による市場縮小、コスト上昇、生活スタイルの変化、ライン整理など複合的要因
・公式後継品はなし、在庫限りで販売終了
・代替品としてはピジョン 流せるおしりナップやパンパース 肌へのいちばん おしりふき、ムーニー やわらか素材のおしりふきなどが選択肢
・メリーズブランド自体は継続中で、新展開の可能性あり
メリーズおしりふき販売終了の理由を受けて、今できること
長年愛用されてきたメリーズ するりんキレイ おしりふきの終売は、多くの家庭にとって残念なニュースでした。
しかし、代替品を上手に選べば使い勝手も品質も十分に満足できるものが見つかります。
赤ちゃんの肌に合う商品を探す良いきっかけと捉えて、今後の育児アイテム選びに活かしていきましょう。
そしていつの日か、花王が新しい形でメリーズ するりんキレイ おしりふきを復活させる日が来るかもしれません。
そのときには、再び多くの家庭の「定番アイテム」として戻ってくることを期待したいですね。
