「VINTORTE(ヴァントルテ)」が販売終了したらしい──そんな話題を耳にして驚いた方も多いのではないでしょうか。
肌にやさしいミネラルコスメとして愛されてきたブランドだけに、「どうして?」「もう買えないの?」という声が多く上がっています。
ここでは、ヴァントルテがなぜ販売終了になったのか、今後の再販の可能性、そして代わりになる商品までを分かりやすくまとめていきます。
ヴァントルテとはどんなブランド?
ヴァントルテは、京都発の国産ミネラルコスメブランドです。
「敏感肌でも安心して使える」「石けんで落とせる」「タルク・シリコン・鉱物油不使用」といった特徴で知られ、ナチュラル志向のユーザーから支持を集めてきました。
特に人気だったのが「ミネラルシルクパウダーファンデーション」や「ミネラルクリーミーファンデーション」。
肌への負担を最小限に抑えつつ、美しい仕上がりを叶える設計が魅力で、コスメ口コミサイトでも高評価を獲得していました。
また、スキンケア・ベースメイク・カラーコスメなど幅広いラインナップを展開していましたが、2024年以降、その一部に“販売終了”の動きが見られるようになります。
販売終了の正式アナウンスと対象商品
ヴァントルテの公式サイトでは、2024年3月末に「全てのカラーアイテムを終売しました」との告知が掲載されています。
対象となるのは次の通りです。
これらのアイテムについて、公式は「今後再入荷や再販売の予定はございません」と明言しています。
さらに、2025年3月末には「ミネラルクリーミーファンデーション」も販売終了となりました。
ベースメイクの中心アイテムが終売したことで、多くの愛用者がショックを受けたようです。
なぜヴァントルテは販売終了になったのか?
公式から明確な理由の説明は出ていませんが、複数の要因が重なっていると考えられます。
1. 商品リニューアル・ライン整理の一環
ヴァントルテ公式の「サステナブルSALE」ページでは、「リニューアルなどにより通常のお取り扱いを終了した商品」との文言が見られます。
つまり、製品の入れ替えや刷新に伴い、旧バージョンを段階的に終売している可能性が高いです。
カラーメイクは流行の移り変わりが早く、在庫リスクや原材料管理の面でもコストがかかります。
ブランド全体のリニューアルに合わせて、採算の取りづらいラインを整理したと考えられます。
2. ブランド戦略の再構築
もう一つの大きな要因は「ブランドの方向転換」です。
ヴァントルテは元々、敏感肌向けベースメイクやスキンケアを強みにしてきました。
そのため、今後は「肌をいたわる基礎メイク・スキンケア中心のブランド」へと再フォーカスしていく戦略が考えられます。
実際、公式サイトではベースメイク・スキンケア製品を中心に新しい商品構成が展開されており、カラーコスメ系は削除されています。
3. 製造・原材料コストの上昇
近年、化粧品業界全体で原材料費や容器資材の価格が上昇しています。
特に、国内製造にこだわるブランドほどコスト負担が大きく、価格転嫁が難しいケースも。
品質維持のために採算が取れないラインを終了させるという判断は、決して珍しくありません。
4. 実店舗の閉店と販売チャネルの見直し
ヴァントルテは京都伊勢丹などに直営店を構えていましたが、2024年12月末をもって閉店。
以降はオンライン販売に一本化する方針を取っているようです。
この流れからも、ブランドの運営コストを抑え、オンライン中心の持続的な体制を築く方向にシフトしていると見られます。
今後の再販予定はある?
多くのファンが気になる「再販」ですが、残念ながら公式は再販予定を完全に否定しています。
カラーアイテムの終売告知にはっきりと「再入荷や再販売の予定はございません」と明記。
一部のファンデーションや下地も同様で、在庫限りで販売終了との対応が取られています。
ただし、今後新処方や新デザインでリニューアル商品が登場する可能性はゼロではありません。
「リニューアルにより終了した商品」という表現から、同系統のアイテムがアップデートされて戻ることは十分に考えられます。
販売終了後も買える場所はある?
販売終了といっても、まだ完全に市場から消えたわけではありません。
現時点では次のような場所で一部商品が流通しています。
- 楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの公式ストア
- Amazonの正規販売ページ
- サステナブルSALE(公式サイト内)
ただし、これらは在庫限りの販売であり、予告なく終了する可能性が高いです。
特に人気色や旧仕様のファンデーションは早期に完売することが多いため、気になる方は早めにチェックしておくのが賢明です。
一方、フリマサイトや並行輸入品のように公式管理外の商品は、保管状態や品質保証が不明なこともあるため注意が必要です。
ユーザーの反応と口コミ
SNSや口コミサイトでは、販売終了を惜しむ声が相次いでいます。
- 「敏感肌でも安心して使えてたのにショック」
- 「ミネラルクリーミーファンデーションがなくなるなんて…」
- 「代わりを探しても同じ使用感のものが見つからない」
特にベースメイク愛用者の落胆が大きく、再販を望む声も多数見られます。
一方で、「スキンケアシリーズは続いていてよかった」「リニューアルを期待している」という前向きな意見も増えています。
代替品・今後のおすすめライン
販売終了アイテムを使っていた人にとって、次に何を選べばいいのかは悩みどころです。
ヴァントルテの特徴を踏まえ、近いコンセプトの商品を選ぶのがポイントになります。
ヴァントルテ内で継続しているシリーズ
これらは引き続き販売されており、敏感肌向け処方や石けんオフ対応も維持されています。
他ブランドで似たコンセプトの商品
敏感肌・ミネラル・石けんで落とせる処方を重視するなら、以下のブランドも候補になります。
- ETVOS(エトヴォス)
- オンリーミネラル
- MiMC(エムアイエムシー)
- ナチュラグラッセ
これらはいずれも「肌にやさしいミネラル系コスメ」として人気が高く、ヴァントルテ愛用者が移行しやすいブランドです。
実際、口コミでも「エトヴォスに乗り換えた」「MiMCの使用感が近い」といった声が見られます。
購入時の注意点
終売商品を購入する際は、次の点に注意しましょう。
- 公式ストアまたは認定販売店で購入する
- 旧パッケージ品は製造時期を確認する
- 長期保管による変質の可能性を考慮する
特に化粧品は使用期限があり、保存状態によって品質が変化します。
肌トラブルを避けるためにも、信頼できる販売ルートからの購入を心がけることが大切です。
まとめ:ヴァントルテ販売終了の背景と今後
ヴァントルテの販売終了は、ブランド全体の終わりではなく「特定アイテムの整理」と捉えるのが正確です。
カラーコスメや一部ファンデーションが終売になった一方で、スキンケア・ベースメイクは引き続き展開中です。
終売の背景には、
- 商品リニューアル
- コスト見直し
- ブランド戦略の転換
などが複合的に関係していると見られます。
今後も「肌にやさしい」「国産」「石けんで落とせる」というヴァントルテらしさは変わらず、ベースメイクやスキンケア中心に進化を続けていくでしょう。
長年愛用してきた人にとっては寂しいニュースですが、ブランドの再構築によって、より洗練された“次のヴァントルテ”に出会える期待もあります。
これからも敏感肌の味方であり続けてくれることを願いつつ、販売終了となった商品の代わりに、自分の肌に合う新しいコスメを見つけていきましょう。
